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  偏見ご免のたわごと編:  No.142
ゆったりトイレに入りたい_戦車は大変そう 2022.05.16
  このはなしは、なにしろゆったり出来ないのはどう思われようが嫌だった私の気持ちをちょっと誇張しながらの感想ではある。

4月の半ば過ぎたころ、ウクライナとロシアの戦争関連のネット記事を見ていたら、ロシアはトイレ付戦車を開発したが実戦配備に至っていない。前線の戦車兵たちは常にトイレを我慢しながら戦っている。それをウクライナは高度に情報化された西側の兵器のAI指令誘導などで確実に攻撃している。人間対AIの戦いだから戦車はかなわない。キーウ近郊でまる焼けになったロシア戦車が累々と放置されたままの状況を、そう説明している記事があった。

私はそれを見て、ロシアの戦車兵はトイレを我慢しながら戦って死んでいったのかもというところが印象に強かった。なぜかと言えば、私はトイレをゆっくり使えないことにむかしからかなりのストレスを感じながら過ごして来たからである。なにが切っ掛けかと言えば中学校の修学旅行で家を出てから家に帰ってくるまで大便が全然出ず、家に帰ってから出すのにすごく苦労したことだった。

それからは毎朝排便しないとと思ってそうするようにして来たのだが、出ないときもある。そして外で少しでももようした感じになったらトイレに行くのだが、家と違って学校やその他の施設のトイレは利用者が並ぶことがある。特に試験のときや劇場の休憩時などはそうなる。そういうところでは気になって私はじっくり時間をかけて排便することが難しい。催促のノックを何回かされると止めざるを得ない気持ちになって止めることもある。

またそういうことが嫌で毎朝家を出る前に短時間で無理やり出そうと試みるようにしてもなかなか出ない。そういうことを続けているうちに出血するようになって痔の手術をしたこともある。それやこれやで私はゆったりとトイレを利用出来ない事態をなるべく避けたいと思ってやって来た。不規則な生活はなるべく避ける。時間のかかる集会、余裕のない行事や旅行はしたくないと思って過ごして来た。

会社生活では、教育やなんかの活動で合宿や大規模集会などがあったりしたが、私にとってはその内容よりトイレ事情の方が気になってしようがなかった。人事部や主催団体はひとを集めるならトイレをゆっくり利用できるように場所のみならず時間的にも配慮した計画をしてほしいと何度も思ったものである。私は用足しに外に出ては撃たれて死ぬ戦車兵に似て、何かの教育や合宿や大規模集会などでトイレが気になって活動をおろそかにしてはそれなりの報いを受けたかも知れない。

また、私は小便が近くなって久しい。はなしは飛ぶが、かつて行った花火大会では仮設トイレが設置されていたが打ち上げが始まる前からあふれ出していたことがあるし、毛沢東のやった百万人集会だかで広場の後ろは小便の川が出来ていたというはなしを読んだ記憶がある。平気で汚い中で用を足せたり足を汚すことを我慢できる人間はよいかもしれないが、私などは戦車のトイレ事情のみならず余裕のないあるいは不自由なトイレ事情を見たり知ったりすると、とても気になってしまうのである。ひとを集めるということには排泄をいかにうまくこなせるようにするかが重要だともっと気を使ってほしいと思ってしまうのである。


補足: 戦車内から用を足せるらしい_でも気苦労はあるよう
後日、本文冒頭に挙げたネット記事の続き記事で、戦車の下ハッチを開ければ外に出ずとも用を足せる。また乗員は成人用おむつ機能のついた軍服を着ているから戦闘中でも車内で排泄できる。ただし戦地での使用済み排便軍服洗浄が課題というような説明が出ていた。それでも多分、トイレ付戦車を開発したほどだから、戦車兵にとっては敵あるいは後始末を気にして用を足すのは気苦労なのだとは思われる。


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