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  偏見ご免のたわごと編:  No.099
なぜ勉強しなければいけないのか_生きるために責任を果たす 2021.09.20
  先日、多分8月末のころ、テレビを見ていたらある番組で小学生たちがお笑い芸人に質問するコーナーがあって、なぜ勉強しなければいけないのと問われしどろもどろ回答をしていた。

小学生らは漠然とは勉強しなくてはいけないことだけは分かっているが、なぜなのかそのわけがよく分からないからそういう質問をしているわけである。なぜそういう質問をしてくるか、私が思うに彼らは大きくなったら自分は何をしたいとかどうなりたいということをはっきりと思うまでにまだ成長していないからである。

でも、私は自分が自身のために勉強しようという気持ち・意思をいまから持たないと将来後悔することになると思っている。私はひとに勉強しろと言われてもしないで大きくなって、あとで勉強しておけばよかったと言っているひとを何人か見て来たが、小さいときに勉強しなければという気持ちを自分で持たない限り、本人は勉強しないのだからどうしようもないと思っている。

だから、少しは漠然としてではなく勉強しなくてはいけないことが分かる一助になればと、私なりに私の思っているなぜ勉強しなければいけないのかの理由を説明してみたい。こどもに説明するときは易しい言葉に置き換えながらしないといけないと思うが、自分一人では生きていけないからみんな互いに誰かのために役立つことをして補い合って生きていかなければならない。つまり世の中はみんなが互いにやれる仕事をそれぞれやって、みんなでなら生きていけるようになっている。そのなんらかの仕事が出来るようになるためには勉強する必要がある、というのが私の説明の趣旨である。

基本的なことである。君たち、いま自分だけで暮らせないでしょ。一人で衣食住にまつわることを全部こなして生きて行けるかと言えば無理でしょ。だからむかしから人々は協力してそれぞれ自分で出来る仕事をしてみんなで生きて来たわけ。むかしから長い時代を経て、それぞれがする仕事が改善され、ただ直接衣食住にかかわる仕事だけではない新しい仕事も生み出されていまの時代に至っている。つまり一人一人はそうやって出来上がった仕事をして、またこれからみんなに役に立つ新しい仕事を作り出して、それぞれが世の中の何らかの仕事を自分のためだけでなくやって生きていくわけ。そしてそのひとが何らかの仕事をして生きていくためには、それをするための知識や能力が必要。だから、したいことが出来るように勉強して、他のひとと自分が生きていけるように自分の仕事をしないといけないわけ。まだしたいことがはっきりしなくても、したいことがはっきりして来たそのときにその道に行けるだけの知識や能力がないと自分が困ることになる。だから困らないように勉強する必要があるわけ。

もうすこし付け加えたい。君たちが、大きくなってあれをしたいとかああなりたいとか思うようになったそのとき、そうしたりそうなるために必要な基礎的な知識や能力がないと、それを実現する道を歩むのに多大の困難に遭遇する可能性が大きい。知識や能力があってもその程度はひとそれぞれで、第一希望を必ず実現できるわけではないから、どのくらいの希望なら自分は実現可能か知るためにもそれぞれ勉強していなければ分からない。つまり自分が大きくなってどうなりたいか考えるようになったとき、自分はどれくらいのものなのか理解できるようになるためにも勉強しないといけないわけ。そして自分の希望が固まった後は、さらにそれを実現するための勉強をする必要があることが多いことは知っておいた方がよい。

繰り返しになるけど、おおむかしからいままでの間に人類は互いに生きていくためにいろいろな仕事をするようになって、それらを上手くやる工夫や知識が蓄積されて現在に至っている。それらを全く知らず一人で全てを編み出して生きていくことは至難の業である。だから蓄積された知識を学び会得してそれぞれが自分のしたい仕事に生かして行く方が、何も知らず何かしようとするよりはよい仕事が出来るわけ。そして衣食住や移動に関する仕事はもとより生きることを支える科学技術や娯楽・芸術その他もろもろ、それらにかかわる仕事はいろいろある。自分だけでは生きていけないから自分で出来る何か仕事をしあってみんなで生きていかなければいけないのだが、その仕事はいろいろある。例えば村上 龍 ・著の「13歳のハローワーク」 などの本にも出ているし、その他いろいろある。何かになろうと決めたとき、そこに進んで勉強して行けるようになっていないと困るからその基礎となる基本的な勉強はしておかないとね。


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