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  偏見ご免のたわごと編:  No.074
人生の意味とか幸福_それは個人的感情でひとそれぞれ 2021.05.03
  「世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない」(フランク・マルテラ著・夏目大訳・(株)ハーパーコリンズ・ジャパン)という本を妻が買った。妻は本の紹介文を見て、フィンランド人はしあわせを追求することはしない、それぞれの状況で自分が些細でもしあわせだと感じればそれでよい、もっとあるだろうもっとあるだろうとしあわせを追い求めない、だからフィンランド人は幸福度が高いということらしい、と興味を持ってその本を読んでみたいと思って買ったようである。

私も妻が読んだあと読んでみた。大体長く生きてきた人間なら多かれ少なかれ知っていたり感じていることだからもっと端的に書けば良いものを、外国人の書いた本だからかダラダラした記述が嫌になった。そこで目につく印象的な言葉を追って流し読みした。大体はどこかの本やなにかの記事で読んだことがあるあるいはどこかで読んだことがある気がする内容だった。それでも、気に入ったあるいは印象に残った言葉のいくつかを以下に挙げる。( )内は私の感想などである。

・人生の意味はなにか、それはそのひとの個人的感情によるもので、自分にとって意味あることをし同時に自分を他人にとって意味ある存在にすることにある。
(私は他人についてはお見通しの上で優しく出来ればと行動とは心がけている。誰も自分が一番大事と思っていると思うが、同じように他人も自分が一番大事と思っているということを分からないと優しくなれないし、相手にとっても意味ある存在にはなれないと思われる。)

・幸福感を高め、人生により多くの意味を感じたいのであれば、自分のことばかり考えるのをやめ、他人とつながることにより力を入れるべきだ。心身の健康状態が改善され、幸福感も増す。
(自分のことばかり考えるから悩み苦しむことになることは体験上知っている。いまは、自分のことはどうしてくれるんだとか、自分はどうなるんだとか、何かあるたびにそんな風に自分のことばかり考えている人間については、なるようにしかならないことにとらわれることはないのにと思いながら見ている。)

・ある研究者が、11歳から13歳の子供たちに「自分の親になにを望むか」尋ねたところ最も多かったのは「自分のために多く時間を使ってくれること」で、ほとんどの子供たちは親とともにごく普通の日常を過ごすことを求めていた。
(妻曰く、女性政治家や女性経営者が少ないとして女性活躍国家としての順位が日本は低く専業主婦への風当たりも強い印象があるが、子供の視点から見れば専業主婦も子供を幸福にする意味のあることで一概に否定的になることはないとのことである。何に価値をおいて国家を評価するかという問題はさておいて、私は本来は男性も女性も子育てで家庭にいてくれることに子供はしあわせを感じるのではないかと思うが、わが国ではそうなるには意識改革も含めかなりの時間を要しそうである。)

・自分に出来ることは、この瞬間そのものを豊かにするべく努力することだけである。素晴らしい人生とは、日々の些細なことにも小さな驚きを見つけられる人生のことだ。
(私達夫婦はそういう生き方をしているあるいはしようとしていると思っている。他人と比較したり、他人の評価を求めて生きても、自分がしあわせを感じるような人生にはならない。自分の分の中で生きていくということである。)

・いまの友人が自分にとってどんな存在なのか書き出し封をして保管しておけ。有名になってから寄ってくる人間が多くなったらそれを取り出して旧友たちとのつながりを思い出すとよい。(妻は共感している。私の経験では退職するとなったら態度が変わった人間はかなりいた。それなりになってからの友人の中に本当の友はそんなにいないものである。)

・心理的欲求による向上目標(例えば他人との良好な関係を築くとか)を達成すれば幸福感はあるが、外から与えられるような向上目標(例えば外見をよくしたい、裕福になりたいとか)では達成しても幸福感は得にくい。(これにも妻は共感している。例えばいいねとかフォロワーの多さを誇っていてもしあわせにはなれないということである。私は他人に評価されることを目指して目立とうと振る舞う人間にかなり振り回されたりした記憶がある。そういうひとはいまになっては虚しさを感じているのではないかという気がする。)


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