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  日誌編:  No.285  
干からびたヤモリ_押し花みたい 2024.03.04
 
わが家の居間のガラス戸側の縁には日焼け劣化防止に竹マットを敷いていたのだが、マットが劣化したので切って使えるキッチンマットを購入し交換することにした。旧いマットを取り除いたら下にぺしゃんこになって干からびたヤモリが見つかった。


頭から尻尾の先まで写真の姿で約7cmだから多分まだ子どものヤモリである。マットの下に潜り込んでいたところ誰かがその上を歩いたかして押しつぶされたのではないかと思われる。そのまま長い時間が経ってヤモリの押し花風の干物になってしまったようである。極薄のヤモリ姿のせんべいみたいだった。

わが家ではヤモリがときどき出る。雨戸の戸袋の中に巣くっているのではないかと思われるほど雨戸まわりではよく出る。雨戸の開け閉め時に戸にヤモリがついているのに気づかず戸を動かすと逃げる音と姿にびっくりしたことが何回もある。ある雨の日にはガラス戸についていたこともある。

先日は布団を敷いているときバタバタと音がしたので見たらヤモリだった。取ろうとしたのだがどこかに潜り込んでしまったようで見つからなかった。むかし私が寝ていて天井から落ちて来たムカデに噛まれて以来わが家では蚊帳を吊って寝ているのだが、翌朝目覚めて頭の上方の蚊帳の内側の隅に目をやったら大きい親のヤモリがくっついていた。そっと起きて外から蚊帳で包み込み捕まえた。ヤモリを握った手に鼓動がビンビンと伝わって来たのだが、ヤモリは仕舞ったと思って心臓バクバクだったのかも知れない。

いままでに粘着テープにくっついて逃げられなくなってそのまま死んで長い時間たってミイラみたいになった子どものヤモリを見つけたこともある。干からびたヤモリは今回で2回目である。親のヤモリは生きているのを捕まえたことは何回かあるが死んで干からびたのはいまのところ見たことはない。


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