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  日誌編: No.74  
  2011.10.24  病気や薬についての情報本  
 
  十数年以上むかしのことである。知り合いの娘が両親も子も医者の一家へ嫁入りした。その医者の両親と話していると言葉のはしはしに自分たちは偉いのだとひけらかす態度に反発を覚えたものである。偉そうに何を言うか、医者というものの何ほどぞ、知識と感受性と分析力があればそこそこのことは出来るはずだ。そして足りないのは医学知識だとばかりメルクマニュアルを購入してみたが、気になることを調べるにはよいが読破する気も起きない厚く細かい字の本で挫折した。そして十何年か経って置いておいても見ないから町の図書室に寄付してしまった。

(写真: ここ1~2年参考にしている病気や薬についての情報本)

高慢ちきに対抗する気は封印したのだが、私は自分や家族の健康は気になる。症状や気がかりなことについては、納得できる情報を得たいという気持ちは失せない。私は受験浪人の時虫垂炎になって手術した。江戸時代なら私は20歳前に死んでいたものと思われる。30代には不規則な仕事と不摂生からか痔の手術をした。風邪を我慢して仕事していたからか高熱になり喉に膿がたまったような白い塊が剥がれ落ちるような病気もしたせいか不整脈になって服薬で治療したが以後登山などでは人に遅れをとるようになった。そういうことがあっても若いうちはそんなに健康不安は感じなかった。

しかし子供たちが成長するにつれ同じ血液型の母が58歳でがんで亡くなっているのが気になってきた。母の死から十数年後父が78歳に胃がんになって手術した。そういうこともあって私は40歳ころから毎年検診を受けるようになった。そして今に至っている。屋久島に移ってから雑誌で近藤誠氏のがんとがん検診についての記事を初めて見て興味を持って以来他の人のがん関係の情報より近藤氏の情報に注目してきた。

私の父は93歳で亡くなったが、がんでは死ななかった。がんを手術して15年くらい生きたのだから、父のがんはがんもどきだったから転移もなく生きたのではないかという気がして、近藤誠氏の説を信じていいかもとかなりの氏の著作を集め読んできた。その内容の中のある対談でがん検診はいらないと言う近藤氏と意見を異にするがん検診推奨派の有名医師が孫の顔を見るようになったら検診はいらないと言っているのが載っていた。

がんは気づかない大きさのうちに転移する性質のものは転移する。転移するがんは手術しても延命は限られQOLは確実に悪くなる。抗癌剤は毒だから抗癌剤治療は奨めない。がん検診はいらない。そういう近藤氏のはなしは説得性がある。それに加えがん検診推奨派の医師も孫の顔を見るようになったら検診はやらなくてもよいと言っている。

こういう情報から私は今年はがん検診はやめてみることにした。長年蓄積してきた身体情報としての検査データは見たいので他の検診は受ける。妻とも話し合って二人とも今年はそうすることにした。来年は新たな情報があったりして変わるかも知れない。身体に負担のない超音波とか非接触型の簡単安価な検査法が開発されればよいのにと思ってはいる。

他の健康関係の関心ごととしては、私は移住してからなった高血圧症がある。食道裂孔ヘルニアで逆流性食道炎もある。高血圧はメタボのチェック項目でもあるが服薬で凌ぐしかなさそうである。継続的に服薬するので薬の評価が気になっている。また経過評価の仕方が気になっている。毎日血圧を測定しているが、測定の仕方やその結果を見てどう評価しどう対応していくか、薬も含めての情報が少ないようである。メタボ判定基準に高血圧についても決まっているがフォローのガイドは提供されているように感じられない。これらについても本などを見ては薬や測定方法を見なおしたりしている。

補足1:
 実験成功・がん細胞を近赤外光で破壊
2011.11.07
報道によれば米国衛生研究所のチームがマウスでの実験に成功。正常な細胞は傷つけず効率的にがん細胞だけを破壊できる治療法として、数年以内の臨床応用を目指すそうである。身体に負担が少なく安価な治療法ができることを期待したい。

補足2: 
血液一滴でがん早期診断可能に
2011.11.09
報道によればノーベル賞受賞者田中耕一さん・島津製作所が血液一滴でがん早期診断可能になる装置を開発したということである。身体に負担のない簡単安価な検査法が開発されつつあるようで頼もしい。

(関連記事)
屋久島方丈記・日誌編::
     No.49 管理用血圧測定値  (2011.05.09)  
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
     No.48 その後の血圧と薬について  (2011.05.08)

  
 
 
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