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  偏見ご免のたわごと編:  No.163ap
高齢運転者の起こす死亡事故_やはり発生率は多いよう 2022.11.21
  11月19日、福島で97歳の男性が運転する軽自動車が6人死傷の暴走事故を起こしたということが各局のテレビ番組で大きく取り上げられていた。歩道に乗り上げて数十メートル暴走し歩道を歩いていた女性をはね信号待ちをしていた車3台に衝突し、はねられた女性は死亡し衝突された2台の車に乗っていた女性など5人も軽い怪我を負ったということである。

高齢者を強調して問題視し高齢者の運転免許制度や高齢者の運転の規制などを論じるのが目に付いたが、私は常々高齢者に運転させるのは問題だというような世論形成に与しているようで違和感を持っていた。

そしてそう思うように誘導されているのではないかと、内閣府の交通事故に関するデータや、それを利用して高齢者の事故を分析しているサイトを見てみたのだが、どうも10万人当たりにとデータを操作して目に付くように出しているからのような気がしてしまった。

そこで、私は事故件数そのもので見てみたらどうなのかと調べてみた。
令和元年のデータであるが、
運転者による死亡事故件数は、
運転者全体では、    3133件
75歳以上の運転者では、 401件  12.8%
80歳以上の運転者では、 224件   7.1%
75以上の全運転者では、       19.9%
免許保有者数は、
全年齢では、  5916万人
75歳以上では、 593万人  10.0%
80歳以上では、 229万人   3.9%
75以上の全免許保有者比率   13.9%

その結果を見ると、全運転者に対する高齢者の比率より、全運転者の起こした死亡事故件数に対する高齢者の起こした死亡事故件数の比率の方が大きい。やはり高齢運転者は死亡事故を起こす率が大きいようである。


補足: 死亡事故を起こしやすいのは_80歳以上になってからかも
2022.11.23
因みに、運転者10万人当たり死亡事故件数は、内閣府データから
75歳以上運転者では、  6.9件
80歳以上運転者では、  9.8件
75歳未満の運転者では、  3.1件

これから75歳以上の実免許保有者数での事故件数を計算すれば、本文の運転者の起こした事故件数になるのだが、この75歳未満と75歳や80歳以上の運転者10万人当たり件数を見ると高齢者がすごく死亡事故を起こしているような印象を受ける。10万人当たりだと2倍とか3倍ということになる。

しかし、本文の75歳以上の免許保有者構成比率と事故件数比率をみると75歳以上80歳未満では運転者数から見れば比率は見合っていて普通のように見え、高齢だから事故が増えるとは言いがたい気がする。その原因は75歳未満の運転者の10万人当たり死亡事故件数が例えば若年層で高齢者並みあるいはそれ以上にもかかわらず、免許保有者数の年齢範囲が大きいので見かけ低く見えるのではないかという気がする。意図してそういうデータの出しているのではないかと気になる。

本文でも80歳以上になったら死亡事故を起こしやすくなるのは分かるのだが、本文の運転者と死亡事故の比率から見れば2倍弱なのに、運転者10万人当たりでは75歳未満の3倍以上死亡事故を起こしやすいと見えてしまうのも気になる。80歳以上でも層別に分析すれば、死亡事故を起こしやすいのは例えば90歳以上だったということだって考えられるかも知れない。


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