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  偏見ご免のたわごと編:  No.254
駐車中冷房が効かない_電動車の歴史の浅さを疑っていたが  2023.10.02
  わが家の車はシリーズ式ハイブリッド車に分類される。ガソリンエンジンは発電をするだけで駆動は電動モーターである。2018年9月に購入した。EVは充電しないといけないが、当地で停電を結構経験しているから充電の必要がないハイブリッド車にしたいと思っていたのだが、その駆動方式の中でもシリーズ式はシンプルで良いなと思って選んだわけである。

昨年の夏は当地もかなり暑かったのか、あるいは自分がそういう状況にこれまで身を置かなかったからか知らないが、スーパーで妻が買い物をする間、私は駐車した車内(車のパワースイッチはON、セレクターはPでエアコンはAUTO)で待っていたのだが、その間30分もなかったのだが冷房が効かなくなって車内が暑くなってしまった。そこで車メーカーのお客様相談室に駐車中車内が暑くなってかなわんと訴えたのだが、それが仕様だと取り合ってもらえなかった。

そしてこの夏も妻がATMを利用するほんの5分もないくらいの時間、私は駐車した車の中で待っていたのだが車内が暑くなって、そこに戻って来た妻に暑い、冷房はどうなっているのか言われてしまった。昨年も今年も車が走り出したら冷房は効いてくるわけである。

ネットで同じようなことで困っているひとがいるのではないかと見てみたら、結構そういうことに悩まされているひとがいるようである。どうしてそうなるか説明している記事があって私が理解したところでは、冷媒の温度上昇で冷房システムに支障が出ないようエンジンルーム内の温度上昇を見てある温度を超えると冷房を無効にし、ある温度以下になると冷房を有効にするというように制御しているのだが、駐車中エンジンルーム内の温度上昇を走行風なしで電動ファンだけでは押さえられないからということらしい。そしてそれが仕様だということらしい。

この夏は熱中症の報道をよく見かけるし熱中症警報はしょっちゅう出ている印象がある。私はかつて高速道路で渋滞が発生しかなり長時間駐車に近い状態にあったことが何回かある。そういうとき車の冷房が効かなくなったら窓を開けるか外に出るかしかないと思われるが中は暑いし外も熱中症警報の出る暑さであるとなれば熱中症になること必至である。そういう可能性があるのに、冷房が効かなくなるのは仕様だと言って済まされるものなのか。

そんなことを思いながら、9月になって車検に出したら整備工場での点検でエアコンから熱風が出るので調べてみたら電動ファンが回っていないとのことで、エアコンが効かないことがなかったかとの問い合わせがあった。私は以前メーカーのお客様相談室に訴えたが仕様だと言っていなされてしまったと説明したのだが、本当はどうも電動ファンの故障が原因でエアコンが効かなかったようである。今回故障が分かった電動ファンは整備工場が動いてくれ、おかげで5年以内の保証期間にギリギリに間に合い無償交換修理ということになった。

当地は離島でメーカー系列のディーラー会社がない。それで私は初めメーカーのお客様相談室に何かクレームになる不具合が出ていないかどうかの確認と情報提供を兼ねて訴えたのだが、それより地元の整備工場へすぐ相談してみればよかったようである。世に出てから歴史が浅い方式の車だからまだ隠れた不具合があるかも知れないと早とちりしての失敗だが、よく考えればメーカーが駐車していたらエアコンが効かなくなるような車を造るはずはないのである。それでお客様相談室はちょっとエアコンが効かないくらいで文句を付けて来たのだと思ったのかも知れない。

今回夏の暑さの中の冷房のはなしだが、昨年中国で春節時にEVが自動車道で充電待ちで大行列を成したというニュースがあったし、新潟では大雪で車が立ち往生というニュースもあった。寒い中で動けなくなり充電も出来ない状況の中、EVあるいは電動車の車内暖房はどうだったのか気になっている。


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