8月、9月と台風の襲来や秋雨前線の影響で雨が強く降る夜が何日かあった。こういうときはムカデが出る。雨で隠れるところが水浸しになるので避難してくるのか、当地へ着てからムカデが出るのはそういう日が多い。
今回一回目は、右腕の毛に何か触っているような感じがして目が覚めた。用心して腕を持ち上げて見て見ると7〜8cmのムカデが腕を這っている。当地へ来てからは夜周辺に明かりがなく真っ暗なので小さな暗い電球をつけっぱなしで寝ているから、こういうときはうっすらでも見えるので助かる。すぐに反対の手で払って、布団の上に落ちたムカデを手のひらでパンパンと動きが弱まるまでたたき、それからムカデが出たときにと長押に差し込んで置いてあるハエタタキを取ってたたいてから紙で包んで捨てた。
二回目は、寝ていたらあごひげのあたりがゴソゴソするので、目が覚めて無意識に手のひらで払った。そのあとすぐムカデかもしれないと布団の上を見たら、4cmくらいのムカデである。これは手のひらでパンパンたたいたら動かなくなったので、紙に包んで捨てた。口とか鼻や耳の穴などに入って来たらと思うとぞっとする。
引っ越してきたころ大きなムカデに頬を咬まれて以来、ムカデの寝床侵入防止に蚊帳を吊っているのだが、今回二回も体の上に這って来てから気がつくような始末では蚊帳は気休めに過ぎないかもしれない。しかし、初めてのときは天井から畳に何かポトンと落ちたような音がしたそのあとムカデに咬まれたので、顔にムカデが落ちてきたらと思うと蚊帳はやめられない。
三回目は、寝ていて妻が何か予感がしたらしく私の頭上の蚊帳の縁を見たら、黒く長いものが見えた。私を起こしてムカデじゃないかと言うので、よく見ると4〜5cmのムカデである。部屋の大きな電灯をつけたらもう一匹壁に這っている。これらはハエタタキでたたいてから紙に包んで捨てた。
その後の雨ではない日のことである。今度は寝ていた枕元につぶすと青酸ガスを出すというヤンバルトサカヤスデが見つかった。これが二回続いた。仲良くしたくもないのに我が家の寝床にはムカデやヤスデが入って来やすいようである。なんか気分がよろしくない。