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  偏見ご免のたわごと編:  No.314
子どものとき見た気持ち悪い夢_暗い中を流れゆく景色  2024.07.08
  小学生のある時期見た暗く静かな中を移動している夢。自分が何かに乗っているのか浮いて移動しているのか分からないが、景色は後に映画や本などで見た宇宙に浮く丸い星みたいなもので、その大きいのや小さいのが自分が移動しているらしき方向と逆の方向に流れて行く。そして音もなくシーンとしていて奈落の中に落ちて行くのかと思うような何の反力も感じない気持ち悪い重苦しさに目が覚める。そういう夢を何度も見た。

夢はそのころ多分小学3~4年生のころに見ただけのような気がするが、いまもその夢を見た記憶が残っていてときどき思い出すことがある。それがあるのか知らないが、細胞レベルでの人類が宇宙のどこかから来た記憶が夢になったのかなどと思ったりすることもあるが、ネット記事の一つに科学的には脳内にたまった過去の記憶や毎日の生活の中で深く印象・記憶に残ったことが睡眠時に処理されて夢として見ているというようなことが書いてあった。

となれば子どもの当時、私は何らかの精神的な心の状態にあってそういう夢を見たということになる。ある記事によれば、宇宙空間に漂う夢は、特有の象徴的意味を持つことがあり見るひとの具体的な状況や感情によって異なるということでいくつかの解釈が出ていたが、私の当時の状況を思い出すと多分以下の解釈が該当するのではないかという気がする。

ひとつは、宇宙空間に漂う夢はときおり孤独感や方向感覚の喪失を表すことがあって、人とのつながりを求めていたり、生活の中で迷子になっている感覚を持っている場合それを反映している可能性があるとあった。もうひとつは、宇宙空間を漂っている夢は現実逃避しているという記事の中に、いまの現実状況から逃げたいと考え無為な日々を過ごし続けると将来的に必ず後悔するぞという警告夢だという見方があった。

いま当時のことは遠いむかしのことで、断片的に思い出すことはあっても一連の流れとして何があってそれらをどう思いどう振舞って来たかについての記憶は定かでないが、そのむかし疎開して田舎に住んでいた小学生前半のころ家の生活はその日暮らしで自分の先行きはこういう生活の延長かと暗い気分だった。小学校のクラスで将来何になりたいかと書かされたことがあった。私は将来もいまの生活が続くだけと暗澹たる気分でいたから、まともに答える気もわかずまったく現実離れしたことを書いて提出した。案の定先生には呆れられや周囲のクラスメートからはバカだと陰口をたたかれた記憶は残っている。

そういう記憶から前掲の私のむかしの夢の解釈が該当するのではないかという気がしたわけだが、幸いなことに私は諦めずときどきの状況に耐えながら多分時の経過の中で自分の意識を改善しつつやって来てそれなりの生活を得ることが出来たので、いまがあるということかも知れない。そしてむかしのことを思い出すときに多分当時感じていた閉塞感の印象が当時の夢を見た記憶として蘇ってくるのかも知れない。


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