1月下旬寒波襲来でわが家でも降雪があった。夜中に停電もあってエアコンと電気毛布が消えて冷え込んできたときに、隙間風が気になった。わが家はコンクリの基礎の四隅が沈下してきている。その影響が矩形の家屋の東西端で顕著で柱が少々傾いて来ている。サッシも歪むから鍵は掛るように戸車を調整しても戸は枠とズレが出る部分が出て来る。変形がない場合に比べて隙間風が入って来る程度が大きくなる。
私たちの寝室はサッシ部の雨戸、ガラス戸の内側に木製の敷居があって障子がある。その障子の柱側は柱が傾いているから正対する面がピッタリと接せず隙間ができる。そこからの隙間風が入って来るのが気になったわけである。障子の隙間ができるのは柱に当たる側である。障子が重なり合っている中央部と敷居や鴨居の溝にはまっている上下から風は入り込みにくい。
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・障子の隙間の一例(内側障子端)
~・外側障子の隙間対策で取り付けた木製棒全体
~・外側障子隙間対策の木製棒の下端(敷居溝に嵌める)
~・内側障子の隙間対策で取り付けた木製棒全体
~・内側障子隙間対策の木製棒の下端(内側に切込みを入れ敷居溝に嵌める) |
そこで私は障子と柱の隙間対策に障子の枠くらいの幅で敷居溝幅の厚さの断面寸法の角棒を障子の枠に沿うように柱に取り付けるようにした。障子と棒は擦れるか擦れない程度にする。これで隙間は隠れ、隙間風も入りにくくなった。角棒の取り付け作業をしながら、サッシの戸は端はサッシのフレームがオーバーラップする構造になっているし、戸の突き合わせ部も嵌め合うようになって隙間が出来にくい構造になっているのに、なぜ障子や襖あるいは屋内の木製の戸などはそういう工夫がないのかと不思議な感じがしてしまった。
むかし障子の隙間から覗き込むというような表現を見たことがあるが、その隙間とは柱との隙間ではないかと思われる。多分むかしは柱が傾くのは大なり小なりあるのが普通の住宅事情だったからそういう表現が出来たのかも知れない。むかしからそういう隙間に悩まされて来たと思われるが、それにしては日本家屋であまり柱と戸の当たり面の隙間対策がなされて来た感じがしない。むかしむかしのことは知らないが私のむかしからこれまでにあるのを知っている隙間対策は隙間テープくらいだが、いま私がネットで見てみた限りではそれ以外見当たらない。建築当初からの構造的対策はないようなのである。
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