屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.91 辻元氏入院のこと H14.04.08)

以下のはなしは辻元氏の疑惑の軽重を評価するものではない。疑惑発覚をめぐっての辻元氏の行動の仕方などについての感想である。

辻元衆議院議員が政策秘書給与詐取疑惑でまだ責任回避を図っていた3月26日朝その過労から入院、点滴をしているとの報道があった。午後のあるTVの経済番組によれば永田町では手首を切って自殺をはかって入院したのだという噂が飛び交っていたそうである。

辻元氏の疑惑発覚前の煽り言葉を巧みに使い容赦なく疑惑を追求をする態度と発覚後の自分の疑惑に対しては悪あがきする態度の差異の大きさはそのデマがひょっとして本当かもしれないと一瞬思わぬでもなかった。

私は自殺を図ったのではという噂があると聞いて、それが本当なら辻元氏も恥を知る人間であったと思ったのである。近年立派な言動をしていた人(伊丹十三氏や新井将敬氏)がその言動に反する疑惑の行動が暴かれて自殺している。

辻元氏はあれだけ人のことを容赦なく批判する姿勢から一点の曇りもない清廉な人間であるとして人の信頼を集めてきた公人である。それだけの覚悟があってあれだけのインパクトのある言動をしていたのだと思ったのである。

結局は議員辞職したのだが、それに至るまでが潔さもなく、時に大阪弁で軽く聞こえる言葉を発し、時には笑いながら釈明に奔走していた。辞任会見にあっても重大場面にもかかわらず本当に悪いことをしたという気持ちの伝わって来ない時に笑いながらの物言いは後味が悪い。

今までのあの歯切れの良い正義漢の印象とはまったく反するものであった。関東以東で生まれ育った私としては常日頃から大阪弁の軽いノリのような言葉と笑いが混じるとその発言の真摯さが判断できないからその印象がさらに強い。

最後の数日、自分の非が現れてからもTV人気を利用しようとして党の仲間を軽んじてスタンドプレーの勝手放題、党のコントロールがきかない。自分のやりたい放題をやって党を守ろうとする社民党から引導を渡されしぶしぶ辞任した感がある。

辞任会見では社民党に残ると言いながら秘書給与流用指南役がいたことを匂わせる。自分に引導を渡した社民党も道ずれにしたいようである。党首を守るために指南役の名を言わなかったと見る向きもあるが、もしそうなら追求のきっかけを与えるような思わせぶりは言わないで黙っているものである。

議員辞職許可の採決の日には入院中とのことで本会議を欠席していた。辞職会見ではそんな様子は見えなかったのに過労で2週間の静養が必要ということだそうである。あんなに活発に行動してきたタフといわれる人間が窮地にたって二三日いろいろ苦悩しつつ考え睡眠が少なくなっても過労で2週間も入院になるとは考えにくい。また仕事のことや他の人のことや組織のことなら自分がどうなるというような悩みではないから入院するほどのダメージは考えにくい。

入院と聞いての私の感想は、考えにくいが辞任会見後にただただ自分がどうなるかを考えるようになり精神がおかしくなったかあるいは社民党強制の追求のがれの仮病ではないかというものである。まさか手首を切るのが現実になって入院しているということではないだろう。


補足1: 「なんでやねん」のこと (H14.05.07)

昨日TVを見ていたら議員辞職後の心境をつづった「なんでやねん」という本が先週くらいに本屋の店頭に並んだということである。国会の参考人招致は3週間入院の診断書で延期され4月25日に行われたが、病気と言うも怪しくどうもそれまでの間に懲りもせず言い訳本を書いていたようである。

補足2: 辻元氏民主党入党のこと  [2011(H23).09.11]

報道によると辻元氏が民主党に入党したそうである。民主党鳩山政権で連立の社民党から前原氏(国交省大臣)の引きで国交省副大臣になって政権内で権力を行使する魅力を知ったようである。前原氏と意気投合したというはなしもあるから先の見通し甘く粋がる傾向のある前原氏と思考方法が似ているかも知れない。菅政権になって退任後社民党を離党したが、3月の震災後災害ボランティア活動担当として今度は内閣総理大臣補佐官・災害ボランティア活動担当に就任した。野田政権になって退任、民主党入党が囁かれていた。

私は辻元氏に好感を持っていないので、民主党入党は権力の魅力に取りつかれ自分の立場を権力に近い位置に置くことが目的だと疑っている。政治家は多かれ少なかれそうではあるが、出自から見るとそれに違和感がある。本当は無思想の御身第一の現実主義者である可能性がある。小泉元首相と共に国会劇場化の共犯みたいな人間が舞台に立ち演じたいと、そこに所属していたからこそ副大臣になれた社民党を離党し民主党にすりよりその果てが民主党入党となったように見える。


 
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