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  たわごと編: No.89  
  2012.02.06 合わないジェネリックの薬  
 
  何年か前寝ていて突然胸に激痛が走り飛び起きたことがあって、心臓がおかしくなったかと医院に行った。診察を待っている間に逆流性食道炎のポスターが貼ってあるのを見ていたら、そこにある症状例が私のもろもろの症状と合致する。毎年人間ドックでは食道裂孔ヘルニアと指摘されていたので、医師にもしかしたら逆流性食道炎かも知れないと伝えた。診察では心臓に問題はないとのことで、後日念のため胃カメラ検査をして逆流性食道炎ということになった。

そこでもらった薬が、パリエットという薬である。これはよく効いて何週間か服用していたら胸の痛みや胃部の不快感がなくなった。その翌年も前よりは軽い感じだが症状が出て、またパリエットを服用して治った。その後毎年の総合病院での人間ドックを受診した際、さらに軽いが症状があったので前にパリエットで治ったと伝えたら毎日服用しても良いと多分オメプラゾールだと思うがそういう薬を処方された。この薬は服用すると胸がむかつく感じが出るので自分ですぐ止めた。しばらくしたら薬局の前だったか表示があって病院として頭にラがつくからラベプラゾールかランソプラゾールではなかったかと思うがそういう薬に変えるいうことだった。理由は知らない。

さて、昨年9月に妻が旅行に出て10日くらい自分で食事を用意して食べていたのだが、一人分には量が若干多めになっていたのを食べていたらまた症状が出てきてしまった。10月に医院に行って処方されたのがラベプラゾールNa(10mg/錠)という薬である。パリエットが以前効いたのでそれが良いと言ったのだが、いまはこれしか置いていない、パリエットのジェネリックでパリエットと同じだということだった。

しかしパリエットは効いたが、今度のラベプラゾールNaは効いているかどうかはっきりしない。服用続けても逆流性食道炎の症状治らない感じである。そして12月に妻が上京し風邪を引いて帰ってきて私にその風邪がうつってしまった。そうしたら症状が悪化してきたのでラベプラゾールNaを毎日2錠服用(通常毎日1錠のところひどい時は朝夕1錠・毎日2錠服用しても良いと言われていたもの)してみたが、悪化した症状は改善されない。心配になって急遽通院し胃カメラ検査を予約した。その後甘いものは控えよ、食事もとり過ぎるなと注意を受け、高血圧対策で減塩、腹七分、甘いものも控えめにしていた上にさらに控えたのだが体重が減るだけで症状は改善しない。

これはおかしい、薬の副作用かも知れないという気がしてラベプラゾールNaの服用を止めてみた。以後10日くらいの間に、寒くなって出ていたと思った下肢全体にわたる発疹かゆみはなくなり、またいままでより高め傾向になっていた血圧がもとのレベルに戻った。そして症状はラベプラゾールNa服用開始以前の状況に戻った。胃カメラ検査では食道裂孔ヘルニア、軽度の逆流性食道炎ということで従来と変わらない所見で新たな問題はなく、副作用対策として薬はパリエットを取り寄せてもらうことになった。パリエットにしてからはいまのところ経過は順調である。

医師によれば、学会でもジェネリックが効かないことがあるとか、新規患者にはジェネリックから処方するとしても先発品で問題ない患者にはわざわざジェネリックにする必要はないだろうというはなしも出ているそうである。妻もラベプラゾールNaをもらっているのだが、効きが悪いそうである。パリエットとラベプラゾールNaとは錠剤のかたちが一方は円柱型、一方は上下が膨らんでいるが大きさや色は似ている。しかし私は中身については効能成分以外に差があるのではないかという気がしている。例えば薬の固め剤などに違いがあるのではないか。私はニンニクエキスの粒とか黒酢の粒とか飲んでも胃の具合が悪くなる感じになるものがある。黒酢は液ではOKなので粒を形作る材料によるアレルギーかも知れない。昨年世間で問題になった茶のしずく石鹸に似て補助成分の副作用かも知れないと思っている。

ジェネリックは薬の認可の審査がされていないか甘い基準でやられているのではないかと思われる。先発品はいろいろな試験の経過を経て認可される。ジェネリックはそれと同等ということになっているから甘いのだと思われるが、効能成分、補助成分100%一致しているならそれで良いが、もし効能成分以外の混ぜ物が異なっている場合は厳しく審査したほうが良いかも知れない。

先日CS放送でイギリスの法医学捜査のドラマを見ていたら、異常な死に方をした遺体の調査から事故ではなく事件だと解明していくものだった。EUから輸入した先発品の薬を潰しそれに混ぜものをし増量した錠剤を違法製造して同じ効用の安い薬として売る業者いて、その混ぜものと効用成分の組み合わせが悪く服用者が死亡したということを明らかにするはなしである。それを見ていて、ジェネリックの効用成分以外の混ぜ物に先発品と異なるものが使われていたなら、審査は慎重にする必要があるのではと思ったことである。

(参考: 私に起こった副作用かと思われる症状)
・ 服用で効能が感じられず悪化傾向
  (胸もやつき、軽度むかつき、軟便、
   胸痛・肩甲骨付近痛、胃部不快感、胃焼け・胸焼け頻繁、頭痛)

・主に下肢全体に発疹かゆみ
・ 上腕に筋肉痛、脇の周辺近に痛み
・ 血圧が高め

(参考: 私に起こった薬服用開始から中止以後の副作用状況の経過)
11/10/18 通院、ラベプラゾールNa10mgを服用開始(1錠/日)
11/12/23 風邪引き後悪化傾向にて、朝夕各1錠(計2錠)にする
11/12/27 悪化が気になり、胃カメラ予約(12/01/12)
11/12/29 朝服用したが、 副作用を疑い夕方から薬止める
11/12/30 血圧元に戻る兆し、他変化なし
11/12/31 下肢のかゆみある湿疹が少なくなりつつある
12/01/01 下肢のかゆみある湿疹ほとんどなくなる
12/01/04 胃部不快感、胸焼け軽度になるがまだ気になる
12/01/07 かなり改善された感じはするが、胃部不快感・喉に逆流感ときどき
12/01/09 相当な改善、不快感などかなり少なくなる

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