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わが家には多分ツバキの木が2種類生えている。妻の言によるとヤブツバキというらしいのだが紡錘形みたいなつぼみで咲くと一重の花になる。この木は移住したてのころ近くの雑木林の中に生えていた比較的高木のツバキの木の下に実生で生えた数10cmの苗を抜いて来て庭の隅に植えたものである。
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雑木林から実生の苗木を移植したツバキ
(左から順に、つぼみ・開いた花) |
もう一つはリンゴツバキだと思っていた木である。どこか忘れたがリンゴツバキと誰かが言っていた木のあたりに落ちていた種子を拾って来てこれも庭の隅に植えたものである。何年もの間植え込みの中で芽が出たのにも気づかずにいたのだが1mくらいに伸びたころで見たことがない葉があるなと気づいたものである。
リンゴツバキと思って種子を植えたのだがリンゴツバキだという確信がなかったし、成長し気付くまでは種子を植えたが芽は出なかったかと思っていたから、リンゴツバキを植えたいと種子を植えて何年か経ってから島内のある施設でリンゴツバキの苗木を売っていたのを買って来てこれは庭の縁の別の場所に植えた。その木は日当たりにあって成長が速いがまだ花はつけたのを見たことはない。その木の葉と似ているから種子を植えたのも多分リンゴツバキではないかと気が付いてからも私は思っていたわけである。
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種子を植えたツバキらしき木
(左から順に、つぼみ・開花途中の花・横からの開いた花・正面からの開いた花) |
今年になってその種子で植えたリンゴツバキと思っていた木がつぼみを付けているのに気が付いた。つぼみはボール型で丸く花は八重というのか一重の変形なのかあるいは別の区分のものなのか花びらが多く見えるのだが私には分からない。その木に気が付いてから何年も経って初めて花をつけたのだが日陰の木で成長が遅かったようである。果たしてそれがリンゴツバキかとネットで見てみたのだがその木の花はリンゴツバキの花の写真と異なるので他の品種のツバキのようである。私にはいろいろなツバキの写真を見てもどういう品種なのかよく分からなかったが明らかにリンゴツバキの花の写真とは異なっていた。苗木で買って来た本物と思われるリンゴツバキの木はまだ花をつけるようにならないが、つけたら今回の花とは違う花をつけることになると思われる。
(参考)
ヤクシマ・リンゴツバキ: 鹿児島県の屋久島に自生するツバキの品種。花はツバキの原種よりもやや小さく、葉も細く小さい。果実は大きくまるでリンゴのような大きさで最大で直径8cm、重さ170gほどになる。ただし種子の大きさは普通のツバキとあまり変わらずその分果実の皮が非常に厚いということである。
(関連記事)
屋久島生活の断片・日誌編:
No.23 庭木などのこと [2000(H12).10.08]
No.176 ガーデニングのこと [2005(H17).09.12]
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