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昨年散歩していたらよくつま先を引っ掛けるようになった。地面がそんなに凹凸がひどいわけでもないのによく引っ掛ける感じだった。薬の影響かと疑って服用中の血圧降下薬の量を半分に減らした。半分に減らしてしばらく様子を見てみたが血圧が高くなることはなかった。夏季は例年血圧が下がってくる傾向にあるからと思われる。その後またその半分に減らした。血圧は少し上がったが冬季ほどではない。そしてその後つま先を引っ掛けることがほとんどなくなった。頭もすっきり感が増した感じである。薬で血の巡りが少し悪くなっていたのかも知れない。
年末になって血圧がかなり高くなってきたので薬を元に戻したのだが、いまのところ躓くこともなく頭ももやっとした感はない。いまのところ血圧以外薬を常用するほどの身体症状はないので、私の健康に関する関心事は血圧に絞られている。以前から身体は死に向かって衰えていくはずなのに血圧だけは一生同じ基準値内に維持しなければならないことに疑問を持っている。心臓とか血管とかあるいは血圧に関連する臓器が年とともに老化して行くと思われるのだが、血圧を年齢にかかわらず同じ値を維持しろと言うことは本来血圧は身体が老化しても変わらない性質のものだと言っていることになる。
それなら私は老化以外の原因で血圧が高いということで薬を服用していることになる。そして薬で基準値に近づけようとしていたら躓きが出たので試しに薬を減らし血圧が少し上がったら躓かなくなったということになる。ここに矛盾を感じる点がある。血圧を年齢にかかわらず同じ値を維持しようとすると体調が悪化傾向になり躓くようになって、血圧が上がるように薬を減らしたら体調が改善方向になって躓かなくなった。薬の血圧を下げる作用以外の副作用とは考えにくい。年末になって血圧がかなり高くなってきたので薬を元に戻したときは躓きはないからである。つまり躓きやすくなるのはいわゆる基準値方向により血圧を下げようとしたことが原因のようなのである。私にはいわゆる基準値よりは少し高めの血圧が身体に見合っているようなのである。
そう思ってネットを見ていたら、かつて東海大学サイトで年代ごとの血圧基準みたいなページを出していたがいまは削除されているという情報があった。そこで東海大学と血圧その他で検索していたら、「長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい(東海大学名誉教授・大櫛陽一著・KKベストセラーズ)」という本があった。早速注文して入手した。その本に教授が2004年に発表したという男女別年齢別基準範囲の表が載っているが、それが以前出ていたがいまは削除されているという血圧基準の表ではないかと思われる。
私のいまとこれからの年齢についての血圧基準範囲は
70~74歳で (168~99)/(99~57)
75~79歳で (167~102)/(95~55)
である。
私は測定の回により上限オーバーになるときがあるがほとんどの場合基準内である。平均的には150/90付近を維持している。これは薬を服用してのことだが、このくらいだと躓きはないみたいに感じている。以前薬を止めるのを試したときは頭が火照る感じがしたこともあって、いまは薬服用中止の勇気は出ないので薬の量を加減して季節変動などを凌ぐことにしたいと思う。
以上のはなしに関連して別の、「医者よ、老人を殺すな!(和田秀樹著・KKロングセラーズ)」という本も読んだ。この本は臓器別医療では老人を老人としてみない傾向がありその医療で老人の本当の状況を見誤ったりその結果新たな病気に追いやったりする危険があるということを問題提起しているのだが、その中に血圧を下げ過ぎると老人の脳に打撃になることがあるという指摘がある。また多少高めのときの方が調子がよければ薬は減らしてもあるいは止めてもよいともある。老人になれば例えば体重の減少など含む身体の変化でひとそれぞれ必要な薬の量も変わるし薬成分が体内から排出される速さも変わるというのがその理由である。私がこの本で言う老人に該当するかどうかは分からないが、薬の量を加減することに妥当性はあるようである。
補足: 血圧の薬をもらいに行ったときの失敗
2015.04.16
いつもかかりつけ医院で血圧の薬をもらうため定期的に受診するのだが、その前に看護師が血圧を測ってくれる。そのときは新顔の看護師だった。測りながら身体に気になるところはないかと聞かれたのでちょっとのどが痛い。急に寒くなって風を引いたのかもしれない。のど飴をなめていると私は言った。そしてそのあとで血圧の薬を貰いに来ましたと言った。
いつもは看護師が今日は何でと問うので血圧の薬をもらいに来ましたと言う。他に診てもらいたいことがあればそのあとそれを訴えるが、大体はそのあと雑談的会話があって血圧測定が終わる。今回は雑談から入った感じだったので、雑談だけで終わるとまずいとこちらから今日の目的、血圧の薬について言ったわけである。そのあと体温計を持ってきて体温を計れというのでなんとサービスがいいなと思って言うとおりにしていた。
医師の診察になって、はじめに喉のはなしになったのでそれを診てもらう気は全然なかったのでそれは主訴ではありませんと私は言ってしまった。看護師の症状聞き取りメモに喉の痛みと薬の件が書いてあったようである。新顔の看護師のいつもと違う聞き取りに私は雑談で応じてしまったようである。私がいつものように今日は何で来ましたと最初に告げていれば問題はなかったと思われる。医師の横で聞いていたその看護師はなんだよと思ったのではないかと気になっている。
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