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  偏見ご免のたわごと編:  No.170
近藤誠氏の死_私は彼の著作に影響されている 2022.10.10
  8月16日に購読している新聞に近藤誠氏が8月13日虚血性心不全で73歳で亡くなったという死亡記事が載っていた。私はがんもどき論に惹かれて以来彼のほとんどの著作を購入し読んできた。本当のがんは発見できるほど大きくなる前に転移しているから発見したがんを手術しても治らない。がんもどきなら何もすることはない。がんもがんもどきも同じ顔つきだから区別つけにくくがんとして手術をすると、がんもどきなら治ってがんなら死期を早める。私はそういうふうに理解してあるときからは人間ドックはもう受診しないことにした。

また彼の健診は受けることはないという見解にも影響を受けている。いままでの自分の経験から見て、怪我をしたり何らかの自覚症状があって医者に掛かって手術を受けたり治療を受けたりして来たのだが、健診や毎年受診の人間ドックで指摘されて手術したり治療したりしたという印象はない。そしてもう高齢になったいまは、これまでに自覚症状がありそれで検査を受けたりして指摘された注意事項に留意しつつ暮らし、経過をフォローするために医者に掛かって薬を貰ったり検査をしたりしていれば、それでよいのではないかという思いで過ごしている。そこで新たな問題を指摘をされたり新たな自覚症状が出てきたらそれはそのときだと思っている。がんならば多分そのまま放置することになりそうである。

そう思って暮らしているのだが、彼の死を知ってそれも私や妻より若い73歳で死んだと知って、何だよという思いは否めない。男の平均健康寿命は73歳くらい、平均寿命は81歳くらいだが、彼は73歳で亡くなった。平均だから早く死ぬひともいれば長く生きるひともいるのは分かってはいるのだが、ちょっと死ぬには早いのではないかと思ってしまうのである。

私は、何らかの自覚症状もなく突如虚血性心不全に見舞われたのか、あるいは健診不要の信念による医者の不養生なのか、あるいは食生活とか運動とかその他健康に関わる生活態度のなせる業なのか、気になっている。そしてまた医療従事者にもかかわらず何にもあまり頓着せず過ごせば、このくらいが寿命なのかと気になっている。私は彼がどういう生活態度で暮らして来たのか知りたいと思っている。


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