屋久島生活の断片・日誌編
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No.107  ごみ分別のこと H14.11.04)

12月からは大気汚染物質の放出が多い既存のごみ焼却場は法律で使えなくなる。それまでに高性能のごみ処理施設を建設しなければいけなかったのだが、場所でもめたというか計画を強力に推進しなかったというか、いまだ屋久島で完成を見ていないらしい。

今までは燃やせるごみとしてごみステーションに週2回区別せずに出せた新聞、雑誌カタログ類、ダンボールが12月から第2週の木曜日、月一回、それぞれ区別して、それも生活館という集落の公民館へ持って行けということになった。我が家からは1.5kmくらいは離れている。よく私は問題にするのだが500m離れたごみステーションでも車がないあるいは運転できない人には酷である。またくさい臭いを出しながら庭でごみを焼く家もでている。それがさらに1km増えてはなおさらである。

我が家のごみコーナ

左から 燃やせないごみ用コンテナー
 その横手前がダンボール、
 奥が新聞、その前が雑誌カタログ類、
 その右が一般もやせるごみの黄色袋
 
右の出入り口たたきには、手前から衛生ごみ黄色袋の入ったコンテナ、奥が資源ごみと
燃えないごみ入れの箱(適宜、発泡スチロールとアルミ缶とPETボトルはそれぞれ
青い袋に、燃えないごみは赤い袋に分ける)

使える小型の焼却炉が能力不足なので古紙再生に回すためだからそうしろということらしい。(このところ町焼却場に新しい焼却プラントを建設すると町の放送が言っている。屋久島の両町統合ごみ処理施設ができるまでを一時的にしのぐための小型の焼却炉というのが新しい焼却プラントのことらしい。)

これからはごみステーションには(月・木は燃やせるごみ、黄色の袋で出す、ただし新聞、雑誌カタログ類、ダンボールは除く、紙おむつなど衛生ごみとその他は分けて別々に出す)、(火・金は燃やせないごみ、緑の袋で出す、ただし発泡スチロール、ペットボトルは除く)、(水は 燃えないごみ、赤い袋で出す、資源ごみは青い袋で出すが発泡スチロール、ペットボトル、アルミ缶など材質ごとに袋を別々に出す)。我が家ではその他はあまりないので省略する。これらに加え生活館には(毎月第2木曜日に新聞、雑誌カタログ類、ダンボールそれぞれを10kg以下を単位に紐でくくって出す)。

おかげで我が家では、(1)一般燃やせるごみ、(2)衛生燃やせるみ、(3)燃やせないごみ、(4)燃えないごみ、(5)発泡スチロール、(6)ペットボトル、(7)アルミ缶、(8)新聞、(9)雑誌カタログ類、(10)ダンボール、を分類管理しなければならない。我が家では(4)(5)(6)と(7)は量が少ないのでまとめて入れて捨てに行くときや量が多くなったら分けるので、最低7個の容器や袋あるいは保管箱をダイニングキッチンに用意することになる。小さな家で物置もないのである。

私は町のごみ行政に小さな家中でももう少しごみが目立たず美しく暮らせるような知恵を出して欲しいとずっと思っている。今回の展開でももう少し工夫の余地があるのではと思っている。我が家では困りそうなことがある。我が家は生協の班長をやっているので、ダンボールの廃棄すべき箱が比較的多く出る。今までは一般の燃やせるごみとカッターで小片にしたダンボールを毎週大きめのダンボールに入れ込んで出していたが、今後は月一回、紐でしばって生活館に持って来いとのお達しである。家に一月分ためる置き場も大変である。

多分専用の車を仕立てるから生活館にして回収の手間を節約しようということだろうと想像はつく。それは正規のごみ処理施設が出来るまでの短期だから我慢しようと思う。しかしなぜ毎週生活館で回収しないのか、毎週ゴミステーションを含めたごみの回収総量は変わらずトータルの手間は全ごみをごみステーションから回収していたときより楽になるのである。配車組み合わせの苦労くらい短期間だから町も我慢してやったらどうか。車だって新しい遠くのごみ処理施設にごみを運ぶのにもう台数を増やして待機しているなら その苦労もいらないのではないのか。と、そのくらい誰でも考える。

