10月下旬にタタミ屋さんに頼んでタタミの表替えをしてもらった。移住20年くらいにして初めてのタタミ表替えである。長年飼っていた犬が4年くらい前に死んだあとも、その犬が家の中を走り回ってタタミ表がむしれたり擦り切れたりしていたのをそのままにしていたものである。タタミの二部屋をフローリングにしようかタタミのまま行こうかと考えるうちに時間がたってしまったのだが、今回やはりタタミがよかろうと夫婦の意見がまとまって表替えをしたわけである。
|
|
擦り切れたりしている旧いタタミ表 |
表替えした直後 |
その新しいタタミだが、日中匂ってくるのはいわゆる新しいタタミの匂いでよくタタミと何とかは新しいのがよいと言われるような多分イグサの匂いかと思われ、そんなに気にならない新鮮さを感じさせる匂いである。ところが就寝して夜から朝まで長時間タタミの部屋にいるとタタミが不快な臭い、甘ったるい煮魚あるいは腐った水を含んだ泥みたいな臭いが混じって臭ってくる感じになる。
思い起こせば20年くらい前に移住してきたときも同じタタミの部屋に寝ていたのだが、かなり長い期間なんか嫌な臭いがしていたのを我慢していたことを思い出した。当時は寝具も新しくしたのでマットなどから臭いがするのかと思っていたのだが、いまになって思えば移住した新築の家でタタミが新しかったのがその原因のようである。どのくらいの期間が経過してそれが気にならなくなったか定かではないがかなり長い間臭っていたような記憶がある。
私は薬とか食べ物で影響が出やすい体質なので、タタミの臭いに敏感過ぎるのかもしれないが、妻も長く居ると臭って気になると言っている。タタミの臭いに敏感なのはアレルギー体質によるところがあるかのと、タタミに関するアレルギーについてネットで関連記事を探して見た。その中にアレルゲンになりうるものとして、タタミに付いている染土の粉、タタミの防虫シート・防カビ加工等の薬品、タタミに付着したホコリなどの三つが挙げられていた。
今回タタミ表替えだから変わったのはタタミ表だけなので、染土無加工のタタミ表でないならば染土の粉の影響かなという気がする。一般にタタミ表はイグサを日焼けを軽減させるなどのため染土という泥に浸して乾燥させてから織機で織り込み作られるそうである。そして泥の粉を拭き取ってから納入するのだが多少は取り切れず残って付着している粉がアレルゲンになるということである。私はそれに嗅覚が敏感に反応したのかも知れない。
ところでタタミ表替え後タタミ屋さんから景品でイグサパスタをもらった。イグサは薬草としてむかし伝来したもので身体によいということで商品開発されたようである。それをタタミ表替え一週間後くらいにグラタンの具にして食べたところ、急に胸が苦しくなりすぐ医院に行った。心臓が悪くなったかと心電図など検査をしたが問題は見つからなかった。検査や診察を受けているうちに苦痛が軽減されたので、イグサが原因かと思われるが安心のためにとニトロ錠をもらって家に帰った。タタミの臭いに敏感なのはアレルギー体質かなとは思っていたのだが、イグサ成分に敏感でアレルギー症状が出たのではないかと私は思っている。
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.89 合わないジェネリックの薬 (2012.02.06)
No.150 薬の副作用・不快な味と不快臭 (2013.02.18)
No.382 インフルエンザワクチン接種の副反応か (2017.01.09)
.