My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.394  
  2017.03.20 町長リコール運動の結末_庁舎建設の本音に迫れず  
 
  新庁舎建設問題にかかわる町長リコールの署名運動で選挙管理委員会の一部無効裁定があって賛成署名が必要数に達しなかった。住民団体がその無効裁定取り消しを求め提訴するという方針だったがその費用負担が大きいということで断念し、昨年12月中旬リコール運動は不調に終わったようである。

私の新庁舎建設問題についての印象は、本音を誰にも文句を言われない建前で化粧して通すやり方(こういう仕事の仕方というのは至るところで行われている)への迫り方には、思いだけでは限界があるということである。よっぽどのへまをした相手でない限り問題を追及されても責任は問われないで終わる。屋久島について言えば以前安房の土地問題で住民訴訟になったが却下されて終わったのが記憶にあるが、決定に瑕疵の証拠もなく内容がおかしいと言うだけでは騒いで終わりである。庁舎建設問題はもう勝負あったのかも知れない。

今回のような建設反対運動やリコール運動は少数住民が行政のチェック機能を起動しようとしたのだが成功しなかったということになる。もしリコールが成功してもまた同じような人物が選ばれる可能性もあって運動目的は達成されないこともある。目的が達成される可能性があるとしたら、おかしいと思う人が多数になって表だって本音を言うひとが出て来て議員多数派になったり町長になるとかあるいはおかしいと思う本音を隠して今の建前の中で権力を握ろうとするひとが議員多数派になったり町長になったときである。

以上町長リコール運動は行政が本音を誰にも文句を言われない建前で化粧して通すというやり方に迫るものという見方での感想だが、はなしを変えて一般論で言えば権力側の施策決定だけのはなしに限らない。そこらの組織・団体などの決定や何かの運動でも本音を誰にも文句を言われない建前で化粧して通すやり方をとっているということも十分考えられるわけである。そしてそのリーダーなどが権力を得たら本音が出て来る。それがよい本音ならよい結果をもたらす可能性があるが、邪悪な本音が大勢を占めれば建前の化粧は拭い去られることになる。極端な例えだが、ある政党内部での粛清の歴史、連合赤軍の仲間の粛清事件、主義主張の建前のなせる業ではないとすれば、主義主張を建前とする本音の部分のなせる業のように見えて、おかしいという思いだけで追及するとこういう危険性もあるわけである。身近ではよく耳にする学校などいろいろな集団内でのいじめ事件なども似た構図と見られる。

そしておかしいという思いを持ったらどう迫ればよいのか私にはまだ分からない。表に出す勇気がまず必要だという気はしているが、こちらがおかしいと思う、相手側もこちらがおかしいと思うとなったら、命がかかることもあるわけである。あるいは地域社会での村八分みたいなことになるかも知れない。結局はどちらのはなしが通るかはどちらを本音として選択するひとが多いかどうかということによる。多数に無勢では安全策をとって自分の思いは思いとして引き下がるしかないわけである。多分リコール運動に於ける投票行動や裁定などにもそういう側面は影響していると思われる。生きて行く知恵がどんな建前を選ぶか本音を選ぶかということだが、土壇場で生きているひとほど表向きどちらかを選ぶという知恵(本当の本音)が働くことになるだろうと思われる。


補足1: 屋久島のためになるのは新庁舎建設より光通信網整備
3月8日の町議会で光通信網導入計画に関する質問があったようだが、町としては重要性を理解しているというだけで具体的計画はないようである。全島導入には5~6億かかるというはなしだが、屋久島の発展には庁舎新設よりも光通信網導入の方が効果が大きい。役人運営施設とは比べものにならないくらいすべての民間活動を活発化させる効果が期待できると思われる。

補足2: 
細長く端から端まで100kmの町に役場は複数必要
2017.05.01
No.187に記載のように100kmにわたり沿岸沿いに集落が分布している町で、一ヶ所集中の役場は無理があると思われる。京都・名古屋間に役場一ヶ所みたいということは、集約にもほどがあると思われる。交通網の貧弱な町で費用的にも時間的にも住民負担は大きい。

補足3: 屋久島で光通信がなぜ出来ないのかの理由
2018.05.28
ある屋久島関係のブログ記事によれば、5年前にNTT西日本から提案された光回線の敷設について、町が断ったかららしい。3億円ほどの自己負担を町が財政的理由で出せないと判断したからということのようである。他の予算をやりくりしてでも光回線敷設を推進するくらいの情勢判断が出来なかったケチかバカが屋久島にいるようである。離島で交通事情の悪い田舎が都会と張り合って事業や生活をするには今やIT必須であることが理解できない行政が情けない。


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