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  たわごと編: No.383  
  2017.01.09 慰安婦合意は韓国の日本への公開証文でもある  
 
  釜山の日本領事館前に慰安婦像の動きがあって一旦警察が阻止したが所在地のある区が市民などの非難を浴びて設置容認へと態度を翻し、慰安婦像が設置されてしまった。日本政府は慰安婦問題の日韓合意とウィーン条約に悖ると大使一時帰国や日韓スワップ協議中断などの制裁措置をとった。

この措置への国内での反応は大方が妥当という感じであるが、一部に問題抑止効果が働いていないと安倍首相の日韓合意の判断は甘かったという見方もあるようである。しかし韓国の一度終結を約束しても後でそれを覆して来る外交の在り方、自分たちの国をどう発展させていくかということよりただ反日の怨念に凝り固まって行動する国民に迎合する政治の在り方を考えれば、あの日韓合意は一部国民がこれまでのやり方で出てきたときにまたぞろ韓国政府がそれに迎合したり何の対応もしないで黙認する事態が起こることは想定済みである。そして日韓合意はそういうときに韓国が国際的約束を守らない国であるということを世界に晒せる根拠になる。私はそう見ている。

私はそういう意味で日本は日韓合意で得るところがあったと評価している。最終かつ不可逆的と世界に向かって公言させたことに意味がある。慰安婦問題で韓国が蒸し返してきた場合、掟破りをしているのは韓国であると世界に向けて日本は情報発信し今回のような制裁で今後の韓国の難癖を抑止する根拠を得たわけである。韓国がそれに対して足掻けば足掻くほど韓国の掟破りが世界の目に晒されるわけである。
(末尾の関連記事の No.223 の「補足1:過去よりは今と未来を_韓国でのオバマ発言」において、私は、「恨み責める思いを水に流し清算しない限り(条約や談話でなされたと思ったがそうでもないようだから何を以って清算とするか知らないが韓国が全世界に清算を宣言しない限り)、際限なくその思いを蒸し返しまたその思いにさいなまれることになる。」と韓国に世界に向けて宣言させる必要性を述べている。)

歴史問題は、双方に見方がある。それはそれとして過去の問題は終わりにし未来に向かおうということで平和条約が結ばれているわけである。日韓基本条約を結んだということはそういうことである。それなのに問題を蒸し返すことの繰り返しだった韓国がこれを機会に感情支配の未開国家もどきから脱却してくれるとよいのだが、大統領が千年経っても恨みは消えないなどと公言していたし、大統領候補と言われている人物が日本は敵性国家だと公言する国だから、日本は韓国が敵意をもっていることを前提にそれこそ甘い判断をせず国益重視で状況に対応するのがよいのではないかという気がしている。

補足1: 
不可逆という意味は
2017.02.19
韓国では大統領選挙立候補予定者の中に慰安婦合意を破棄とか再交渉とか言っている人がいるらしい。国民の70%が再交渉すべきだと思っているとの世論調査のニュースも見かける。不可逆とは破棄とか再交渉など後戻りはしないということなのに、いまさら何をという印象である。韓国は北朝鮮によって潰されそうだという見方もあるが、自分たちにはそういう危機感はないようである。

補足2: 
あれは朴個人が決めたものという言い分_ブーメラン
2017.04.07
合意破棄を公言している韓国大統領候補の誰かが慰安婦合意は朴個人がしたことだから可能と言ったとかいう報道があった。それならば慰安婦問題で執拗に反日攻撃することも意味ないことになる。あれはいまの日本人がしたことではないからいまの日本は関係ないということになるわけである。

補足3: 
それは日本の課題ではありません
2017.05.29
韓国政府が、慰安婦問題の日韓合意について「国民の大多数が情緒的に受け入れられていない現実を認め、両国が共同で努力し、問題を賢く克服していくことを望む」とする公式見解を明らかにしたそうだが、韓国の国民に情緒的に受け入れられていないのを正すのは日本政府の課題ではない。韓国政府が日本政府と合意したということは、韓国政府がその合意を韓国国民に受け入れられるようにすると約束したことを意味しているわけで、受け入れられるようにするのは韓国政府自身の課題である。
(追: 韓国外相が12月19日来日、河野太郎外相と会談した際にはこんなやりとりがあったらしい。康韓国外相:「日韓合意について韓国民は納得していない」、河野外相:「納得させるのはそちらの仕事で、こちらの仕事ではない」。康外相:「朴槿恵前大統領が勝手に決めて韓国外務省は関与していないので、正当なプロセスを経ていない」、河野外相:「首脳同士が合意し、両国外務省が最後は握手した。これを正当なプロセスでないというのであれば今後、韓国とは何も決められない」。これを聞いての感想だが、韓国政府は自国の内部事情を日本の自治体がするように日本政府に陳情しているような印象である。韓国には日本の一部みたいな意識があって日本に甘えているのかも知れない。)

