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  たわごと編: No.189  
  2013.10.14 韓国の考えは変わるものなのか  
 
  韓国の朴大統領が9月30日米国のヘーゲル国防長官と大統領府で面会した際に旧日本軍の従軍慰安婦問題などに言及して 「歴史や領土問題で時代に逆行する発言を繰り返す(日本の)指導部のせいで(韓日両国の)信頼関係が築けない」と述べたということである。それに対し読売新聞が10月3日付の社説でそれに対し「対日関係を改善する意思があるのだろうかと、疑わざるを得ない」として、「朴大統領が未来志向よりも過去清算にこだわるなら(日韓両国の)信頼関係は築けない」と書いた。そのことを非難する韓国の新聞記事があるネットニュースで紹介されていた。

他国との間で何かにつけ常に見方が同じであることは少ない。韓国との間でも歴史や領土問題は両国で見方は異なることはあり得る。そして韓国の主張がいつでもなんでも正しいということはないわけである。韓国の言い分をすべて正しいと認めよそれでなければ付き合えないといういまの韓国の態度を見れば、私には韓国が未来志向よりも過去清算にこだわっているという見方は当たっていると思える。頑なに日本は悪なのだという思い込みから抜けられない韓国という印象である。

例えば従軍慰安婦についてだが、アメリカ公文書館に1944年の米軍報告書があって、慰安婦は性奴隷ではなく、売春婦だったと結論づけられており、韓国の主張は韓国がそうであればとの思いを述べているに過ぎないとの見方に分が出てきている。ちなみに歴史とは日本ではヒストリーだが、韓国ではファンタジーで中国ではプロパガンダだと評しているどこかの国のだれかの論評を見たこともある。

私はなぜ韓国が頑なに日本は悪という考えから抜けられないのか気になってしょうがないでいたのだが、ある韓国問題について論評するサイトにそれは日本と韓国では精神構造が根本的に異なっているからだとあった。日本では考え方にしても思想にしても一人ひとりが異なることは当たり前だから相手を互いに尊重して話し合いをしようという精神性なのだが、朱子学一本に凝り固まってきた韓国ではいわゆる国家的権威あるいはいわゆる賢人の言うことが絶対であり、正しい考え方というものは一つしか存在しないというのが伝統であるからということである。そして韓国人が言うことが善、日本人の言うことは悪であり悪は排除しなければならないという思考から抜け出られないらしい。

つまり教育されてきた日本人が悪いという考えが絶対的に正しく、そこからずれたことを言うひとが間違っているということになるのだそうである。そういう韓国人には話し合いをしようと言っても通じず、また話し合いをする意味もわからないのだそうである。歴史認識では日本が韓国に対して悪いことをしたという認識しかないので常にあるいは際限なく謝れと言ってくるし、竹島問題はもとより何かあればすべからく悪いのは日本ということになって非難してくること際限なしということになる。

また一般の韓国人のメンタリティでは助けられれば助けられるほどの価値がこちらにあり助けないとそちらが困るからだと考え、助けたとしても絶対に感謝を表明しないという。謝罪も同じで心を込めて謝るといったことは通用せず、その気持ちを金で表せと言ってくる。そしていったん助けたらずっとお金を出し続けなければいけないという。日本はいままで韓国に数々の援助・支援をしてきたはずだが感謝されているとは見えないところを見れば、国家としてもその印象は拭えない感じがある。

日本は韓国に対していままで常に仲よくなろうという気持ちで付き合ってきたが結局は必ずどこかで失望させられることの連続だったようである。お見通しだが優しくという日本の心は通じないのである。韓国の自分たちが常に正しいという思い込みを自分たちで変えるまで、すなわちいわゆる国家的権威あるいはいわゆる賢人が多様な観点からものを見たり考えられるようになるまでは、どうしようもないものはどうしようもない。それを心得て日本は甘すぎる対応をせず世界に理解されるやり方で韓国と付き合っていくしかないと思われる。以上あるサイトの記事内容をもとにちょっと私の感想を付け加えて自分なりに理解したことを書いたものである。

補足1: 態度を改めなければ日本と首脳会談はしないと韓国
2014.03.13
外務次官が日米韓首脳会談の根回しに訪韓したが、韓国は日本が歴史認識などの態度を改めなければ首脳会談はしないいうことで話し合いは決裂した模様である。いままでネットで見てきた韓国新聞の論調などから私が感じる韓国の印象だが、過去にこだわり今を良くしようと懸命に生きることから逃避しているように見える。今を良くするためにどうするかという観点が欠けている感じがある。

