10月後半のある日、家の外の壁際を歩いていたら壁と基礎コンクリの隙間から何やらひらひらしたものが垂れ下がっている。近寄ってみたらヘビの抜け殻で頭を壁下端の隙間に突っ込んだかたちで垂れ下がっている。見えるコンクリの高さは40cmだからヘビの全長はそれより少し長いくらいかと思われる。
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(左: 家の壁と基礎の隙間から垂れている抜け殻)
(右上: 取り出した抜け殻)
(右下: 抜け殻の頭部、その後ろの胴部分の鱗模様) |
何年か前には、基礎コンクリをよじ登っている赤い色をしたヘビを見たことがある。叩き落とそうかと思って近づくあいだに気づかれて基礎コンクリと壁の隙間に入り込んで見えなくなってしまった。下からのぞき込んでも移動が素早いのかいなかった。もし壁と土台構造の間に隙間があるとすれば内側の壁と外壁の間に入り込んだのかも知れない。ときどき部屋にいると壁のなかでごそごそ音がするときがあるのだが、それまではヤモリかなと思っていたが、ヘビの可能性もある。
赤いヘビは何というヘビかとネットで当時調べたことがあるが、濃いピンクか朱色のような赤色をしていて頭からしっぽまでつるっとしていた感じでだったのでジムグリらしい。今回の抜け殻もそのジムグリではないかと思われる。ジムグリの鱗列は21列ということなので抜け殻を調べてみたら21列だった。他に屋久島のヘビではマムシも21列だそうだが、抜け殻の色合いとか模様からマムシではないと思われる。
ジムグリは北海道・本州・四国・九州・国後島・伊豆大島・佐渡島・隠岐・壱岐・屋久島・種子島に生息する無毒の小型のヘビだそうである。特徴としては全長70~100cm。鼻先が丸く、上唇が下唇にかぶっていて、首のくびれは無く、虹彩は褐色で夜行性。そして第一印象で赤いヘビだと思えばジムグリだと考えてまず間違いということである。また幼ヘビはさらに赤褐色が鮮明ということだから、以前見た赤いヘビはジムグリなのは確かで、今回の抜け殻は全長40cm強から見てジムグリの幼ヘビが脱皮したものと思われる。
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