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  たわごと編: No.236  
  2014.07.28 高齢者講習_70歳を超えての免許更新要件  
 
  5月末だったか6月に入ってだったか、運転免許更新の前に高齢者講習を受講するようにという通知が来た(県内の自動車学校で受講すればよいということらしいが、屋久島は離島なので種子島自動車学校を選べば警察署に出張して来て実施する講習が受けられる)。免許証の更新期間満了日(誕生日の1ヶ月後の日)の年齢が70歳から74歳までのひとは高齢者講習を受講しないと更新できないとのことである。講習は更新期間満了日の6ヶ月前から更新期間満了日までの間に原則受講しないといけないらしい。そして更新後の運転免許の有効期間は概ね更新時年齢70歳未満で5年、70歳で4年、71歳以上で3年ということになるそうである。

今年70歳になるひとは例え一日前でも誕生日前に更新手続きをすれば有効期間は概ね5年になるそうである。私は73歳になるから概ね3年である。つまり有効期間は2回目の高齢者講習を要する免許更新時期が75歳近くになるように設定されているわけである。そして次回の免許更新では講習予備検査を受け高齢者講習を受講しなければならなくなったようである。認知症検査みたいな判断力・記憶力の状態を知る簡易検査が追加されるわけである。そして全員、更新後の運転免許の有効期間は概ね3年になる。そして認知能力で引っ掛ったひとには免許更新後軽微な運転義務違反でも違反を1回でもすると通知が来てその後の処分で運転免許召し上げになることもあるらしい。

公共交通機関が手薄な離島にあっては、私などは自動車がないとほとんど暮らしていけなくなる気がするから、75歳を過ぎたら屋久島撤退を考えよと言われた感じである。危険運転は排除しなければならないが、発生する交通弱者への救済網整備にまで気が回っていない片手落ちの正義という感じである。子どもは親のから離れ互いに独立して生きざるを得ない価値観の社会を推進してきて、高齢になったら独立して生きるのを抑えるようないろいろな関門を設けて活動を押し込めようとしているようで嫌な気分になった。

さて、講習のことである。講習は自動車学校で受けるのが原則だが、最寄りの自動車学校の職員が出張してきて地元警察署で実施する講習があるのは屋久島と甑島だけということである。屋久島では教官が種子島自動車学校から来る。解説や講評以外の主な内容は4点で、一つ目は高齢運転者などの危険性を認識させようというビデオを見るもので、その後当地での死亡事故についての説明などがあった。二つ目はディスプレイ画面の信号を見てアクセル、ブレーキの操作反応を見たり、標識を見てハンドルやブレーキの操作反応を見る検査である。私の評価は同年代比較では優れているが、30~59歳との比較ではやや優れているという評価だった。

三つ目は眼の検査である。私は乱視なので通常は眼鏡を掛けて運転しているが、眼鏡なしでの運転免許の方が何かのときに行動が制約されないと思っている。そして今までどおり眼鏡なしで免許更新ができればそれに越したことはない。そこで検査は裸眼で実施した。視力は0.9(病院の検査で眼鏡をかけた際は1.5くらい)、動体視力は0.1で良くない(乱視でダブって見えるからで、眼鏡をかければかなり良くなる)。これらは運転時と異なる評価ということになる。左右視野角は158度で同年代平均よりやや良かったが、ターゲットを動かすスピードが早いので通りすぎてしまってはまずいかなと早めに合図してしまったので実際はもっと広いと思われる。検査結果は自分の状態を把握して気をつけるために利用するのが目的ということらしい。免許更新時はそこで眼の検査があるので視力が低下しているひとなどは更新手続き前に眼鏡を作るとか対処すればよいわけである。

四つ目は路上運転である。自動車学校にあるのと同じような助手席側にも教官用操作ペダルがあり車内外のバックミラーにも教官用のものが付いている3ナンバーのAT乗用車で運転する。これは警察で用意してあるものである。教官と受講者3人が乗り交替で指定コースを一回り運転する。一人10分くらいだが、私の場合ほとんど指摘はなかった。高齢者講習はどれかの検査などで指摘があったからといって免許更新には影響しないそうである。高齢者に自分の状況を知ってもらおうというのが趣旨だそうである。


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