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  たわごと編: No.495
 
  2018.12.24 離島ではEVよりHVか_屁理屈をこねる  
 
  いま乗っている車は、エンジンが発電のためだけについていて駆動にはモーターを使用するので、シリーズ方式のHV(ハイブリッド車)に分類されるようである。シリーズ方式のHVはエンジンで走行はしないのでEVの一方式のような気もする。

私はいままではガソリンエンジン車で十分と思っていたのだが、妻が安全ブレーキやアラウンドビューモニターなどのついた安全車に替えてほしいと言うのを機に、電子制御の車にするならいっそモーター駆動だけで走るEVのような車にした方がシンプルだと思った。だが、EV(電気自動車)すなわち電池だけ搭載してモーター駆動で走る車だけになったら充電電力供給のための発電設備の規模と停電が問題にならないかと以前からEVに疑問を持っていた。

HVについては、シリーズ方式以外のパラレル方式、シリーズ・パラレル方式は多分エンジン駆動での走行もするようなので、モーター駆動だけで走る車ではない。PHV(プラグインハイブリッド車)も電池をEVのように外部から充電することができるからそう分類されているのだが、HVでいうシリーズ方式ではないとすればモーター駆動だけで走る車ではない。そして外部から充電ということでEVのような電力供給体制の問題も気になる。ということで、シリーズ方式以外のHVはモーター駆動だけで走る車ではなさそうである。

またFCV(燃料セル車)は水素と酸素で発電しモーター駆動するので、モーター駆動だけで走るということではEVの一方式のような気もする車だが発電がエンジンによらないから別分類のようである。これは私のモーター駆動だけで走る車に乗ってみたいという思いには合うのだが、ガソリンと違って水素・酸素の供給に難がある。だから私の選択としては、ガソリンエンジンで発電しモーター駆動だけで走るシリーズ方式のHVとなっているわけである。

ところで北海道胆振東部地震の発生直後、北海道全域で停電が起きてそれが長引き人びとはスーパーやコンビニその他の店舗では現金でしか買い物ができなかった。停電による電力利用施設や設備あるいは無線インフラや充電して使用の通信機器や端末機器そして通信利用のシステム(情報・ショッピング・決済など)が機能しなくなり、停電の与える社会生活への影響やキャッシュレス社会の問題点がクローズアップされた。

もし電力事情や通信事情がよい方ではない離島の当地で長期間そういう機能停止状態になるような大災害が発生したとして、人手で施設や店や金融機関が稼働できる対策が用意されているとしても、私たち個人としてはそれらを利用しに行くには交通手段が必要である。交通・運搬手段は当然車ということになる。

停電で燃料は手動給油となれば、給油対象車両は制限される。個人の車がそういう制限をされるとなればその制限期間中自分の車が持ちこたえてほしい。いま乗っている車はわが家の車利用実態からは満タンにして置けば2~3ヶ月持ちこたえられる。それでも常時対応体制を維持しておくにはガソリンはこまめに給油して置く必要はある。そうしていれば毎日車で救援物資の配給を貰いに行ったりちょっとした用足しをしたりしてもひと月くらいは大丈夫そうである。モーター駆動だけで走る車でHVシリーズ方式はいわゆるEVよりは災害対応性がありそうである。


補足1: 
駐車中に冷房が効かない_設計ミスではないのか
2022.07.16
e-Powerに乗って4年を過ぎているが、この夏は特に暑いのか気になる。炎天下の駐車場で妻の買い物が終わるのを待っているのだが、エアコンが効かなくなる。今回は車内温上昇して来てその暑さで熱中症になりそうなので店に入って涼んでしまった。
そのあと家に帰って、メーカーのお客様相談室にそのことを連絡したのだが、「e-powerの場合、コンプレッサーは電動モーターで駆動しております。走行中には問題なく冷房が効くということであれば、システムとしては機能しているかと存じます。炎天下での外の駐車場の場合、日射の影響で路面付近の気温が高くなっておりますと、電動ファンが回っていても、走行中に比べますとコンデンサーでの放熱能力が低下いたします。」という紋切り型の回答があった。
こっちは、炎天下駐車中でも冷房が効く設計にしろという意味で連絡したつもりだが、メーカーは実用性に問題があるとの認識がないようである。私は設計ミスだと思っている。口コミを見てみたら、同様の現象で困っているひとは結構いるようである。

補足2: 
EVの問題点が浮上_中国の春節での帰省時間がべらぼう
2022.11.19
大分前のはなしだが、書いて置く気になった。今年、中国で春節に大勢が車で帰省したのだが、ガソリン車はガソリン補充に時間がかからないのだが、EVは充電に時間がかかりその充電スタンドも十分でないから、充電待ちで長蛇の列だったそうである。ガソリン車に比べEVの帰省に要した時間は2倍だったとか4倍だったとか、かなり多くの時間を要したということである。


(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
  No.119  電気自動車を見かけることが多くなったけれども  (2012.08.20)
  No.429  EVシフトとそのための電力  (2017.10.16)

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