韓国は変わらない過去にこだわって自分の思い通りに成り行かない自国の今を日本のせいと責めて不満を募らせているように見える。自国のいまが日本のせいだと言っているわけである。それは韓国がいままで日本のいいなりの国家運営をしてきたと言っているに等しい。それで上手く行かなかったから韓国の今の課題は日本を変えることだと言っている様相である。しかし韓国は日本の一地方ではあるまいし日本の言いなりになってきて今があるわけではないのだから、今あるのは自分のせいなのである。

今の対日関係を不満に思っている自分のあり方のせいなのである。韓国が自分のあり方を絶対に変えないと言っている間は、対日関係の不満は絶対に消えないわけである。日本は日本、韓国は韓国、他国が自分の思い通りに動くことはない。それを理解せず他国を自分の思い通りに動かしたいという思いから抜け出さない限り、韓国は不幸感・対日不満感を払拭できないと思われる。
(追: 外務次官の韓国訪問は河野談話の見直しはしないと安倍首相が国会で表明すると言ってその反応を確かめるためだったという報道が出て来た。安倍首相は戦後レジュームからの脱却という今の段階では負けるのが分かっている戦いを挑んでいる。地道に種を播くに徹しその時期が来るまで待つしかなかったのだが、表立って言い出してしまったので世界から警戒されてしまった。そして韓国の言い分を入れる結果になった安倍首相の国会における河野談話見直しはしないという表明は、今の段階で戦後レジュームからの脱却を言い出してしまった安倍首相の判断ミスの尻拭いが始まった兆候ではないかと思われる。2014.03.16)

補足2: 韓国との政治決着は慎重に
2014.06.21
昨日河野談話の検証結果が発表された。河野談話は慰安婦問題について韓国政府と内容すり合わせその後の対応も含め政治決着をした産物であるということである。政府は検証結果は結果として河野談話の見直しはせず踏襲すると表明しているが、韓国政府は政治決着ありの結果発表に反発しているようである。河野談話が政治決着の産物であるならば、いまの韓国の慰安婦に関する主張は政治決着をないものとしていることになる。韓国という国は政治決着を反故にする国であるということになれば、今後日本は韓国との間での政治決着のあり方について慎重に構える必要がある。

補足3: 
韓国で米軍慰安婦による国家賠償訴訟
2014.06.26
昨日、韓国人売春婦女性ら122人が朝鮮戦争の休戦後米軍慰安婦として韓国政府の厳しい管理下に置かれ人権を侵害されたなどとして国家賠償を起こしたそうである。1960~80年代、韓国政府が在韓米軍維持などのために売春を奨励したほか、性病検査も強制していたとされ96年まで慰安婦の性病管理所が存在していた事実が確認され、韓国政府も施設の存在を認めていたようである。昨年11月の韓国国会で野党議員が朴正煕元大統領の決裁署名入りの文書記録を基に政府を追及しているが、それによると慰安所らしき基地村は62ヶ所あり米軍慰安婦は9935人いたということである。韓国政府は当時、女性らをドルを稼ぐ愛国者として何度も称えたとされ、朴元大統領が直接管理していたと指摘もされているようである。日本を慰安婦問題で非難する韓国やそれに乗せられている一部のアメリカ勢力はこの動きに困っているかも知れない。天に唾した様相である。(
2014.12.28 追加: 韓国の裁判では過去のことを騒ぐなという流れにあるらしい。従軍慰安婦問題では過去のことを国を挙げて騒いでいるのと矛盾するダブルスタンダードである。従軍慰安婦問題は日本追い落としのための韓国国を挙げての作戦であるということを白状したことになるわけである。

補足4: 
国連委の慰安婦問題に関する勧告の先にあるものは
2014.07.26
24日、国連自由権規約委員会は日本国の人権状況に関して大変厳しい見解を公表したそうである。その中の日本側には矛盾があるとする慰安婦に関する今般の国連の見解について、私が見たあるブログでその筆者は現状の審査が役割にも関わらず権限外の過去の歴史上の事実を断定する明白な越権行為であると指摘した上で、その見解のもとに出された勧告に従い今後実行犯までに調査が及べば韓国の矛盾が露呈して来ると見ている言っていた。以下その意見の紹介である。

