屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

 
No.29 永田灯台のこと (H12.11.19)

昨年(H11)の正月、娘が孫を連れて遊びに来たときのことである。屋久島一周して案内したとき永田灯台に行った。灯台施設の建物は封鎖されていたのでただ周りの囲い塀の内側から景色を眺められるだけだった。東京湾の観音崎灯台にも行ったことがあるがあそこのように灯台のレンズのところまで登らせてくれない無人の施設である。

灯台は車で来なければ普通来られないようなところにある。だが屋久島の観光パンフレットなどにも永田灯台と名所のようにでている。だから観光客はよく来るようである。

屋久島観光パンフレットに
でている永田灯台

その正月灯台へ行ったときは風が吹き寒かった。日頃と違った正月料理をたくさん食べたためか灯台を見て回りながら寒風にあたっているうちに腹が冷えて大の用を足したくなってしまった。ところが人里から離れて車で来て施設の建物は封鎖されている。トイレに入ろうとしてもそんなものは見当たらない。

そういう時は人目につかぬところに回って用足しをしようとするのが大体の人のやり方である。私も例にもれずそうしようとして塀の裏のほうに行った。白い紙が落ちている。新しそうな紙のところには大のものがまだ見えている。この正月は来る人が多く腹を冷やす人も多いと見えると思いながらそれらを避けて私も大の用を足した。

先日妻が上京するので一緒に土産を買いに行ったついでに久しぶりに灯台に行ってみた。かつて大のものをした道沿いの草むらは工事をした残土が捨てられ草も刈られた形跡がある。建物がきれいになっているからその補修工事かなにかしたときの名残りらしい。建物の周りを回ってみたがトイレはないようである。

そこで用を足しそうなところを観察してみた。雨にうたれてか分解したからか大のものは見当たらないが雨にとけにくいティッシュのかたまりをいくつか見ることができた。予想より少ない。今までは暖かかったからそんなになかったのではあるまいか。これから寒くなれば腹が冷えて用を足したい人が増えるから今度の正月も多分かつてと同じ状況を呈するのではないか。そう思いつつ今回は小の用を足した。

雨にうたれて固まったようになっているティッシュ

人はものを食う、そうすれば必ず排泄する。人の集まるところ糞尿対策が必要である。富士登山をしたことがある。霊峰富士は糞尿の臭いと野糞のなかにあるというのが印象である。永田灯台はかつての正月でもそんなに不快ではなかった。だからと言って野糞があっていいとは思わない。やっぱり自分としてはトイレでしたい。だから観光地の一環とPRするなら今のうちに対策した方が良いのではと思ってしまう。

 
 Home   back