屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.74  投信のこと (H13.10.22)

私は長期公社債投信を以前から保有している。証券貯蓄型商品ということでちょこちょこと積み立て来た。その確定利回りに近いものがこの4月から実績分配型に移行してからは元本割れも考えられるという。こういうものは安全第一だから買ったのだがそうは行かない商品になったようである。しかし投資家に対する信義違反的な運用ミスがなくてもそうなるなら元本割れも文句を持って行きようがない。

それで心配になって証券会社に長期公社債投信が実績分配型に変更になったが、それなら今までの長期公社債投信と同じように安全な代替商品は開発しないのか聞いてみた。今のところない、変更後一年くらいはこのまま持っていても心配なく益は出る。その後MMFあたりに変えたらどうかという話しである。ところが最近安全性の高いと言われてきたMMFでも元本割れを起こすケースが発生している。MMFの元本割れの例は信義違反といえるような運用ミスだったらしい。

だからMMFの奨めは今後注意して検討するとして、話しは長期公社債投信についての投資相談に対する証券会社の答えのことである。電話窓口やEメールでの回答などでは、投資行動を転換しなければと考える人間が出て来たらどうそれに対応しようかと考えているような形跡は感じられない。いささか戦略的視点に欠けている。今まで安全でリターンもそこそこだから買っている。商品性に不安を感じれば対策を考えるのが普通である。ささやかな金しか持っていない私は、長期的視点の商品内容変更も大事かも知れないが、目先でも今まで通りの安全でリターンも多い貯蓄型が欲しいのである。それに対する答えがないのが不満である。

次に株式型の投資信託のことである。ある証券会社に二つの似たような投信があった。それらをことさら設定しているのはなぜか、こういう考えなのかと問えば、そういう考えではありません、あとは目論見書をみてくださいとの返事である。目論見書は証券会社が非を責められないためにあるのであって個人投資家に内容をわかり安く説明しているものではないのが現実である。だから分かりやすい説明をもとめている。それなのに紋切り型の官僚答弁みたいな回答である。少額の雑魚客相手のただの投資相談とはこのようなものである。そういう表面的答えしかできないレベルの人間に相談を受けさせているのである。いくつかの証券会社のご相談はこちらにEメールして分かった。

また外国の投信会社が日本進出をするという記事を以前読んだことがある。金融資産一億円以上の人間相手にダイレクトメールを出して顧客開拓に当たると書いてあった。当然私にダイレクトメールは来なかった。ダイレクトメールが来なかったから言うのではないが、私は投信などは金のない人間が少額からプロ運用で分散的に投資できる、その為にもあると思っていたから金持ちだけしか相手にしないとは何たることか、それがアメリカの会社のやり方か、俺はそんな会社とはつき合わない(相手にされてないということもある)と憤慨した憶えがある。だが宝くじで何億円も当たったらその会社にどーんと振り込んでどんなもんだいと言ってやりたい気はある。

また過去にある会社でファンドを奨められて買ったことがある。プロが運用するから心配ないと言うのに乗って買ってみた。買ってから一年後に元本割れを起こしてしまった。解約しようと思い説明を聞くと市況が悪化したからそれに連動して基準価格が下落した、市況が回復すれば持ち直すから継続してくれとの話しである。市況が悪化したらそれに連れ安くなる、それではプロに任せている意味がない、影響の少ない運用をできないのなら直接自分でやったのと差がないじゃないかと文句を言って解約したことがある。運用能力のある人をプロというのではない、運用を職業としている人をプロと言うのだ、それが分かってきたと言っている人もいる。最近私はインデックス型や本当のプロがいそうな外国運用会社の商品に目が向いている。
 

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