|
検査で引っかかり鹿児島の専門病院で検査を受けることになったときのはなしである。私は体調が悪かったのでその負担感は半端ないものだった。朝一の高速船に乗って午前の診察に間に合うようにするには5時に起きて6時に家を出て7時発の船に乗らなければならない。船は天候の影響などでよく欠航するが、そういう場合はどうなるのか。病院には離島対応の診療体制はあるのか。連絡はどうするのかといろいろ気になって来る。
行く前から体調が悪かった私は入院して検査をと頼んだつもりだった。そして行く当日は朝食抜きでということだったから入院してそれから検査になるかと思っていたら進捗がうまくないのか待合室でずっと待たされ昼飯も抜きになってしまった。結局本番検査はされずじまいで朝から夕刻まで検査を待って水も飲まず待たされた後やっと入院になったのだが、行く前から体調が悪かった私は脱水が進んだかさらに体調を崩してしまった。
そして翌日は病院休日ということで3日目にまた朝食抜きで本番検査になって午後退院し夕刻やっと家に帰って来た。入院中体調不良を訴えたが検査に来ただけと軽く思われていたのか何の処置もなかった。そして行きも入院中もそうだったが帰りはさらに寒気に震えながらやっと家に帰って来たわけである。
今回の鹿児島への移動や入院検査での対応や体調悪化の経験を通じて、私は離島住民の医療事情を実感する機会になった。そして思ったのだが、屋久島の医療体制がなるべく島内完結型になってほしいなと思ったことである。また島外移動が必要ならその状況により心身の負担が軽減されるような支援体制を整備してほしいなと思ったことである。
5月の屋久島徳洲会病院の広報誌の院長挨拶に専門医師の常勤雇用は人口規模から出来ないが専門医師の定期外来やネット利用による専門医の診察などに努めたいとあった。それについては患者の心身状況や不安実態を踏まえて増強され屋久島にいて医者の心配がなくなることを期待している。それにしても私が思うのは具合が悪いから医者に行くのだからまず定期外来やかかりつけ医からの紹介については初回については予約後回しにならない運用をしてもらえたらとても助かるのではないかということである。
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.194 離島の一利用者として徳洲会を眺める (2013.11.11)
屋久島暮らし残照録・偏見ご免のたわごと編:
No.365 初診2ヶ月待ちに考える_即日まず診て仕分けたら (2025.03.12)
. |
|
|