屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.52  金融資産形成のこと (H13.05.21)

No.49 「ライフプランのこと」の関連のはなしである。

田舎暮らしを目指す目指さないにかかわらず、ささやかながら老後の為に安全に金融資産を増やしたい。そう思って株その他の投資をやってみた。バブル以前の経済成長期には中期的運用でまあまあの成績だった。といっても元は知れているから絶対額ではささやかなものである。

そしてその後バブルがはじけた。バブルがはじけたと後でわかるのだが、株価がだんだん低下していく、すぐ回復するだろうと思っているうちに手遅れで、塩漬け状態、それまでの儲けもなくなって反対に損をしてしまった。そして現在やっと損の半分くらいをとり返したというところである。

今までの経験でいくと、安全感があるのは長期で以下のような方法であるという結論になった。日経平均株価を投資金額と見たてて説明する。バブル崩壊後の期間の例である。

バブル崩壊後14000円で証券投資をしたとする。その後22000円くらいになったことがある、その時に元本分だけ売って元本確保の公社債などに移す。その時利益は8000円(=22000−14000)で57%、期間にもよるが10年間だったら年平均利回り5.7%である。

その後また株価が下がり最近のように13000円になったとすると利益の8000円はもとの証券として残してあるので4700円(=8000*13000/22000)になる。もし元本分売っていなければ1000円(=14000−13000)の損失となっている。元本分を売った残りの証券は元本ゼロだからいくら株化が下がっても損失になることはない。期間15年たって4700円だとしたら年平均利回りは2.2%で貯金より良い。また今後株価が上がればその恩恵を受けることが出来る。

私はこの一サイクルをやってみて安全長期投資とはこういうものかと理解したのである。今は株価が低迷しているので多分次の長期の始まりである。しかし次のサイクル長はどのくらいになるのか分からない。これからはもう以前にも増して投資に回す余裕も少ない。もっとむかしからこういうやり方に目覚めていれば何サイクルかそうできたかもしれないと反省することしきりである。

最近ある証券会社から低位株ファンドの紹介があった。その運用方針にこう書いてあった。利益が20%を超えたら公社債などでの安定運用に切りかえるとある。私が良い方法と気づいた方法はどうも世間では当たり前のやり方のようである。日々の相場動向やトピックスに対応できない者がやっぱりささやかな金を安全に投資で増やすには長期的観点で安い時に買い、高くなったら元本回収が王道かなと思った次第である。

No.47  田舎暮らしのコストのこと (H13.04.16)
No.49   ライフプランのこと (H13.04.30)
No.74  投信のこと (H13.10.22)

No.300 老後資産運用のこと  (H21.03.30)


 
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