My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.433  
  2017.11.06 立憲民主党・国対委員長になったのは  
 
  10月の衆議院議員選挙では、定員が減ったのも関わらず自民党は解散前の議席数を得た。自民・公明の与党も三分の二を確保したが、公明党と野党は解散前の合計議席数から定員が減って少なくなった議席数を分け合った。そして立憲民主党が50議席余りを得て野党第一党になったが、希望の党の排除対象になった民進党内左派的勢力への判官びいきのなせる瞬間風速かも知れない。そして一見民主党で終わるかも知れない。その辺が分かっている枝野代表は無暗な勢力拡大に慎重な姿勢を見せているようである。

私も一割くらいの議席を得て勝ったと喜びその数の少なさを忘れ国民全体を代弁するような強気の主張をするよりは、なぜそのくらいの議席にとどまっているのかを考えて今後の活動を進めて行くのがよいのではないかと思っている。しかしながら自ら保守と言っている枝野代表とちょっと違ってリベラルというよりかなり私の嫌いな社民党福島瑞穂氏的左翼を思わせるもともとは社民党だった辻元清美氏が政調会長に据えられ、さらには国対委員長を兼任するということになった。

亀井静香氏は日本で女性総理が生まれるなら彼女と持ち上げていたが、私は辻元氏には批判的である。何かと批判的に見ているということは、気になる人物ではあるということである。私は嫌いながらも関心をもって見ていることは否定しない。そこで私の彼女に対する不信感がどこから来ているのかと考えてみた。

私は当初は鋭く追及する彼女の姿にはそれなりの評価をしていたように思う。その私が彼女に嫌悪感を持ったのは小泉首相の劇場型政治において国会でその片棒担ぎで人気を得たレッテル貼りの目立つ言葉遣いやソーリ・ソーリのアッピールをする言動である。私は野党までが劇場型の国会審議をする風潮をもたらした張本人だと思っている。

そしてそれがやはり自分売り込みの手段だったと確信したのが秘書給与流用事件である。初めとぼけて悪あがきをして、後で認めた。私は自分の窮地・土壇場でこういうごまかしをする人間は政治家として信用していない。相手の非には口先の攻撃は鋭いが、自分のこととなると逃げを打つ、そういう人間は信用しない。

また左翼の人間は気に食わない相手を仲間でも粛清する、そういう事件などが過去にあったことが私の頭に強烈に残っている。私は感覚的にそういう雰囲気を彼女の攻撃の鋭さに想像してしまうようになった。自分たちだけが正しいと思い込みすぎそれを押し付けて迫る印象が強すぎると感じるようになった。だからいつも彼女の言動については批判的に見ている。

しかし民主党が政権をとっていた時代、彼女は前原国交大臣のもと副大臣を務めていた。その当時テレビで見ていると彼女は前原氏にメロメロみたいな雰囲気丸出しと見えたときもあった。いま思えばその女としての思いは通じなかったかあるいは遂げられなかったと見える。その雰囲気も政府から外れて元に戻ったようである。そして今回は右寄りの思想・信条の前原氏とは異なる左寄りの立憲民主党でその先鋒の国対委員長である。私はその見え方の違いなどからも彼女はそのときに合わせて受けのよい動きをしているのではないかと批判的に見ているのである。


補足: 自民党が国会での質問時間配分増を求める_その理由は
11月1日の特別国会を前にして 自民党が国会対策委員長会談で議席数に応じた質問時間の配分を求めたということである。
大分以前から野党に手厚く配分する状況が続いていたのだが、それをよいことに野党議員が地元で質問回数を誇ったり、マスコミが質問時間割り当てが少なく質問の機会が回って来ない与党議員を質問もせず国会議員として働いてないなどと批判するので、与党の若手議員から質問時間割り当て増の要求が出て来たというのが今回の要求の理由らしい。
その要求に野党は謙虚謙虚と言いながらそれと反し意見封じをする気だとか、政権と与党は一体だからヨイショ質問しか出ない、質問は野党のためにあるべきものだというような反論が聞かれた。だが、民主党政権時代に野党への配分を多くしたのは、与党内に政策・意見が分かれる勢力の対立があって政府トップダウンで進めている政策について与党議員の質問が多くては反対意見が出て政策不一致が露わになってしまう、それを恐れてというのが理由だったというはなしがある。
私としては、質問することもないから同じことを繰り返し聞いているような野党質問や法案に関係ないことをマスコミ情報をもとに確証もないのにくどくど質問するのは無駄だという気もしている。また自民党でも政府トップダウンが目立ち党の存在意義を問う意見も出ているようである。昨今のそういう状況が今回の質問時間配分増要求が出て来た真の理由ではないかという気がしている。私は野党の質問時間割り当てが与党に比し格段に多くてもそれが本来の姿だとは思っている。しかし現状の野党の質問の仕方にも不満がある。民主党政権時代の配分理由が本当ならあるいは野党の質問の仕方も変わらないなら、少しは与党側に配分を増やして与党から政権批判が出て来る可能性でも期待したらどうかという気になる。


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