先日再び熊本の告発ジャーナルから第3弾という屋久島町長糾弾の文書が配られてきた。私は以前から町の体質、議会と町長の関係、そしてその根底にあるものについての感想を、「偏見ご免のたわごと編」に述べている。だから告発文書についても大体はあり得ることだという気があるから出てもあまり驚かない。しかし今後文書の指摘するようなことがあったらその時点で表沙汰にできるような町になって欲しいしそういうことができる人が育ってほしいと思っている。以下、町の体質、議会と町長の関係、そしてその根底にあるものについての感想を記したバックナンバーの紹介である。
(体質は変わらないから、不祥事はまた起こる)
2000年9月3日の「偏見ご免のたわごと編:No.16
・役場公金横領事件のこと」は、役場の不正に甘い体質に不満で役場を辞めた人が表沙汰にした横領事件についての感想記事である。町の広報で町長の管理監督の徹底および職員の自覚強化をはかる旨のお詫びに対し、この種の事件が繰り返し起こる体質や業務体制を問う具体的方策が見えない。ただ口先だけで済ましたのなら、また起こると、指摘している。
(当地では問題を見えるようにするにはビラがよい)
当該記事(No.16)に2000年10月4日追加した「補足:政治活動ビラのこと」では前回の町長選で落選した候補の配布ビラに横領事件が取り上げられていたが、政治を目指す者、現職議員などは役場職員の行為や行政の施策について問題を感じたら、あるいは情報を入手したらどんどん意見ビラを配ると良い。狭い地域なのでそんなに金がかかるわけではないから、手っ取り早い情報開示になる。また一時なら人の言説を真似しても書けるが、継続して出していればいろいろ本性が見えてくるから、それらのビラを見比べれば書いた人間の程度も解る。と政治活動ビラ配布の広がりと活発化への期待を述べている。
(議会は町長のうなずき役かもしれない)
2007年5月7日の「偏見ご免のたわごと編:No.243・町議選挙のこと(2)」
は、町議選候補者の選挙活動と主張に関する感想である。選挙の何日か前に配られる広報で町の問題点を網羅的にまとめて示すか一部に注目して示すかしてそれに取り組むと表明している人が多い。またただがんばりますとかやらせてくださいとだけを言っているように見える人も多い。また広報以外で公示以後に立候補者が自分の主張を訴える姿や資料を見ることはなかった。
そのことから当選した人たちは、多分問題意識はみな同じように思える人や、皆さんのためにがんばりますという人みたいである。町議会議員というのは町長と役場職員の施策や活動をチェックするのが主な役目とは言うが、誰も反対しないような主張を皆同じように掲げているということは多分町長の方針とも大きな差はないに違いないから、ほとんどは町長の言うことへのうなずき役というのが実態かもしれない。と議会へ危惧の念を述べている。
(今で食えているという思いの人が多いのかも)
2007年10月8日の「偏見ご免のたわごと編:No.253・地縁・血縁のこと」は、結局はうまくいかなかった一回目の屋久島町町長選挙で何回も町長を続けてきた旧屋久町町長が多選されるのを阻止しようという動きに対する感想である。ここでは多選の不具合を批判するのみではダメではないか、なぜ同じ人を選んできたのかについて考えることが必要である。多分住民はその生活のために選んできたのだから、新しい生活の展望を示さないと多選阻止は難しいかもしれないと予想している。
No.16 役場公金横領事件のこと
(2000.09.03)
No.243 町議選挙のこと(2) (2007.05.07)
No.253 地縁・血縁のこと (2007.10.08)
補足1: 署名活動のこと (H20.08.29)