でもそうしないのだから回収の手間が問題ではなさそうである。とすると今までは燃やしていたが、今度再生に回すには島外の業者引取りが月一度、そして町にはその間の保管場所がない。まあ、好意的に考えればそういうことかもしれない。と思いきや、商売をやっているような大口廃棄者はストックヤードに随時搬入せよとある。保管場所もあるのである。

行政の不手際で新しいごみ処理施設の建設が遅れている。どうすると言っていた活動グループもこのところまったく声が聞こえない。取り込まれてしまったのかもしれない。町もお達しで応急策を指示するだけで、今後住民は分類や捨て方が簡単なこういうやり方になるとか、今こういう理由でどうしてもこういうやり方でしのがなきゃいけないとか言う説明がない。町の配布ビラとか町広報で見た記憶はない。しかし不満はあっても言われたとおりしなければごみは捨てられない。しょうがないから言うことをきくがお上は信じていないというような面従腹背に似た気分も出てこようというものである。そうならないように理解が得られるよう抜かりなく確実に住民各戸へ展開するのも屋久町町長の言うISO規格ならぬYSO規格の住民環境マネージメントでは ないのかなと気になっている。

補足1:(ごみ処理に関する集会の件) (H14.11.29)

「No.104  町の広さと合併のこと(H14.09.23)」の記事にあるように、屋久町が集落で合併の件とごみ処理の件について「町民の広場」を開催したが私は体調がすぐれず参加しなかった。もしかしたらその時いろいろな情報が口頭で展開されたかもしれない。

補足2:(役場からの新しいビラのこと) (H14.12.07)

今日ごみ収集に関する役場からの新しいビラ(11月21日付で、ことわりはないが前回の改訂版らしい)が町広報とともに配られてきた。

それによると資源ごみの新聞、カタログ類、ダンボールは紐でくくってステッカーを貼って出すだけでなく、紐でくくった新聞、カタログ類を燃えるごみの袋に入れても良いとのことである。また第2、第4木曜にだすのが原則だが、それでは溜まりすぎて困るが量がそんなに多くない小規模事業所は毎週月、木曜日ごみステーションに出してよい(量の多い事業所は毎週月、木曜日に焼却場に直接搬入)と書いてある。わが家のようなそれより小規模の家庭については明記されていないが、原則どおりで困れば小規模事業所扱いで今までと変わらず毎週月、木曜日ごみステーションに出せばよいということになったと解釈できるようである。

悩ましいごみ捨て指示のビラを見たい方はこちら

補足3:(資源ごみのこと) (H15.11.16)

H14.12の記事のビラは分かりにくいから、読んだ直後役場に私の受け取り方をメールしたら役場の人が説明にやって来た。話をした結果資源ごみは原則第2、第4木曜だが、量が多い家は毎週月、木曜日ごみステーションに出してもよいということだった。

しかしその後も町の広報無線では第2、第4木曜以外に捨てるなと注意することが続いていたが、最近はそれでは間に合わない家がダンボールや新聞を燃えるごみとして捨てているようで、しきりに焼却能力を超えるので決まりを守って資源ごみとして出すようにと言っている。

小規模事業所は毎週月、木曜日ごみステーションに出せばよいということになっているのだから、一般家庭でもダンボールや新聞は毎週月、木曜日に資源ごみとしてごみステーションに 出してもよいとはっきり広報すればよいと思うのだが、なぜかそうならないのが不思議である。

町広報誌の曜日別ゴミ収集票

補足4:(資源ごみ収集日追加のこと) (H15.12.01)

ダンボールや新聞は12月から毎週木曜日に出してよいことになったと町の放送があった。

補足5: 新規ごみ焼却施設問題のこと  (H21.03.21)

何年か前に新規のごみ焼却施設が稼動したのだが、あまり実績の無い方式に飛びつき導入したらしく故障続きで問題になっているらしい。かつて新規施設の建設計画が遅れていたときもそれが問題になって環境問題に熱心な人たちか住民グループか知らないが非難の声を上げ、何とかの会だかグループだかと行政側が会議を持って協議していたようだが、あるとき何とかの会だかグループの活動がピタッと止んだので一定の結論に至ったのだと思った記憶がある。今稼動している新規施設はそのときの手打ちの結果ではないのかと気になる。


 
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