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わが家の庭の隅に電気と電話とTVの配線引き込み用金属製ポールが立っている。そのポールの先端キャップに配線引きこみ用穴が下向きについている。その穴の中にスズメが巣を作っているようである。何年も前から毎年のようにスズメがその穴から出入りしているのを見かけるようになった。初めに気がついたときたまたまスズメが枯れ草みたいなものをくわえて入って行ったから巣を作っているのだと分かった。
(写真・左:庭の隅の配線引き込み用ポールとポールに巻きつくヘビ)
(写真・右:ポール先端の穴に入ろうとするスズメと電線にとまるスズメ)
今までに二回見かけたのだがいずれも雨模様の今頃のこと、スズメがヂヂヂかチチチと警告音で鳴いているようなので見たらヘビがポールに絡まっていた。一回目はちょっと登ると滑り落ちる動きを根気よく繰り返していた。それに見飽きて他のことをして何時間かしてから見たらヘビはいなくなっていた。その日からスズメのチュンチュンという声も聞こえなくなった。ヘビは巣を襲うことに成功したのかもしれない。
二回目の今年はスズメのせわしい鳴き声にポールの方を見たら途中の突起のある部分にヘビが絡まって止まっている。スズメは巣のそばの電線にとまったり周囲を飛んだりしては鳴いているから巣を襲う前のようである。このときもなかなか動かないので見るのをやめて何時間かしたあと見たらヘビはいなくなっていた。今回は翌日もスズメが巣に出入りしていたからヘビは登り切れずあきらめたようである。
ヘビはアオダイショウだと思われるが、独特のウロコのおかげで木登りだけでなく壁も登れるそうである。また辛抱強くじっと長い時間獲物が来るのを待つこともあるらしい。屋根の上でスズメをそういうやり方で捕食したりするそうである。スズメもアオダイショウも人家近くを生息域にしているということだが人のそばだと天敵から逃れやすいかららしい。
しかしスズメは天敵のアオダイショウなどから逃れるつもりでわが家のポールに巣を作ったはずが、わが家のそばにひそんでいるらしいアオダイショウにその巣を狙われている。見ている限りではアオダイショウはポールを登りきれずスズメの作戦は成功しているようだが、アオダイショウの成功実績もあるようである。多分それでアオダイショウがポール登りに挑戦するのだと思われる。
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屋久島方丈記・日誌編:
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No.565 電線引き込み変更工事_25年目の既存ポール撤去 (2020.02.10)
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