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  たわごと編: No.411  
  2017.07.10 都議選の結果を聞いての感想など  
 
  小池都知事が代表として率いる都民ファーストの会が都議会議員選挙に圧勝し第一党となった。協力する公明党と合わせ過半数を占めた。以下、それを聞いて年とるにつれ日本の行く末が気にかかるようになって来た私の感想である。

小池氏は自民党支配の都議会を改革することを目的の一つに掲げていたのだからその目的の第一歩は達成した。私は小池氏の劇場型政治には批判的であるが、選挙前の自民党あるいは政府の姿勢やスキャンダルで小池氏側勢力に票が動いたということは当然のことではないかと思っている。安倍政権では深慮遠謀・沈着冷静に対外情勢に対処しているように思って評価しているのだが、内政状況を見ると安倍首相をはじめとして政府あるいは自民党に深慮遠謀・沈着冷静な姿勢に欠ける言動が多い印象である。

今回小池氏支持勢力が圧勝したわけだが、対外的姿勢についてはもしその勢力が日本を牛耳るようになったとしても、小池氏の過去の発言などから見るといまのところ心配はないように私は思える。それはそうであっても私は小池氏の手法には批判的である。オリンピック会場と豊洲移転問題で騒ぎを起こしてかき回したのだが、オリンピック会場問題では記者の誰かが言ったように大山鳴動して鼠一匹だったと私も思っている。豊洲移転問題だって開場時期を遅らせただけで豊洲移転・築地は何らかの対策整備をするという自分が止めたものを以前の計画どおりやることにしたというのが実態である。はじめどうだったのを自分はこうしようとしてその結果がこれだと言わないから都民は問題を解決して決断したと誤解しているのではないかと思われる。

またオリンピックと豊洲の問題で小池都知事が決断に至るまでの経緯で自分の何を見えるようにしたかよく分からないし、これら以外の課題でも何をしているのか見えて来ない。メディアが報道していないのかも知れないが、都知事の仕事を見える化すると言いながら見える化してもらったという実感が私には湧かないのである。

私に見えていたのは、自民党に歯向かうと言いながら離党届をなかなか出さない。都民ファーストの会を立ち上げながら都議選前まで代表に就かない。都議選が終わったら代表を辞める(辞めたのは都民ファーストの会メンバーの不祥事で追及されるのを避けてのことだという噂もある)。辞める理由に挙げた二元代表制における問題があるというなら初めから代表就任はないはずだから、選挙対策でそのときだけ就任しようとしたのは明白だと思われる。若狭氏も直前に自民党に議員にしてもらったのに議員辞職もせず自民党に歯向かうと言って離党届で済ませる。ずるく立ち回るのは政治家であると分かってはいても、小池氏も若狭氏も劇場型手法と合わせ私の体質には合わない人物のような感じである。

都民ファーストの会幹事長が都議選後テレビで、小池都知事とは是々非々でやって行くと言っていたが、新人議員には小池都知事の個人人気にあやかろうと小池都知事を忖度する意思を表明して立候補者に選ばれ付け焼刃政見で議員になった人間が多いのではないかと思われる。今後はかつての自民党に代わって都民ファーストの会がチェックされ批判にさらされることになる。勿論これからは小池都知事も敵を作って攻撃というだけでは行かなくなる。そして自分が作った都民ファーストの会の議員が不祥事を起こしたときはその責任は小池都知事も負わなければならない。さて見える化のお手並み拝見である。

補足1: 都議会と対峙するのは都知事のはず
2017.07.14
どこかのテレビで見たのだが、小池都知事は都議選の結果を受けて都議会と都庁がよく意見を戦わせていくことを期待するというような話をしていた。しかし都庁は都知事の指揮下にあり都知事の政策で動くのだから、都知事が上あるいは横にいて都議会と都庁の論議を眺めて裁定するというものではないはずである。都知事自身が議会に対峙する当事者であるという自覚が欠けているようで気になる。

補足2: 
都議選応援演説での安倍辞めろコール
2017.10.09
衆議院議員選挙が迫ってきている。安倍首相はかつての安倍辞めろコールのような妨害を避けるためステルス遊説すなわち遊説場所を事前公表しないで直前支持者などにメールする作戦をとっているようである。私は安倍首相を全面的に支持しているわけではないが、安倍首相の遊説を妨害する勢力にはうんざりしている。日本が気に食わないことをしたからと国民を煽って中国が日本企業施設やその店舗に対する暴動を黙認した、その中国を彷彿とさせる。自分たちが気に食わないからといって論争をせず問答無用で暴力的な手段に訴える姿勢にはうんざりである。そういう輩を避けるのは賢明な策である。


