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  偏見ご免のたわごと編:  No.121
がん保険解約_今後の損得 2022.01.24
  屁理屈を捏ねてのがん保険解約のはなしである。昨年12月になったころ保険会社から手紙が来て、「ご契約されている<保険>では、十分な保障を受けられない(給付金をお受け取りいただけない)場合があります」、そして「所定の特約を中途付加することにより、最新の保障にすることができます」とあった。

私ががん保険に入ったのは50年以上前のことである。会社の団体契約に何となく入ったのだが、途中で今回と似たような手紙が来た記憶がある。そのときも時代の進歩につれ新たに設定された内容を特約で追加をするよう促され、そのときは特約を付けた。

以後退職時に、団体契約から個人契約に移行して今に至っている。今回も現時点でフル保証される特約を付けるよう促す手紙がきたわけである。よく確認せず団体保険に入ったときからの私のその保険に対する理解は、掛け捨てでがんにかかったら治療費が出て死亡についてはその理由は問わず一定額の死亡給付金が出るというものだった。そこで前回特約を付けるときがんになろうがなるまいが死亡したときには一定額の給付金が出る。そして損得としては死亡給付金が今後の保険料負担より多いはずだからいいかと思っていたわけである。

そして退職後も解約するよりは、これから毎年保険料を支払っても死亡したらもらえる死亡給付金の方が保険料負担より多いから得だと思って継続して来たのである。ところが今回また特約を付けるよう促されて、今度はよく補償内容を見てみたらがんで死亡したら私が思っていた死亡給付金が出るのだが、がん以外で死亡したらその1割くらいしか出ないことになっている。それだとあと何年生きるか知れないが、がんで死ななければいま以降の期間での損得は赤字になる。とっくにそういうことになっているのだが、いまになってそういうことが分かったわけである。

もう傘寿となったいま、これからがんで死のうが何かの病気で死のうが知ったことじゃない。平穏死を望む身にはがんの高度医療やその治療費はあまり必要ないし葬儀費用も直葬でもいいと言っているくらいだから死亡給付金を当てにする必要もなさそうである。そこで解約することにした。掛け捨てだと思っていたのだが、もしかしたらそうではなかったのかよく分からないのだが、請求した解約資料を見たら解約返戻金が出るようである。がん以外での死亡給付金と同じくらいがもらえるみたいである。


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