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50台後半になって血圧が高くなったのを人間ドックで指摘され高血圧の薬を服用するようになった。それから何年かして胸に激痛が走りそれが逆流性食道炎によるものであることが分かり、そのときはパリエットをひと月以上服用し治ったような感じになった。
そのあとも軽度ではあるが逆流性食道炎の軽い症状が出ることがあってパリエットと同じようなプロトンポンプ阻害剤を処方されたが効かない。ジェネリックだからかと私はそれ以後パリエットを指定して服用して来たのだが、初めのときと違ってその効果が薄いあるいは効きが悪いのが気になっていまに至っている。
最近「このクスリがボケを生む!(近藤誠著・学陽書房)」を読んでいたら、「圧倒的に死亡率を高めるプロトンポンプ阻害剤」とあった。なんとか薬に頼らず逆流性食道炎を気にしない生活が出来ないかと「胃腸を最速で強くする(奥田昌子著・幻冬舎新書)」を買ったら、内視鏡検査などの勧めはちょっと抵抗があるが、逆流性食道炎に対処する食べ物や寝る姿勢の記述は役立つかと参考にすることにした。
私は長く降圧剤を服用しているのだが、「このクスリがボケを生む!(近藤誠著・学陽書房)」には血圧を下げると自立できない人が増える」とか「血圧を下げると数万人単位で死亡数が増加する」とかあって降圧剤の服用に批判的である。私も血圧の薬で動きがもたついたり頭がすっきりしない感じを持っていた。そして逆流性食道炎が意識されるようになったのは血圧の薬を服用してからである。そこでネットで高血圧と逆流性食道炎で検索してみたら、ある内科医の書いた記事に出会った。
「高血圧の薬を飲んでいる人は逆流性食道炎になりやすい。血管を広げて血圧を下げるタイプの降圧剤は、逆流性食道炎を誘発する。だいたい降圧剤服用開始2~3ヶ月で、逆流の訴えが始まることが多い。循環器医が降圧剤処方乱発している尻拭いを内科医がしている状況なのだが、内科医から見ればこれはまま見られる現象」だそうである。「降圧剤により下部食道括約筋が緩む」と考えられているようである。
ということで降圧剤の減薬・断薬についてもネット検索してみたら、「全ての降圧剤にいえることだが、降圧剤の使用は血圧の高い症状を一時的に緩和するための対症療法にすぎない」、「やめても安定しているようであれば無理に飲み続ける必要はない。ただし一足飛びに行なってはいけない」ということである。「徐々に減らして、数ヶ月で元の血圧に戻ったら、そのとき全量中止」すれば良いということである。
また、「薬の種類によっては、血圧を健康な状態に保つことと併せ、高血圧に伴う心臓肥大、心不全、脳梗塞、腎障害などの合併症の予防にも良い効果が期待できることが分かっている」という記事もある。血圧はどの程度まで大丈夫なのか気になるのだが、「上は180、下は110まで大丈夫。これは各種の疫学調査から明らか」というむかしからよく言われている内容を肯定する記事もある。それらを併せて私が判断すれば、大丈夫な血圧すなわち身体があるべきと正常に調節維持している血圧なら、合併症の予防が必要な高血圧に該当しないので心配しないでよいということになる。大丈夫な血圧なら薬は止めてもよさそうである。
そこで以前も試みていたとき突発症状が出て元に戻ってしまった降圧剤の減薬・断薬を「降圧剤の使用は血圧の高い症状を一時的に緩和するための対症療法」という言葉を信じてやってみようと思うようになった。いま血管を広げて血圧を下げるタイプの降圧剤を半分に減らしているのだが、逆流性食道炎の症状は気にならないくらいになって来ている。
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