(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
  No.371  豊洲移転延期判断の行方_安全と安心  (2016.11.06)
  No.405  都民ファーストの会_小池都知事忖度の会  (2017.05.29)

  No.425  希望の党発足_小池氏のための党  (2017.10.02)


(参考: 小池百合子氏の過去の発言など)
ある韓国人らしきひとの記事と紹介していたブログに挙げられていたもの
・2001年05月06日: 「金正男という絶好のカードを正しく活用していたら、北朝鮮は拉致日本人送還のための対話に出ざるをえなくなっていただろう。」(日本に不法入国した北朝鮮金正男を日本当局が追放したことについて批判)
・2001年11月29日: 「単純な金融事件ではなく、国家の安全保障にかかわる問題だ。」
(朝鮮総連と日本の金融機関の北朝鮮送金問題と関連して)
・2001年12月08日: 「私たちは、彼ら(北朝鮮)にお金をあげて、テポドンミサイルを領収書として返された。」
・2003年11月01日: 「日本の核武装を検討しなければならない。」(メディアの記者質疑への回答)
・2004年11月15日: 「前にも言ったように、北朝鮮に対し、経済制裁など、様々な圧力をかけなければならない。怒るべきときに怒らなければ、北朝鮮に意思が伝わらない。」
・2006年10月08日: 「北朝鮮の核実験は国際社会に対する重大な挑戦である。国際社会と協力し、核実験阻止のために総力を傾けるつもりだ。」
・2006年10月09日: 「日本人が最も驚くのは、韓国人が日本の軍国主義を心配しているという話をしていることだ。軍国主義復活などありえないことだ。日本は戦後、国際平和のためにたくさんの貢献をしてきたし、地域の安全のために、いつも一歩退いて寄与してきた。」
・2007年01月25日: 「北朝鮮の核野心を阻止するのあ優先だ。実質的な結果もないのに6者会談を継続するのは、北朝鮮に核開発の時間を与えることである。」
・2007年01月27日: 「今まで多くのニンジンが与えられたが、そのニンジンは、核兵器やミサイルを作るために使われた。国連制裁を解除すれば、北朝鮮の住民が苦痛を受ける期間が増えるだけだ。」
・2007年02月12日: 「米議会が慰安婦決議案を採択すれば、日米友好関係が悪化する可能性がある。」(ワシントン訪問時、米行政府関係者との会談で)
・2007年07月05日プレスリリース(ソウル新聞): 「5年前、知韓派の米国の外交官で有名なリチャード・クリステンセンが駐韓米副大使だった時代、彼の家に招かれて行ったことがある。小池百合子議員も来ていた。優れた美貌と流暢な英語が印象的だった。彼女は30代のとき、アラファトPLO議長、リビアの指導者カダフィとの単独インタビューを成功させて名声を高め、40代で政治家に変身し、50代で長官職を3つも獲得した。離婚して独身である。国会内の『歴史教科書を考える会』と『北朝鮮に拉致された日本人を救出する議員連盟』のメンバーである。北朝鮮の核問題で6カ国協議無用論を主張する強硬派である。」
・2007年08月09日: 「韓国が南北首脳会談を推進するのが、果たして核問題の解決に役立つのか分からない。重要なのは決断を引き出す成果ある対話が、どのようにどの程度まで行われるのかという点である。」
・2010年04月15日: 「北朝鮮とイランの核取引がアジアを威嚇している。今年、北朝鮮にヨンガクサン貿易会社が設立された。この企業はイランにミサイルや核技術を輸出する業務を総括するものと見られる。対北制裁にもかかわらず、北朝鮮は対イランの核ミサイル事業を通じて莫大な外貨を稼いでいる。」
・2011年01月26日: 「韓半島有​​事の際など、海外での紛争や災害が発生したとき、その地域の日本人を救出するため、自衛隊の飛行機や船の派遣を積極的に推進する考えがあるのか?」(国会において、菅直人首相に質疑)
・2011年12月: 「韓国が竹島を不法占拠している。」
・2014年07月(ワシントンポストへの寄稿文の中で): 「韓国の指導層は今、親米と親中で別れている。秘密の中立が韓国の外交政策の基調になってきている。韓国はまるで冷戦時代のフィンランドのようになっているようだ。最近、習近平中国国家主席の訪韓があったが、裏で中国は、韓国を親中国家に変化させようとして、大胆かつ体系的な試みをしている。韓国は中国に接近し、孤立の道を甘受しようとしている。」
・2014年10月15日: 「河野談話を見直す必要がある。慰安婦強制連行の誤解を解くために、国際社会に向けて大々的な情報発信をしなければならない。」
・2016年06月30日: 「都内の韓国学校設立は白紙化しなければならない。」

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