屋久島生活の断片・日誌編
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No.61 虫と蚊帳のこと  (H13.07.16) 

梅雨に入ってから気になるのは虫である。例年雨が降ってその後かーっと日が照り蒸し暑い夜になると、ながしむし(しろありの一種らしい)がでる。8時頃になると外灯に群がって飛び始めるので電気を消して9時過ぎまで家に入ってこないようにやり過ごす。今年はいつもの年に比べながしむしの出方が少なかった。

また梅雨時になるとよくムカデが家に入ってくる。当地へ来て初めての年だったか私は雨の降る夜寝ていてムカデにほっぺたをかまれたことがある。雨が強く降るとムカデは草むらや石垣の隙間から逃げてくるようである。日中雨の時芝生を横切って家の方に這ってくるムカデを何回か見たことがある。

(上左): ムカデ

(上右):ゴキブリを
     捕まえたムカデ


(左):
  蚊帳を吊った寝室

私がムカデにかまれて以来我が家では寝る時は蚊帳をつって裾を布団のしたに入れ虫が侵入しないようにして寝る。蒸し暑い夜はそれでさらに蒸し暑くなる。

ムカデはながしむしが好きだと言うことを最近聞いた。ながしむしが出た夜、家の外壁下部を懐中電灯で照らしながら回って見ると壁に数匹くらいムカデを見ることがあるそうである。私の見たところではゴキブリも好きなようである。ムカデが木を登ってサツマゴキブリを捕まえるのを見たことがある。また我が家の外壁の周りの地面にゴキブリの殻状になったのがよく落ちている。ムカデが食った跡ではないかと見ている。

家に入ってきたムカデを捕まえることもよくある。殺して道に投げておくとしばらくすると姿が見えなくなることがある。生き返って逃げたか鳥でも来てついばんだかと不思議に思っていたがある日殺したはずのムカデが地面を動いている。よく見ると虫眼鏡で見ないと蟻と分からないような小さな蟻が群がって運んでいる。結構速い。でも見ているとまだるっこしいので数時間後にまた見に行くともうムカデの姿は見えない。この小蟻はみみずやゴキブリの死骸にもたかって柔らかい身をさらってしまう。

ここのところそのような小蟻が家の中によくでる。寝転がっていると腕などの産毛がくすぐったいので見ると小蟻である。多分ながしむしやゴキブリなどの死骸があるため家の中には入ってくるのではと思う。

今年は夜寝ていてもくすぐったいことが多い。蚊帳の中にも蟻が来たかと思いきやごま粒よりちょっと大きい新顔の茶色の虫が侵入している。虫眼鏡で見ると天道虫のような形をしており、飛ぶのだが這えば蚊屋の目をくぐって入って来られるようである。朝起きて見るとシーツ上に何匹も死骸がある、生きているものもいる。短期で済むと思ったらずーっと出るので4〜5日まえ霧の殺虫剤をやったら今のところ効果があって出ていない。


 
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