屋久島生活の断片・日誌編
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No.154  寝床にムシのこと H16.10.11)

8月、9月と台風の襲来や秋雨前線の影響で雨が強く降る夜が何日かあった。こういうときはムカデが出る。雨で隠れるところが水浸しになるので避難してくるのか、当地へ着てからムカデが出るのはそういう日が多い。

今回一回目は、右腕の毛に何か触っているような感じがして目が覚めた。用心して腕を持ち上げて見て見ると7〜8cmのムカデが腕を這っている。当地へ来てからは夜周辺に明かりがなく真っ暗なので小さな暗い電球をつけっぱなしで寝ているから、こういうときはうっすらでも見えるので助かる。すぐに反対の手で払って、布団の上に落ちたムカデを手のひらでパンパンと動きが弱まるまでたたき、それからムカデが出たときにと長押に差し込んで置いてあるハエタタキを取ってたたいてから紙で包んで捨てた。

二回目は、寝ていたらあごひげのあたりがゴソゴソするので、目が覚めて無意識に手のひらで払った。そのあとすぐムカデかもしれないと布団の上を見たら、4cmくらいのムカデである。これは手のひらでパンパンたたいたら動かなくなったので、紙に包んで捨てた。口とか鼻や耳の穴などに入って来たらと思うとぞっとする。

引っ越してきたころ大きなムカデに頬を咬まれて以来、ムカデの寝床侵入防止に蚊帳を吊っているのだが、今回二回も体の上に這って来てから気がつくような始末では蚊帳は気休めに過ぎないかもしれない。しかし、初めてのときは天井から畳に何かポトンと落ちたような音がしたそのあとムカデに咬まれたので、顔にムカデが落ちてきたらと思うと蚊帳はやめられない。

三回目は、寝ていて妻が何か予感がしたらしく私の頭上の蚊帳の縁を見たら、黒く長いものが見えた。私を起こしてムカデじゃないかと言うので、よく見ると4〜5cmのムカデである。部屋の大きな電灯をつけたらもう一匹壁に這っている。これらはハエタタキでたたいてから紙に包んで捨てた。

その後の雨ではない日のことである。今度は寝ていた枕元につぶすと青酸ガスを出すというヤンバルトサカヤスデが見つかった。これが二回続いた。仲良くしたくもないのに我が家の寝床にはムカデやヤスデが入って来やすいようである。なんか気分がよろしくない。

役場でまた予算がついてヤスデ対策が
再開されたようである。
これは聞き取り調査に来たとき見せた、
捕まえておいたヤスデ。
近所でも出ているはずだが
姿を見ていないと言われれば、
この辺は出ていないことになってしまうから
証拠として集めておいたもの。

ムカデに初めて咬まれたときは天井から落ちてきたようだったから、そのとき天井裏に上がって天井板の縁とか下の明かりが見える隙間をクラフトテープで塞いだ。天井の隙間はなくしてある。入ってくる隙間と言えば残りはサッシ部の隙間か、床下経由の畳の隙間である。それも考えて家の基礎周りは薬をまいている。粉薬は雨が降ると流れてしまうから、乳液剤で乾けば雨が降っても長持ちするというのも散布している。しかし雨が集中すると効果が早く消えるのかもしれない。今までの対策でムシの侵入は止まっていない。

今回まずは床下経由の畳の隙間対策をすることとし、畳を上げて部屋の縁や敷居と床の間の大きな隙間にクラフトテープを張り全縁周に粉薬をまいた。それから畳を敷きながら突合せ部分に粉薬をまいた。これで這い上がって来たムシは粉薬で阻止され部屋に入れないはずである。

残るはサッシ部の戸の隙間である。しかし戸の下端は車でしかレールに接していないし他の縁にも隙間はある。その対策をとなるとなかなかよい案が浮かばない。サッシフレームの返し効果を期待して今はこのまま様子を見るしかないのかと残念である。


 
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