鹿児島地方気象台の発表によれば九州南部が6月4日に梅雨入りした模様である。5日には台風3号の強風域が屋久島をかすった。7日から8日にかけてわが家は夜中雨音で目を覚ますほどの大雨模様だった。だんだん雨の季節という感じになってきたようだが、8日も9日もわが家の北側の窓の外の温度計では最高温度は30度を超えていた。私は家の中で上半身はもう5月の暑い日から半袖の下着だけで過ごしている。
この頃になると犬も暑苦しいのか玄関のタタキに寝そべるようになる。寒い時期はホットカーペットの上で横になったりコタツに尻を突っ込んで寝ているが、暖かくなるにつれフローリングの上に移りさらに暖かさが増すと風が通る位置に場所を徐々に移していく。最終的な場所が北向の玄関のタタキである。暑い間はここが定位置になる。今年は梅雨入り直前から暑い日はタタキに下りるようになった。
(写真左: 今年の写真)
_[撮った翌6月11日犬は亡くなった:関連記事はNo.108]
(写真右: 元気な頃の玄関タタキに寝そべっている写真)
梅雨入りのあとの毎年恒例のことと言えばナガシムシの飛来である。わが家で今年初めて多く出たのは6月12日で17日も出た。雨の合間の蒸し暑い日夜8時ころから9時ころの間にシロアリが飛び交うのだが、例年大体6月上旬に出始め何回か出る。出そうな日には8時近くになってから家の近くの電柱に付いている街灯の方を注意して見ている。灯に集まってくるのか灯の届く範囲に目立つようになったら屋内のすべての電灯を消し屋内に極力侵入させないようにする。そのうち街灯の下は飛び交うナガシムシでもやっているように見えるようになる。9時ころになって外のナガシムシが見えなくなったら屋内の電灯を点けると壁などにハネを落とし連なったナガシムシが幾つか這いまわっている。これくらいなら侵入防止成功である。何しろ暗くすることである。
ナガシムシは交尾するとハネを落とし連なって動きまわるということである。そして大方はそのうち死んでしまう。新たな巣作りが出来る場所に降り立たないと死ぬしかないようである。移住して初めての年はナガシムシのことを知らず、電灯をつけたままでいたらムシがどんどん湧いてくる感じである。それから電灯を消してやり過ごしたのだが、翌朝死骸になって落ちている虫をホウキで掃いて集めたらすごい量になった。近隣の人達はナガシムシの洗礼を受けさせることを楽しみにしているのか事前に詳しくは教えてくれず、あとですごかったろうと言って面白がっていたみたいである。以後私も引っ越してきたひとには初年度出たあとでどうだったと聞くことを楽しみにしたものである。
また雨の季節は、大雨で浸水や土砂崩れの被害が見られる時期でもある。そのときの雨で現象が発生するときもあれば、毎年の雨の影響が累積されてその時の雨が引き金を引いて発生する現象もある。大体は人手が入ったところが雨の影響を受けるようである。わが家のそばでは隣の家への通路の石垣が積んだ年の大雨で崩れたことがある。また家の前の舗装した道が長年の雨で舗装下に空洞が出来陥没したことがある。いずれも雨水がどう流れるかとか雨水の侵食効果についての考察・想定が甘いと発生するのだと思われる。
(関連記事)
屋久島生活の断片・日誌編:
No.06 雨のこわさのこと [2000(H12).05.31]
No.08 ながしむしのこと [2000(H12).06.19]
屋久島方丈記・日誌編::
No.40 道路陥没 (2011.03.14)
No.108 犬を看取る (2012.06.11)
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