補足3: 
大統領や政府要人が言うから終わらない
2018.05.09
昨日の韓国メディア情報によれば、文在寅大統領が日本との歴史問題について見解を述べたそうである。内容は「政府間の条約や合意だけでは、慰安婦被害者を含む多くの人の人間としての尊厳を回復させ、心の傷を癒すことは難しい。」、「日韓両国が本当に心を通わせ、より近づくためには、不幸な歴史に苦しみ心に深い傷を負った被害者の方々の許しと和解が必要」、「心から自然と出てきた本当の反省と謝罪が被害者に伝えられ、それが受け入れられるべき」ということらしい。私は、問題は終わっていないと韓国人は思うべきと焚きつけるようなことを大統領や政府要人が言わなければ、両国の問題は自然に収まるところに収まって行く、と思っている。大統領や政府要人が収めたくないから収まらないのだというのが私の見解である。

補足4: 
韓国政府が慰安婦資金拠出とか
2018.07.26
韓国政府が日本拠出の慰安婦合意資金に代わるものとして10億円の拠出を決めたということで、日韓合意の破棄の兆しというニュースが報じられている。私は日本は気にすることはないと思っている。破棄ということになれば合意が不可逆的でないことになり、不可逆と矛盾するからである。韓国は不可逆的合意のもとで国内的に世論操作をしていると見られる。日本としては韓国が不可逆という約束に逆らうような印象を与える行為をしていると全世界に発信すればよい。

補足5: 
旭日旗_海上自衛隊が韓国での国際観艦式に不参加
2018.10.05
ニュースによれば、自衛艦旗は旧日本軍の旭日旗と同じデザインで韓国国内で軍国主義の象徴と一部で反発の国民感情を理由に韓国・済州島で10月10日から開かれる国際観艦式で自衛艦旗である旭日旗を掲揚しないよう韓国が日本に要請していた問題で、海上自衛隊は5日、韓国海軍に対し、観艦式に参加しないと伝えたようである。
それを見てここで言うのだが、慰安婦問題、徴用工問題、旭日旗問題など韓国人あるいは韓国の難癖をつける物言いから私が韓国人・韓国に持っている感想は以下のようなものである。韓国人・韓国がかつて日本が行ったことは決して許されることではないという意識を持つことは自由であり、そういう意識を消せずしっかり持っていることは理解する。しかし、日本は国家としては償いを行っている。金銭の賠償以外にも日本は何回も謝罪している。しかも謝罪どころか今の韓国人・韓国の生活を劇的に発展させるほどの経済援助を行った後なのに、70年以上前の大戦に至るまでそして大戦時の出来事を、今まさに起きていることかのように騒ぐ。両国民は未来志向で発展を目指すべきなのに、韓国人・韓国は更にしつこく難癖をつけて謝罪を求め続ける。後ろを向いて過去の出来事の非難と謝罪を求め金を日本からゆすり取ろうとすることを続けている。李承晩体制の自己正当化のための歴史捏造に始まりその捏造歴史の教育が続いて洗脳状態にあるからか、補足:3に言うように上が正さずおかしなことを言うから下のおかしさもなくならない国という印象である。

補足6: 南北統一は北朝鮮体制で完結の計画(フェイクニュース)
2018.11.05
北朝鮮のことしか頭にない文在寅大統領は、北朝鮮の韓国から日本や米国を引き離す戦略に乗せられて、日本には慰安婦問題、徴用工問題そして旭日旗問題などを持ち出して韓国の過去の歴史の自分たちに都合の悪いことを自分たちのせいではなかったことにしようと動いている。ところがある機関が北朝鮮の戦略を探り出したところによると、南北融和と米韓・日韓関係疎遠政策で韓国が骨抜きになった段階で、韓国侵攻するつもりだそうである。そうなって韓国が制圧された後、そんなつもりではなかったと怒る国民感情で裁く韓国似非民主主義勢力は粛清・一掃され、北朝鮮体制で南北統一されることになるかも知れないそうである。

補足7: 
韓国憲法裁判所が慰安婦合意違憲訴訟を却下
2019.12.28
韓国メディアの中に、先日韓国で憲法裁判所が慰安婦合意違憲訴訟を却下したその判決理由を聞いて、「慰安婦合意に法的効力は無い。日本も正当性を失った」と報じたところがあったらしい。政府間が合意した国家間の約束は、それを守ることが韓国の大好きな正義で、法より上にある存在なのではないか。全世界に知らしめる形で合意を発表したのは、書面で交わさなくてもよいほど韓国を拘束する韓国の正義の産物だったからではないかと、おちょくりたくなる。 


(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
  No.223  旅客船事故で韓国メディアが自国を批判  (2014.05.05)
  No.189  日本は悪であるという考えは変わるものなのか  (2013.10.14)

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