屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.47  田舎暮らしのコストのこと (H13.04.16)

私は53歳で田舎暮らしを始めた。そこで私のように53歳で田舎暮らしを始めた場合と60歳で定年退職し田舎暮らしを始めた場合との金銭面の差異について一つの考察をして見る。

53歳時可処分所得1000単位であったとする。53歳で退職すると60歳定年までの6年分6000単位の金が入らなかったことになる。私のように田舎で4年働いたとして、例えば年400単位の可処分所得があったとすれば、その分1600単位を相殺して4400単位の金が得べかりしものということになる。(それぞれの場合の年金への跳ね返りや退職金の差や生活の質の問題も当然加味して比較しなければならないがこの際省略する。)

この4400単位は53歳で田舎暮らしをし始めた場合の所得面から見た一つの田舎暮らしのコストである。

60歳の定年まで勤めた場合には都会生活を毎年600単位でするとすれば53歳からの6年間で2400単位の蓄えを増やして田舎暮らしを始められる。53歳で退職し田舎で4年働いた場合は、田舎で働いた年の生活はその収入で賄い得るとして、働かなかった2年間の田舎での出費を仮に年400単位とすれば800単位の蓄えが目減りする。

60歳の時点での蓄えをみると、53歳で田舎暮らしを始めた場合、60歳定年まで勤めていた場合にくらべ3200単位蓄えが少なくなることになる。この3200単位も蓄えの面から見た一つの田舎暮らしのコストである。

いずれのとらえ方でも金銭的に見れば当然のことながら田舎暮らしをはじめるのは定年退職後が良い。早期退職して田舎暮らしをするということは以上のようなコストと田舎暮らしの満足度とのトレードオフである。(老親の介護で早期退職し田舎に引っ込んだ場合は致し方なく以上のコストはそのまま介護コストに付加されるものである。)

所得面から見たコストは気分の問題である。実際の生活の差は蓄えの差3200単位で決まる。これに退職金の差、年金額の差が加味される。そして60歳以降の生活の質に確実に跳ね返ってくる。早期退職の田舎暮らしは田舎で高収入の仕事につくか事業をしない限り高いものにつくことを覚悟し、よくよくそれに見合う満足が得られるか考えないといけない。

以上俗人の言い分である。人生の過ごし方は人それぞれである。金に換算するばかりが能でない。しかし金が幸せのベースの大きな部分である。考慮して後悔することはない。

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