My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.356  
  2016.08.01 屋久島町新庁舎建設計画が問題に  
 
  私は旧屋久町と旧上屋久町の合併には反対だった。しかし合併して屋久島町になったのだが、町名は旧上屋久町の上を取るだけで手間も減ると思って簡単に屋久町にして欲しかった。庁舎も尾之間の旧屋久町の庁舎の方が新しそうだから、屋久島町本庁は尾之間にして旧上屋久町本庁やその他の旧両町支所は支所にして、新庁舎建設など考えない方がよいと思っていた。宮之浦は経済の要衝、尾之間は政治中心で住み分ければよいと思っていた。

しかし私の思っている方向には行かなかった。いまは空港近くの旧屋久町・上屋久町の境界付近の施設が仮かどうか知らないが、本庁ということになっている。そしていままでの旧両町の本庁・支所は全て支所ということになっている。議場はかつての旧両町本庁施設にあるから議会は尾之間と宮之浦で替わり番こに開かれているようである。そういう状況を改善しようというのが新庁舎建設のようだが、その20億円の建設計画に問題があると見直しを求める動きが出ている。

わが家には4月24日付のビラ・屋久島民報(屋久島の共産党発行らしい)が入った。タイトルは「むだを削って財政負担を押さえ町民に歓迎される庁舎を」というもので、私の受け取った要旨としては、交通の要衝にない場所に建設する庁舎に、観光案内所を設置する必要はない、観光客目当てで屋久島をPRする地元材活用トラスト構造(木材作業場用地買収問題なども付随して発生)を採る必要もない、また既存の施設で十分イベントも情報発信もできているのにフォーラム棟・ホール棟を建設する必要はない。というような内容である。

そのあと、共産党配下かどうか知らないが屋久島の未来を考える会というのが、新庁舎建設計画の見直しを求め1492名の署名を集め6月6日陳情書提出したと、これも配られたビラ・屋久島民報(発行日は手書きで6月24日になっていたが、訂正前の印刷では6月10日)にあった。不採択なら住民投票に持ち込みたいともあった。

町議会の陳情対応については、ある議員のブログによれば、6月20日、屋久島の未来を考える会が提出していた「新庁舎建設計画の見直しについて」の陳情書が総務文教常任委員会で審査にかけられ、結果は不採択となり、そして24日の6月定例議会本会議で陳情書の採決が行われたが、不採択となった。ということである。

その後の動きとしては、庁舎建設計画見直しを求め住民投票を目指して署名運動が始まっているようで、7月25日にはわが家に屋久島の未来を考える会のビラを持った人が訪ねて来て署名依頼された。私は共産党はどうしても好きになれないし、有識者かどうか知らないが以前の町合併の時に正義は我にありとばかりに合併の論を言い募った人たちとか、新ごみ焼却施設建設に際し生半可な知識で理想論を押し通した印象のある人たちとか、いわゆる進歩的を自負している活動家的人間はあまり信用していないのだが、そういう私でも今回は共産党のための活動という臭いがなさそうなので署名する気になって署名した。

しかしこの先の見通しは暗そうである。先述のある議員のブログでは、見直し陳情が議員8割がたの反対で否決されたのだから住民投票の署名が集まっても住民投票条例制定は否決されるのではないか。そしてその後は議会リコール運動に発展し、果ては町長のリコール運動にまでなって行くかも知れない。との見方が出ていた。


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