屋久島生活の断片・日誌編
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No.243  出始めたもののこと  H20.05.19)

5月のある日、湯を入れようと風呂場に行ったらヤモリが浴槽の側面にへばりついていた。妻はヤモリを見つけてもギャーと騒ぐが、私はカナヘビに比べて動きはゆっくりだし色かたちも気持ち悪い感じはないので採って飼ってみようかと言うのだがいつも反対されている。我が家ではヤモリはほとんどの場合戸袋の中にいるようである。何回も戸を閉めるとき戸にへばりついて一緒に出て来ては、お互いその出会いにびっくりし合う。何回かは寝ている部屋の壁にへばりついているのを見つけたこともある。大体はそっと捕まえて外に放してやる。

風呂場にいたヤモリ 雨の日のあと、道で死んでいたムカデ
(死んで節がつまって短く見える)

この季節いろいろな生き物・虫が我が家に出始めている。まずはムカデである。家の中に出るのはまだ小さく細い。先日妻が風呂に入っていてギャーと騒ぐので行ってみたら浴槽側面の湯面位置にムカデの小さいのがへばりついている。私が入ったときはいなかったので出るときした蓋についていたのが落下したものと思われる。私は大きなムカデに寝ていたとき顔をかまれたことがあり恐怖感はあるが、こういう小さなムカデはそんなに気にならない。

しかし妻は小さなものでも相当怖がっている。以前寝ていて背中がむずむずするのでパジャマの上から掻いたらちくりとして、さてはムカデかと脱いでみたら案の定小さなムカデがのたくり回っていた。押し入れの布団の上に置いてあったパジャマに潜り込んでいたようである。それでかなり小さいムカデでも大騒ぎするようになった。以来着るものは振るってから着ている。

最盛期のヤスデ ヤスデを捕る箸と容器

寝ているところに入り込むこともある虫としてはヤンバルトサカヤスデというのもいる。これは刺したりしないがつぶれるとくさい。何年か前から大量発生して問題になっているが、このところ小さいのがちらほらで始めている。家の中に出る頻度も大きいので箸でつまんでは容器に入れる 。

コンポストのそばにヘビ
(右端近くの頭から左下端の尾まで)
庭を行くヘビ

先日は妻が庭を這って行くヘビを見た。これからはヘビも出回る季節である。毎朝コンポストに生ゴミを捨てに行くのだが、コンポストの辺りでひなたぼっこしていたり、行く途中の段差斜面に植えたツツジ・サツキの下から通路に顔を出しているのに出くわしたりしてはギャーと騒ぐことになる。

クマバチ スズメバチ

またこのところツツジ・サツキなどの花が盛りだが、その花の上方をクマバチがブンブン飛び回っている。一箇所にホバリングしていたかと思うと瞬間横に飛んだりと動きがめまぐるしい。飛んでいる小さな虫に反応してのことだと思われる。側に行っても攻撃してくることはないのでこのハチには安心している。この時期道を歩いていてもブンブンという羽音が聞こえるのはだいたい丸形のこのハチである。

気になるハチとしてはここのところ朝8時頃やってくるスズメバチがいる。肉食かと思っていたのだが、キンポウジュ(ブラシノキ)とかシャリンバイとかストレリチアの一種(タビビトノキモドキ)の花に飛んでくる。以前私がハイビスカスの枝を揺すったらそこにスズメバチがいて目の下を刺され顔半面内出血したようになったことがある。だから二度目に刺されたら危険というはなしもあり羽音や姿を見たら 退避することにしている。しかしすぐそばの花に来るまで気づかなくても今のところ攻撃されたことはない。巣に近づくと攻撃されるというはなしだが、巣から離れているときはなにかで刺激しなければ大丈夫のようである。


 
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