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					かねがね韓国の振る舞い方が気になってウォッチしている私の目にとまったニュースを見ての感想である。まずそのニュースの概要だが、いま韓国で次期戦闘機(FX)に選定した米国のF-35Aを導入する際、その見返りとして韓国型戦闘機(KF-X)の重要技術移転を求め、その問題を論議する過程でロッキード・マーティンと核心技術4件を含む25件の技術移転に関する合意覚書を締結し、その後技術移転は円満に行われたと防衛事業庁が説明してきたウソがばれて問題になっているというはなしである。 
					 
					防衛事業庁は移転してもらえると踏んでいたようだが、米政府は今年4月これら核心技術4件の輸出承認を拒否した。他の21個の技術項目については米側から特別な理由なく承認するとの感触を得て11月中には米側の承認がもらえるとこれも防衛事業庁が言っていたが、ここへ来て米国側が21の技術を細分化して協議したいと態度を変えたということである。これらの技術移転項目はもともと韓国政府が次期戦闘機(FX)に選定した米国のF-35Aを導入する際の正式な契約事項には含まれていなかったことが明らかになったということである。 
					 
					私の韓国経験や当時よく言われていたそういう経験に関する韓国事情うらばなしから、私はこんなことが起こるのは契約概念がずれているのが一因ではないかという気がしている。私の感覚では何か契約したらそこで取り決めた範囲内のことにだけ履行義務があるという理解なので、契約の前にいろいろ折衝段階で希望などを述べたとしても契約内容になければそれはなかったことである。ところが韓国では何かで一つ契約したらあとから関連する契約外のことでも何でもしてくれるのだとばかり要求をしてくるところがある。 
					 
					私もそういうことに閉口したことがあるが、今回のKF-X関連の技術移転問題もそういう韓国の契約概念のズレが引き起こしているのかもしれない気がするのである。KF-X関連の技術移転項目も次期戦闘機(FX)選定時にいろいろ米国との折衝で希望など述べたのだろうが、F-35Aを導入する際の正式な契約事項には含まれていなかったわけである。そしてF-35A導入契約をしたら、契約に含まれないあれもこれも欲しいと呉れるのが当たり前みたいに言っているような感じである。韓国的にはそれは当たり前の感覚だとすれば、F-35A導入の際その見返りとして韓国型戦闘機(KF-X)の重要技術の移転に関する合意覚書を締結したも同然と思い込んでいたのではないかと思われる。一度関係を結んだらとことん尽くす韓国の美徳がビジネスルールにオーバーライドしているのかも知れない。 
					 
					 
					(関連記事) 
					屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編: 
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					  No.189  韓国の考えは変わるものなのか  (2013.10.14) 
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