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  たわごと編: No.216  
  2014.03.24 血圧_目標値を超えても安心したい  
 
  今年になってある日突然血圧がいつものレベルを大幅に超すような高い値を示した。顔が火照るような感じがあって足先もなんとなく違和感がある。毎日連続してということではない。過去にもそういうことはあって秋から春までの期間に多い感じである。私は高血圧で薬を服用している。高血圧というのは生活習慣病と言われ突発的な病と違い一生付き合っていかねばならない。だからどう受け止めてより安心に生きるかをいつも考えている。そして塩分を控え散歩を毎日する努力をして血圧レベルの悪化防止に努めているのだが、今は特にときに発生する突発的に高くなる血圧をどう受け止めればよいのか気になって致し方ない。

血圧目標値(安静時)は、診察室血圧、家庭血圧がそれぞれ若年者・中年者で130/85、125/80、高齢者で140/90、135/85ということである(単位:mmHg、以下省略)。私は高血圧症と診断され毎日薬を服用している。また毎日血圧を測定している。そしてその血圧は測定時間例えば朝夕で20~30くらい変動するときがあるし、冬期では夏期より月間の平均値で10くらい高めになる。そこで疑問があるのだが、測定条件はある程度一定に保てるとして時間や季節あるいは体調に関係なくどんな時でも血圧はその目標値に収まらないと高血圧症ということになるのかということである。私としては測定都度の血圧値がときに目標値を超えても大丈夫と安心したい。

以下ネットで見た血圧関連の記事のなかの情報である。血圧は起床前に急上昇して日中の間は高く、就寝とともに下降し、深夜の間に最低値をとるという日内変動があり、高血圧患者や高齢者では特に大きな血圧の日内変動がみられるということである。ひとにより差はあるが、ちょっとした会話・食事・歩行直後、一服の煙草で10~20上昇、慣れた車の運転で30~40上昇、排尿前の緊張で40上昇、排便でりきむと60以上の上昇が見られたとの報告があるそうである。しかし例えば走ったりして息が上がった時なかなかおさまらないが、そういう上昇の影響がひとによりあるいは私でどのくらいの時間でおさまるのか、つまり測定時間までにおさまるのか分からない。

また、血圧は一般に冬季に高く夏季に低いという季節的な変動をするが、その季節変動は最大血圧・最小血圧の高いひとによく見られ、最大血圧が変動するひとの方が多いそうである。外国での成人正常血圧者、高血圧患者の季節変動の検討例では、夏季に比較して冬季ではどういう平均か知らないが平均血圧が5~10高かったという結果もあるそうである。私ひとりの場合でも夏と冬の月間の平均値を比べてみるとその差は10くらいはある。

そしてまた他の記事では、血圧には個人差が大きく適正な血圧の数値を一概に決めることは出来ないが、どんな年齢でも最小血圧100以上は好ましくなく、最大血圧については老人・高年齢では160~170でもよく、160以下でなければ正常ではないということはないということである。老人では脳に動脈硬化があるため、なんらかの原因で血圧が降下した場合、脳の循環に敏感に反映する傾向が強いので適正な脳の循環を維持するためある程度高い血圧が必要となるからだそうである。

私の若いころ最大血圧(多分安静時)は年齢プラス90以下であれば正常と言われていた。その根拠は、米国フランガム市での50年以上の長期にわたる疫学調査で一人ひとりの血圧を50年以上も記録を取り続け血圧がどのように変化していくかを調べたら、生存者の最大血圧の変化の平均は概ね年齢プラス80~90になっていたということによるらしい。また、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査では、高齢者にとってはむしろ血圧が高いほど死亡率が低く、最大血圧が180ぐらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はないという結果が出ているそうである。また、日本の長く脳外科専門医をしていたひとの経験でも、最高血圧が常時200を超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はないという印象だとのことである。

