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  たわごと編: No.261  
  2015.01.19 免許更新時認知症診断義務_高齢者は邪魔  
 
  報道によれば警察庁はこの1月15日、75歳以上の運転免許制度を見直す道路交通法改正試案を公表したということである。認知症の恐れがあると判定された人に医師の診断を義務づける方針らしい。認知症のドライバーを確実に見つけ事故抑止につなげるというのが狙いだそうである。一般から意見を募って最終案をまとめ通常国会に提出するらしい。

現行75歳以上の場合3年ごとの免許更新時認知機能検査が行われているらしいが、認知症の恐れと判定されても過去1年間に逆走や信号無視などの違反をしていなければ受診は義務づけられていないそうである。2013年には認知症の恐れと判定され受診したのはその3万4716人中の1・5%の524人、免許の取り消しや停止は118人でその少なさを問題にしてのことのようである。私としては、1.5%しか過去1年間に逆走や信号無視などの違反をしていないのに、なぜ認知症の恐れとされた人全員に受診を義務化するのか不思議な感じがする。

いまの免許更新時認知機能検査が無闇に多数を認知症の恐れと判定しているのではないかということである。試案では免許更新時認知機能検査で認知症の恐れと判定された人は医師の診断で認知症と診断されたり診断書を提出しなかったりすれば免許取り消しや停止になったりするらしいし、また検査をパスしてもその後に信号無視などの違反があれば臨時の認知機能検査を義務づけるということらしい。それならその臨時認知機能検査だけにしたらどうか。試案では、前掲の問題ありの1.5%相当のひとを見つけ出すとして98.5%相当のひとに余計な負担をかけるのみならずその中からもっと問題ありのひとを量産しようとしている印象が強い。

私は次回の免許更新時は75歳を超えるわけだが、もし免許を失えば公共交通機関がおまじない程度の当地ではいわゆる人並な社会活動が阻害されること必定である。日々の行動に支障を来たすし買い物にいけないとかいうことになる。代替サービスも無償では期待できない。動き回らないで生活を維持していける住宅環境も提供されないわけである。高齢者としての豊かで楽しい人生が送れなくなる可能性がある。いわゆる前掲の1.5%になったなら諦めてそれだけの負担を自分と家族で追わなければならないかも知れないが、そうでないのにお前は社会の害になる可能性があるから人生を楽しむ資格を制限するぞ言われるのは受け入れ難い。

この世の中には高齢者は邪魔だ。お前たちが楽しく生きられるようにとは考えない。というような施策はご免である。社会の高齢化は国家的問題である。警察だけ上手くやろうというのでは困るのである。交通弱者を作り出す施策を実施するなら、病院やいろいろな楽しみ場所、買い物などに便利で公共交通機関が整備されているようなところに高齢者の集合住宅を国家で提供し移住させたりすることでもしない限り、なるべく高齢者を制限するのではなく支援する対策が必要である。例えば今回の改正の切っ掛けかもしれない逆走については、道路に逆走防止の見やすい表示とか道路・車間の警告機能を義務付けるとかが考えられる。信号無視にしても信号の設置法や視認性の改善あるいは道路・車間の通知機能を義務付けるとかが考えられる。

補足: 若い人も逆走
2015.01.22
38歳の男性が自動車道を逆走して事故を起こしたというニュースがあった。道路にも逆走を引き起こす要因があることを思わせる。逆走に限らず事故原因をひとに帰することは簡単だが、交通システムの要素全般にわたって単独および複合的に事故誘引をまず検討したらどうかと思われる。

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