4月30日の朝、妻が玄関の方で「来てー」と大きな声を出したので何事かと行ったら大きなムカデがいたので踏みつけているということである。そこで私は玄関に置いてある傘の先で押さえ込んでから踏みつぶそうと言って妻に足をどかさせた。傘の先で押さえ込もうとするのだがなかなか先がピタッと当たらない。そしてムカデは外に逃げ出した。それを追いかけながら傘の先で突っつくことを繰り返して家の基礎の外周縁のコンクリのところでやっと腹の中央部を傘の先で押さえ込むことに成功した。
そこで押えながら頭と尻尾を踏みつぶした。かなり大きなムカデで私がむかし寝ていて天井から落ちて来たムカデに噛まれたことがあるのだがそのムカデと同じくらいのような印象である。わが家ではときどき家の中にムカデが出るが、雨の翌日は出やすい感じがある。多分雨で隠れていた場所が水浸しになって、そこから逃れて水のない場所を求めて家の中に入って来るのだと思われる。4月29日から30日にかけて低気圧が通過してかなりの大雨が降ったのだが、それで今回家の中に出て来たものと思われる。
むかし天井からムカデが落ちてきて眼の下・頬骨の辺りを噛まれたのだが、寝ていたので釣りで針を顔に引っ掛けて痛いという状況の夢になってそこを手でさわったら何やらもぞもぞとした感触にはっと目が覚めムカデだと気が付いた。そして飛び起きてから逃げたムカデを布団をめくりまくって探して叩き殺したことがある。以来ムカデが顔に来て鼻の穴とか口に入ったらという恐怖感が抜けなくなって、ずっと蚊帳を吊って就寝している。またムカデを叩き殺すためにハエタタキもなげしに差し込んで置いている。蚊帳を吊るようになって以後いままでに噛まれたことはないが、布団を上げるとき敷布団の下とか縁にムカデがいて殺したことは何回かある。
ことしテレビで田舎の旧い家に1人暮らしをしているひとを訪ねてその様子を紹介する番組を見ていたら、そこの住人は寝るときベッドに寝袋で寝ているということだった。その理由はというと、就寝中に上からムカデが落ちて来るからということだった。そのひともそうするようになる前にムカデに噛まれて痛い目に遭ったのではなかと思われる。そして上から落ちて来るのがかなりの頻度だからムカデ対策で寝袋を使っているのだと思われる。だが顔の部分はどうするのか、頭まですっぽり寝袋の中に入って寝るのは辛い感じがする。テレビを見ていて夏はどうしているのかと気になってしまった。
今回のムカデでそういう出来事などを思い出したりしたのだが、田舎に住むということは家に何かが入ってくることは覚悟しておいた方がよいと思われる。わが家ではムカデ以外は痛い思いをしないと思われるが、ヤスデやゴキブリやヤモリはよく出る。寝床にまでは入って来るのはムカデ以外にはいまのところヤスデだけではある。
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屋久島生活の断片・日誌編:
No.01 不快な虫のこと [2000(H12).05.05]
No.61 虫と蚊帳のこと [2001(H14).07.16]
No.154 寝床にムシのこと [2004(H16).10.11]
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