(以下紹介意見)
国連委が指摘する矛盾とは、日本政府が強制連行はなかったと説明する一方で河野談話において慰安婦の募集時においてが強制性を認めたことは立場が矛盾しているというものである。この見解で重要な点は、国連委が歴史的資料と河野談話の内容が一致していないと認めたことである。そしてこの点に関して日本国政府は、既に河野談話の成立過程の再検証によってその矛盾を既に解いてしまっているわけである。つまり河野談話は日本国の韓国に対する政治的妥協の産物であり日韓共同の作文であるということである。それでも国連委としては、民間事業者による募集であっても本人の意思に反する行為があった以上日本国は法的責任を認め賠償を実施すべきと日本国に迫ることで逆の方向から矛盾を解きたいようである。しかしながら国連委は、矛盾の解消を求めたことで図らずもアメリカ国内の慰安婦像に刻まれているような日本軍による強制連行の証拠となる資料は存在しないことを認めることになってしまった。加えて国連委は、慰安婦問題での人権侵害を調査し責任者の処罰などを可能にする法的・行政的措置を早急に取ることを勧告したとも報じられている。この勧告に従うならば、日本国政府は元慰安婦を騙した朝鮮人事業者を徹底的に追跡し処罰する必要がある。先日ユダヤ団体の有力者が、韓国人は何故ホロコーストの実行犯を追求したユダヤ人のように慰安婦問題の責任者を捜索しないのかと疑問を呈したと報じられていたが、この勧告によって予測されるのは、慰安婦問題の実行犯とは実のところ韓国人の同朋の朝鮮人事業者であったという韓国の矛盾が露呈してくることになるだろうということである。(以上紹介意見)

補足5: 
朝日新聞が慰安婦を強制連行の吉田証言記事取り消し
2014.08.05
朝日新聞は、1982年来報道し続けてきた済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田証言は虚偽だと判断し、記事を取り消した。当時、なぜ虚偽の証言を見抜けなかったのかという点に疑問は残るが、取り消し理由として以下二点を挙げている。1:済州島を再取材したが証言を裏付ける話は得られなかった。2:また研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになった。ということである。長年頑固に真実だと主張してきていたのに、なぜ再取材に至ったのかの理由ももっと知りたいものである。それにしても日本を貶め苦境に立たせる基になった誤報の責任は問われる必要がある。
(追: 2014.08.28に小池百合子氏、英語で誤報とそれに対する見解を発信)
           AUG 28, 2014     Ending East Asia's History Wars      (Yriko Koike) 

補足6: 韓国ジャーナリストの矛盾発言
2015.05.28
韓国のネットメディア・デイリージャーナルに、「もし機会があれば、日本皇室の佳子姫を慰安婦にするしかない」という記事をチョン・ジェハク氏が書いたらしい。私は女衒に騙されてなった女性もいて従軍慰安婦はただの売春婦だったのではないかとの見方に傾いているが、韓国は国を挙げて韓国の女性が強制的に慰安婦にされたとして日本を非難しているわけである。そのように女性を慰安婦にすることを非難する韓国のジャーナリストが他国の女性を慰安婦にしたらと発言したわけである。他国の女性ならいまでも慰安婦にすることにしてもよいという意識があるようで、自国の女性を慰安婦にするのはダメだが他国の女性ならよいということらしい。それなら韓国以外の国も他国・韓国の女性なら慰安婦にしてよいということになり、非難は自分都合ということになってしまうわけである。かように韓国ジャーナリストの発言には矛盾があるわけである。

補足7: 歴史認識問題の一つの側面
2015.06.14
今日見たネット記事に誰か韓国の良識人が言ったらしい言葉があった。
どこかの国の、隣国を謀略する(「歴史歪曲する」)ノウハウ
①自分好みの「過去の姿」を決める。(Factは関係なく)
②隣国がそれを認めなければ、「歴史歪曲している」と世界万国に向かって叫ぶ。
※まさかだろうが、よく通じる。
実像(Fact)を知らない様々学者や、もともとその国を嫌っている部類が、時々声明のようなものを発表してくれるなど、呼応してくれる。
結構、的を得ている気がする。


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