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6月30日、7月1日と続けてスズメバチトラップにカブトムシが掛っていた。いままでにもカブトムシが掛かったような記憶はあるが2日連続で掛ったことはない。6月からはスズメバチがあまりかからなくなって秋になると新しく生まれたスズメバチが出回るのだが、近年暑い夏のせいかあるいは春に女王バチを捕獲した効果によるのか知らないが秋になっても多くは掛からない傾向が続いている。
それで毎日トラップに掛かっているか確認しているとスズメバチが掛っていないので他のムシが掛っているのが目に付いて何のムシかなと調べたりするのだが、今回のムシは見たらそれと分かるカブトムシだった。掛かったカブトムシは、私がいままでカブトムシというと思い出すかたちとはちょっと違ってかなり小さい。そして角があるからオスだと思われるのだがその角が極めて短い。そこでネットで屋久島のカブトムシの解説記事がないかと調べてみた。
それによると、屋久島・種子島亜種のカブトムシと分類されているようである。身体の大きさが比較的小さく角の長さも比較的短いものや極めて短いものが写真に出ていた。定かではないが、屋久島亜種は本州と比べて角が小さめとあるからわが家のトラップに掛かったカブトムシは屋久島亜種と呼ばれるものかも知れない。
なぜ屋久島のカブトムシの角は短いのか、その理由は明らかになっていないが、天敵の密度の違いやえさ場の状況、けんかの頻度など、島特有の環境が影響しているのではないか言われているようである。それについて次のような記事があって、大きな動物なら分かるが小さな昆虫で何が影響しているのかよく分からんということのようである。
すなわち、屋久島のカブトムシは、角も小さく身体も小さい。屋久島にいる猿も鹿も小さい。屋久島で生きていくためには身体が小さい方がいいのかも知れない。寒い地方に行けばいくほど鹿などの身体は大きくなる。熱を身体から逃がさないためだそうである。屋久島の生き物の身体が小さいのは、食べ物が豊富で食べためする必要がないからとか、険しい山道を上り下りするには小さな身体の方がいいからなどと諸説ある。しかし昆虫まで身体が小さくなるのは不思議だそうである。
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屋久島暮らし残照録・日誌編:
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