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  日誌編:  No.288  
初めて買ったレコード_その曲のCDを探し購入 2024.03.18
 
昨年ある学校の同期会が解散し今後は同窓会だけになるとの通知が来たとき、同封されていた同期生の動向の中で既に亡くなっているひとのリストがあった。そのなかに私を音楽に目を向けさせてくれた吹奏楽部部員だった友人が載っていた。その彼がこれはよいと言って「ギャルドの日本の行進曲集」というレコード(赤い小さなLPで6曲入っていた記憶がある)を彼が聴かせてくれたのを思い出した。

そしてその後私が初めてのステレオを買うことにしたとき、まず掛けてみようと買ったのがそのレコードである。その後ときが経ってCD全盛になってわが家もCDに移行したのだが、そのレコードのCD版を探したりすることはなかった。それから大分経ってある店でワゴンに「日本行進曲集」という海賊版のようなCDが置いてあるのが目に付いた。そのCDに前述のギャルドの6曲のうち4曲が入っていたので購入しときどき聴いていたことがあった。


そしていまギャルドのレコードを教えてくれた友人が亡くなっているのを知って6曲全部入っているCDが欲しくなってネットで探してみた。「軍艦マーチ(日本,アメリカ,フランス名行進曲集) 」というCDを見つけてそれと同じ録音なのかどうか分からないが購入した。私はいままでレコードはミロのヴィーナス展示公開時の来日記念に出たものらしいと思っていたのだが、CDの録音は1961年杉並公会堂でとあった。調べてみるとギャルドがルーブル博物館展の際に来日したときのものということのようである。ミロのヴィーナス展は1964年でオリンピックの年でもあった。そしてレコードを聴いたのはオリンピックより以前のことだったことは確かだから、私はルーブル博物館展とミロのヴィーナス展をフランス関連ということでどこかで記憶が入れ違ってしまっていたようである。年をとると感傷的になってしまうのかも知れないが、そのCDを聴きながら私は60年以上前に吹奏楽部の友人と二人で部室でいろいろはなしをしながら初めて聴いたときのことを思い出していた。

もう一つ私が気になっているレコードがある。これはいつどういうきっかけで買ったか憶えていない。「ワグナー序曲集・コンヴィチュニー指揮・チェコフィル」のレコードである。澄んだ菅弦の響きに惹かれて買ったような気がする。CDに移行することにした際にレコードはひとに譲ってしまったのだが、その後大分経って同じような音色を期待しながら「フルトベングラーの芸術(第1期)」の「ワグナーの序曲と前奏曲」のCDを買って聴いたりしていたが、曲としてはよいのだが音色はコンヴィチュニーのレコードのように澄んでいないと思っていままで来た。今回ギャルドのCDを探した後、「ワグナー序曲集・コンヴィチュニー指揮・チェコフィル」のCDも探してみたら見つかったので購入してみた。そしてレコードを聴いた当時惹かれた管弦の澄んだ音色とはどうだったのかと思いながらCDを聴いてみた。


聴いていて思ったのだが、どうもギャルドの赤盤レコードの次に買った「ベルリオーズの幻想交響曲」のレコードと記憶がごっちゃになっていたような気がして来た。


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