屋久島生活の断片・日誌編
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   No.08 ながしむしのこと (H12.06.19)

ながしむしという虫がいる。シロアリの一種らしい。今の季節今日は出るかねー、昨日でたねが挨拶になることがある。いっぱい出るときは車で走っていてワイパーを使わなければならないほど飛び交うという。それが家にうじゃうじゃ湧くように出る。この時期新規転入者がそれを初体験しびっくりしたというのを聞くのが楽しみの一つである。だから大体の人は新しく来た人にはあまり詳しく教えない。体験してみないとあの感じは解らないと思うから。

ながしむし  胴長1センチくらい
 羽展開幅2センチくらい
 降り立つと羽を落とし多分雌雄と
 思うが連結して這いまわる

ながしむしの飛来はおよそ6月半ばから7月上旬の雨の中休みで日中晴れて蒸し暑い日、夕7時45分頃から9時頃までの間におこる。

私にも初体験は衝撃的だった。それは引っ越してきてはじめての6月だった。TVを見ていたら目の前を小型ヘリコプタ様にパタパタと虫が飛ぶ。1匹かと叩き落としてTVを見ているとそのうちいくつもヘリコプタが飛び交い始める。なんか変だと思って周りを見てみると壁・天井に焼き米みたいな虫が連結して無数に這いまわっている。頭や首筋にポトリと落ちてくる。気持ちが悪い。

これが噂のながしむしかとそこで電気を全て消して侵入の沈静化を待つ。9時頃にはおさまる。虫はそこここではいまわっているが布団を敷いて寝る。ムカデに刺されてから蚊帳を吊っているのでその中で一応安心して寝る。

翌朝家中に焼き米状の虫の死骸がいっぱい。ためしに箒で集めてみると10坪くらいで納豆のカップ半分以上になった。

その後即左図のようなながしむし誘導灯を作った。たらいの真中に電球を入れたバケツを置き水を張り洗剤をたらしておく。 
これを庭においてながしむしが光をめがけてやってきたのをたらいの水で捕捉しようとの考えである。
左下の写真はその成果である。
かなりとれたが家での状況に改善は見られなかった。
その後はでそうな日には雨戸を閉め電気を消して外の電信柱の外灯に虫が飛び始めたら蚊帳の中に避難する。沈静化したら起きだして家中の虫を拾い集め処分してからゆっくりTVを見るというかたちに定着。

今では新規転入者がながしむし初体験をしびっくりしたという話を聞くのが楽しみとなっている。みんなそうなるようである。

 
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