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  たわごと編: No.204  
  2014.01.14 日本の方がよいか中国の方がよいかが問われているか  
 
  仲井真知事すなわち沖縄県が辺野古埋め立て承認ということは、県レベルで沖縄は日本の方がよいと意思表示したということである。ということだから、名護市辺野古への移設に反対を掲げる候補と移設推進を掲げる候補による19日投開票の沖縄県名護市長選は、基地が来て欲しくないとか来ても良いとかいう賛否が問われているというよりは、沖縄は日本の方がよいか中国のほうがよいかが住民に問われているという面があるわけである。

2013.12.28のニュースよれば沖縄県仲井真知事が辺野古埋め立てを承認した。私は一歩でも良い方向に向かえばそれをなすべきではないかと思っているから、現状改善に何の現実的改善案も持たずその決断を批判するひとや勢力にはうんざりしている。そこで2013.12.29の中部大学・武田邦彦教授のブログ記事を読んだのだが、それで私は沖縄はいま日本の方がよいか中国のほうがよいかが問われているのだと思うようになったのである。

以下、普天間・辺野古問題についての武田邦彦氏の発言を私なりに解釈して紹介する。

まずは情勢の現状認識であるが、
1)中国の最近の動きを見ると、沖縄に軍隊がいないと中国は尖閣諸島と沖縄を占領するだろう。
2)そして、単独で日本を防衛するのはかなりむつかしい。普通に考えるとアメリカと同盟を結び、中国の侵略に対抗する必要がある。

そこで必要な沖縄・日本の基本的姿勢としては、
1)沖縄の人は沖縄が日本の方が良いのか中国の方が良いのか決めなさい。
2)沖縄の人が中国の方が良いと思っているなら無理に引き止めない。

もし沖縄の人が日本の方が良いと言うならば、
1)沖縄を守るに基地はいる。
2)尖閣を守るに航続距離が500キロメートル以上ある機材(例えばオスプレイ)に代える必要がある。現有機材では不可能。

そして辺野古の埋め立てについては、
辺野古の基地は学問的によく検討して環境を破壊しないように埋め立てをすることはできる。

ということであるが武田邦彦氏としての考えでは、日本を今とりまく情勢に対応して行く現実的な解決策は、平和憲法を守り、自衛隊ぐらいの軍事力で我慢し、アメリカと同盟を結び、日本とアメリカの関係を良くして、沖縄、長崎、福井、金沢のように中国が攻めてきそうなところを防衛するところに落ち着く。沖縄については、沖縄の人が中国より日本の方が良いならば、沖縄・尖閣を守るための基地や機材は必要だ。また少しでも負担軽減になる辺野古埋め立ても進めざるを得ないしそれは可能である。と言っているわけである。

補足1: 名護市市長選・現職移設反対候補当選らしい
2014.01.20
基地移設は嫌、戦争はもうごめん、沖縄のことをどう考えているんだ、という気持ちは分かるが、その気持を通して行ってそのあとどういう道筋で沖縄をどういう姿にしていくのか、住民や候補者あるいはその支援者のそこを語る言葉が聞こえなかった気がして心配である。

補足2: 翁長知事・前知事の辺野古埋め立て許可取り消しするとか
2015.08.03
2014年11月16日の沖縄県知事選挙で辺野古埋め立て反対を掲げ当選した翁長知事が前知事の辺野古埋め立て許可取り消しするとか言っているようである。私は県が国の安全保障に関する事柄に国と対等の立場であるかのごとく自己の主張をすることに違和感を覚えている。そういう行動の自由も許す日本ではあるが、そういうことが出来る日本が存続していくためには自由を守るための義務を果たすべきであって自己中心的主張一辺倒ということには違和感があるわけである。

翁長知事が主張する普天間飛行場県外移設にしろ革新が主張する閉鎖・撤去にしろ実現するのは不可能である。小泉首相時代に県外移設先を探したがどこも総論賛成各論反対だという言葉を残し断念した。鳩山政権でも少なくとも県外移設と見得を切りながら県外移設先を見つけることができず普天間しかないと最後は言うはめになった。いまは県外移設は不可能なのである。それなのに翁長知事は県外移設がすぐにでも実現するような錯覚を県民に植え付けて当選してしまった。自民党・民主党政府が探してないものをあるかのごとく主張するのならば、自分が探した県外移設場所を政府に示す必要がある。出来ないことを煽っていたのではないことを証明する必要がある。県民に県外移設出来ると錯覚させたのでなければそうする必要があるのである。


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