屋久島生活の断片・日誌編
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No.06 雨のこわさのこと (H12.05.31)

梅雨の季節が近づいてきた。私の住む屋久島南部は5月から9月が比較的雨が多いといわれている。このところ晴れる日が少なく湿度も高くなっているせいか雨を意識するようになった。10年くらい前に見たデータでは屋久島南部では年間4000ミリ位降り日量50ミリ以上の日が47日位ある。日量100ミリ以上の日が8日位ある。

私の家は農道から高低差で10M位下ったところにある。家の前の道はちょっと雨が降っても次の左の写真のようになる。

 ちょっとの雨で道を流れる雨水
  (この道は今年舗装された)
   大雨で崩れた石垣

大雨が降れば川のように水が流れ柔らかいところ形状的に流れやすいところに集中し道が抉れていく。大きな石があるとそれらを残し道ががたがたになる。私は2年前車のドライブシャフトの等速ジョイントを石に擦り交換しなければならなかった。近所の外車に乗っている人も底を擦り何十万円とかかったとの話がある。

以前その時のTVによれば一晩で150ミリの雨が降ったことがある。谷あいになった道に大雨が降れば周辺の土地からも水が流れ込んでくるのですごい水流になる。100坪に150ミリの雨というのは約50トン浴槽250杯分以上になる。周辺1000坪あれば500トンの水が夜中の間に狭い道を流れ下るわけである。流された土砂をみて翌日私は即業者に道を横断するスノコ蓋つきの排水溝の設置を依頼してしまった。

西隣の家の入り口通路の石垣は上の右の写真のように崩れてしまった。夜中にがらがらという音がしたのがそのときだったらしい。

敷地は水を制することが肝要である。縁は高めにし雨が降って土地の高いところが流れて低いところを埋めるようにすると土地が平準化する。芝生等で水の流れを集中しないようにしたり保水効果を期待したり木を植えて根で土をとめるのもよい(と思って私はやっている)。

また雨のたび気になるのは境界部分が傾斜地の土地において下側の人が自分の有効利用範囲を広げようとして傾斜を削るケースである。この場合は下側の人が擁壁などの崩れ止めをしないといけない。雨のたびに上側が崩れることになりかねない。みな原状の条件で購入しているのだから変更する者がそれを負担しないといけない。近所で業者が上側を売っておいてその後に下側を開発する際に上記の様なことがあり係争になりかけたことがある。ここでは雨を軽く見た安易なやり方をチェックする気構えも必要と思われる。

 
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