屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.281 屋久島(149):以前から見えていること  (H20.08.19)

先日再び熊本の告発ジャーナルから第3弾という屋久島町長糾弾の文書が配られてきた。私は以前から町の体質、議会と町長の関係、そしてその根底にあるものについての感想を、「偏見ご免のたわごと編」に述べている。だから告発文書についても大体はあり得ることだという気があるから出てもあまり驚かない。しかし今後文書の指摘するようなことがあったらその時点で表沙汰にできるような町になって欲しいしそういうことができる人が育ってほしいと思っている。以下、町の体質、議会と町長の関係、そしてその根底にあるものについての感想を記したバックナンバーの紹介である。

(体質は変わらないから、不祥事はまた起こる)
2000年9月3日の「偏見ご免のたわごと編:No.16 ・役場公金横領事件のこと」は、役場の不正に甘い体質に不満で役場を辞めた人が表沙汰にした横領事件についての感想記事である。町の広報で町長の管理監督の徹底および職員の自覚強化をはかる旨のお詫びに対し、この種の事件が繰り返し起こる体質や業務体制を問う具体的方策が見えない。ただ口先だけで済ましたのなら、また起こると、指摘している。

(当地では問題を見えるようにするにはビラがよい)
当該記事(No.16)に2000年10月4日追加した「補足:政治活動ビラのこと」では前回の町長選で落選した候補の配布ビラに横領事件が取り上げられていたが、政治を目指す者、現職議員などは役場職員の行為や行政の施策について問題を感じたら、あるいは情報を入手したらどんどん意見ビラを配ると良い。狭い地域なのでそんなに金がかかるわけではないから、手っ取り早い情報開示になる。また一時なら人の言説を真似しても書けるが、継続して出していればいろいろ本性が見えてくるから、それらのビラを見比べれば書いた人間の程度も解る。と政治活動ビラ配布の広がりと活発化への期待を述べている。

(議会は町長のうなずき役かもしれない)
2007年5月7日の「偏見ご免のたわごと編:No.243・町議選挙のこと(2)」 は、町議選候補者の選挙活動と主張に関する感想である。選挙の何日か前に配られる広報で町の問題点を網羅的にまとめて示すか一部に注目して示すかしてそれに取り組むと表明している人が多い。またただがんばりますとかやらせてくださいとだけを言っているように見える人も多い。また広報以外で公示以後に立候補者が自分の主張を訴える姿や資料を見ることはなかった。

そのことから当選した人たちは、多分問題意識はみな同じように思える人や、皆さんのためにがんばりますという人みたいである。町議会議員というのは町長と役場職員の施策や活動をチェックするのが主な役目とは言うが、誰も反対しないような主張を皆同じように掲げているということは多分町長の方針とも大きな差はないに違いないから、ほとんどは町長の言うことへのうなずき役というのが実態かもしれない。と議会へ危惧の念を述べている。

(今で食えているという思いの人が多いのかも)
2007年10月8日の「偏見ご免のたわごと編:No.253・地縁・血縁のこと」は、結局はうまくいかなかった一回目の屋久島町町長選挙で何回も町長を続けてきた旧屋久町町長が多選されるのを阻止しようという動きに対する感想である。ここでは多選の不具合を批判するのみではダメではないか、なぜ同じ人を選んできたのかについて考えることが必要である。多分住民はその生活のために選んできたのだから、新しい生活の展望を示さないと多選阻止は難しいかもしれないと予想している。

No.16 役場公金横領事件のこと (2000.09.03)
No.243 町議選挙のこと(2) (2007.05.07)
No.253 地縁・血縁のこと (2007.10.08)


補足1: 署名活動のこと  (H20.08.29)

訴訟を起こしたと同じグループ(「町行政を正常化し、明るい町づくりを推進する会」というらしい)が町長に対する「土地購入に係る損害金返還要求書」の署名活動を始めたようである。今日ある医院に行ったら署名活動の書類が新聞切り抜きコピーとともに窓口に置いてあった。

補足2: 取材しているらしいこと  (H20.09.18)

屋久島関係のあるブログを見ていたら、そのブログの役場の批判をしていたかなり以前の過去記事を見たと言って発信者に熊本の出版社から取材申し込みがあったということである。いろいろな方面の発掘取材をしているようである。

補足3: 第4弾が来たこと  (H20.09.22)

告発ジャーナルの屋久島町長疑惑第4弾が送られてきた。記事内容についてはそういうことなのだろうと思って見ている。しかし私が「 偏見ご免のたわごと編:No.276・ミステリーが好きなこと(H20.07.21)」で述べた関心点については氷解しない。そしてまた8月に提訴された疑惑関連裁判の原告と告発ジャーナルの関係についての興味もそれに加わった。

原告は告発ジャーナルの記事に触発されて提訴したのか、何かの切っ掛けで問題を知るようになって提訴したのかを知りたいし、また全員移住者と言われている原告側が被告側と違ってその姿や言葉の露出度が低いのでその実像を知りたいという興味もある。

補足4: 追及ビラも配られること  (H120.11.03)

11月になって共産党の議会報告という町長疑惑追及関連ビラが各戸に新聞折込で配布されたようである。共産党町議という人の議会質疑等で以前からこういう疑惑をこう追及をしてきたという内容である。疑惑に気づいたときではなく、この時期出てきたということは裁判のバックアップという意図もあるのかもしれない。

補足5: うわさ・興味の行方のこと  (H20.11.05)

ある屋久島関係のブログを見ていたら、町長疑惑にかかわる損害金返還訴訟関係資料が添付されていたので原告5名の名前を知ることが出来た。うち2名は私も顔見知りの人である。記事によれば 発信者は原告の一人で頼まれて軽い気持ちで名前を貸したらしいが、裁判の成り行きで第一番の当事者になってしまったようである。

他に耳に挟んだ情報によれば、熊本の告発ジャーナルへの情報提供者は反町長派のかつて役場の職員だった人を含む現職町議ではないかということである。提訴時の記者会見写真で後方に写っていたそうである。そしてその背後には表に顔を出していない人物もいるらしい。

現職町長の評価としては優柔不断なところがあるというはなしがあり、それはよく人のはなしを聞くという意味もあるが、人に操られ易いということでもあるということらしい。だから疑惑の背後に見えていないものの存在があるかもしれないと見る向きもある。そしてはじめての屋久島町長選で現町長を利するように他候補が降りた形になった動きについても見えない力が働いていたかもしれないと勘ぐる向きもあるらしい。

No.276  ミステリーが好きなこと (H20.07.21)
No.292 見えていないこと  (H20.12.29)
No.323 屋久島(166): 損得勘定のこと  (H21.11.09)
No.328 屋久島(168): 丈夫でないこと  (H21.12.29)
No.342 屋久島(174): 時効のこと  [H22(2010).05.31]


 
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