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  偏見ご免のたわごと編:  No.302
ジェネリックで体調不良_供給不足で代替薬なし  2024.05.20
  先日、妻の常用薬のメーカーが替わってその薬を服用したら体調を崩した。元の薬も今回の薬もジェネリックなのだが、元の薬が入手難になってメーカーが変わったらしいのだが、それが妻には合わなかったようである。幸い妻の症状が改善されて来ているということで他の代替できる薬も入手難ということで薬服用を中止して様子を見ることになった。

私もいままでに何回も薬が合わないことがあって、メーカーが違うと薬効成分以外の添加物の違いからか身体に合わない薬が出るので複数メーカーの薬を取り揃え、合わない場合には合うメーカーのものを出すように工夫したらどうかと思っていたのだが、今回はジェネリックの入手難というそれ以前の問題だったようである。

つい最近までやっていたような感じがするが、テレビでジェネリックに転換するようにと言うようなキャンペーン広告が流れていた記憶がある。国が政策として医療費抑制のためにジェネリック医薬品の普及を推進していたようである。ジェネリックには先発薬メーカーと違って多数の社が参入するのでメーカー各社は本来少量生産体勢で参入している。だが、ジェネリックへの転換需要が爆発的に増えるとメーカーはそれに対応出来なくなる。

それで不適切な製造や品質管理の不正をして増産する会社が出て、それが発覚し業務停止命令や業務改善命令の行政処分が出されるなどしていま幅広い種類の医薬品の出荷が次々に止まる状況になっているということである。根本には国が薬メーカー体勢の現実を踏まえず性急にジェネリックの普及拡大を図ろうとしたことにあるようである。最近はジェネリック普及キャンペーンのテレビ広告を見かけなくなっている感じがする。

今回の需給の問題と関係はないが、いままで私はジェネリックが合わないことがあったときには、先発薬の治験みたいなことをして薬効成分以外のメーカーによって異なる添加物を含めもっと厳しく製造認可管理などしたらどうかとか思っていた。ジェネリックの開発管理が緩いのではないかという気がしていたわけである。思い過ごしならよいのだが、その辺が改善されないと体調不良を起こすジェネリックが減らないのではないかという気がするわけである。


補足: メーカー変更で合わなくなる_ジェネリック
2024.06.15
本文は妻の例だが、今度は私がジェネリックのメーカー変更で体調不良になった。あるメーカーの降圧剤(10mg/日)を常用していたのだが、気怠くすぐ眠気を催したりするし腕に赤いポツンとした湿疹が出たりしたので、容量を自分で調節してみようかと思ったのだがカット不可の薬なので5mgの錠剤に替えてもらった。その薬の薬名は同じだがメーカーが替わった。それを服用したら体調不良になったので、元に戻してもらった。がんなどで毛が抜けたりだるく動きづらくなったりQOLが低下するのは比較的短期のことだとからか我慢せざるを得ないようだが、成人病などの常用薬については日常のQOL低下についてはなるべく軽度でないと困る。薬はただ安ければよいというものではないので、もう少し患者との相性も考慮した供給・利用体制を整備してもらいたいと思っている。私は長年それを願って来ているのだが改善の兆しは見えない。最近の方がなお硬直化して来ているような印象もある。
和田秀樹医師は、近年問題視されるようになった高齢者の自動車事故は、高齢になって常用するようになった薬の影響による体調や意識の変調が原因ではないかと見ているようである。薬の影響を認知機能低下だと誤認して認知機能検査を運転免許更新時に実施することに疑問を呈しているようである。高齢者の事故は、車の機能改善と環境整備で対策するのがよいと言っているようである。私はそれに薬の改良も含めた方がよいと思っている。


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