いつだか分からないが、前出のフランガム研究のデータが新しい統計手法により解析し直されたそうで、その報告によると心血管死亡の危険度はある血圧値までは一定で血圧がある臨界点を越えると急上昇する。その危険度が上昇する血圧値は男性では、最高血圧=110+(2/3)*(年齢)、女性では、最高血圧=104+(5/6)*(年齢) と算出されたそうである。そしてこの式から求めた治療対象となる最高血圧は、70歳代、80歳代では 160~170以上となる。そして日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、高齢者の高血圧のコントロール目標は、60歳代で140/90未満、70歳代で150/90未満、80歳代で160/90未満にするのがよいと提案されているそうである。(最近出た2014米国・高血圧治療ガイドラインでは、60歳以上で治療開始は150/90以上、降圧目標は150/90未満になったというはなしである。)

私の場合いま臨界値は164だから、平均150/90未満に抑えるような努力をしながらときに高くなっても164以下であれば安心なのかも知れない。しかし一定期間例えば月間の平均ではクリアしていても最大血圧がときに164を超えるときがあるのが現実である。突発的に異常に高くなるときも稀にある。薬を服用していても不安が残る。自分の現実を受け止めて行かなければいけないのだが、どう受け止めれば良いのかと思うわけである。日によりで朝はクリアしないことがあり夜はほとんどクリアするのをどう見るのか、また測定条件は同じようにしているつもりだが日により測定値が大きく変わる事実をどう見るのか。安静時血圧という定義に厳密な条件があるのかとか。そういう情報を求めているが、まだどう考えたら良いのかという情報に行き当たらない。

補足1: JSH2014家庭血圧の推奨測定方法について
上記本文作成はかなり前にしていたのだが、その後2014米国・高血圧治療ガイドラインの影響か日本のガイドラインが改定されたとのネット記事を見た。その記事に推奨測定方法が出ていた。今回、一機会につき2回の測定、つまり朝2回、晩2回測定することが推奨されることとなったそうである(以前は、回数は1回以上=1~3回とされていたそうである)。私は、何かしていて測定時間のアラームがなると測定しているのだが、1回目は思ったより高くなるしときによりばらつきが大きい感じがある。静かにして深呼吸などして少し時間をおいて測定すべしというが落ち着かないようである。1回目の前と1回目の測定そして2回目の前の深呼吸などの時間が安静化のためにいるようで、私には2回目3回目が測定本番の2回に該当する感じである。私としては、以前推奨の回数は1回以上(1~3回)という方に意味を感じている。そしてその測定方法で私の血圧は季節で高めになったりときに突発的に異常に高くなったりするのである。

補足2: 血圧の季節変動や突発的異常の原因を知って安心したい
私は、起床直前とか散歩の途中とかあるいは血圧測定の前後とかによくくしゃみ・鼻水がでることがある。血圧測定時間に近いときなどは明らかに血圧が高めになる。また秋から春先にかけて血圧が高めになる。そこでもしかしたら花粉その他のアレルギーかもしれないと36種のアレルギー検査をしたが問題なかった。そして私はいま、寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)を起こす自律神経の乱れと血圧の関係に関心がある。季節で血圧が高めになったり突発的に異常に高くなるのはそのせいかと気になっている。

補足3: 視野が欠ける
2014.03.29
数日前閃輝暗点発症、内科受診後一過性の血行障害・微小脳梗塞疑を疑いバイアスピリンを処方され眼科受診をすすめられた。そして眼科での視野検査で一部視野が欠けていることが分かった。後日詳しい検査はすることになると思うが、もしかしたら血圧高めでなんとなく体調が悪い感じだったりするのは血行障害だったり、突発的に血圧が高くなるのは一過性の脳梗塞だったかもしれないなどと思ったりしている。

補足4: 人間ドック診断基準値緩和_人間ドック学会
2014.04.08
先日の報道によれば、健康人5万人のデータから正常とされる数値の範囲を調べた結果で正常値が見直されたようで、血圧は、上の値は147まで、下の値は94までとなったそうである(今までは、正常とされる数値は、上の値は129まで、下の値は84まで)。


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