今年は3月15日にスズメバチトラップを仕掛け始めたが7月12日にヒメスズメバチが1頭掛かって以降掛からない日が続いていると9月末に記事(No.306)を書いたが、それ以降も掛かる気配がなく11月25日でスズメバチトラップを仕掛けるのを止めた。今年のわが家のトラップのスズメバチ捕獲数は計143頭だった。
トラップの設置時期としては、3月下旬頃から10月まで設置するのが効果的だそうである。そして春に女王蜂が捕獲されるとその女王蜂の巣は出来ないということになるので、秋に出てくるスズメバチが少なくなると言われている。今年はその説の完璧な結果みたいで、わが家では7月半ば以降スズメバチは出なかった。私のトラップ設置の期待効果は果たされたことになるのだが、今年は6月は晴れた日が3日程度しかなく7月に入ってからも雨が続き、7月21日屋久島は50年に一度の記録的な大雨、そして7月26日には台風12号というように雨が多い日が続いた印象があって、雨の影響かもしれないという気もある。巣が損害を受けたのでなければ、餌になる虫などが雨の影響で激減したということも考えられる。
ネットで関連する記事を探してみたが、私の見たところでは雨についての記事はなかった。気候関連では、猛暑の年はスズメバチの巣は大打撃を受けて極度に衰退するという記事があった。猛暑時はほとんどの働き蜂が巣を冷却する為の水汲み作業と換気作業のみをしなければならず、巣あるいは蛹室を増設する作業がなされないので女王蜂が産卵しなくなるかららしい。気温30度を超える真夏日の日中は特に巣の営みに大打撃を及ぼすそうである。しかし今年は6月7月猛暑続きということはなかった。
猛暑の影響ではないようだが、もし雨の影響でもないならばなぜなのかと気になるところである。これもネット記事にあったのだが、近年スズメバチ類全般が激減しているらしく主な原因は開発による自然破壊あるいは過剰な駆除にあるということである。スズメバチ類の仲間は昆虫を特に食べるので周辺には虫が多種多数いなければ生息していけない。そして豊富な自然環境が必要な弱い種から順次数を減らしながらも山奥へと生息範囲を追い込まれているのが激減の理由ということである。。そういうはなしは都市でのことだと思われ屋久島では違うような気もする。
補足:
屋久島でもミカンコミバエ
町内放送によれば、奄美大島で大量発生の果物などを腐らせる病害虫ミカンコミバエが屋久島でも確認され対応策がとられ始めたようである。奄美大島から飛来したものとみられているが、スズメバチなどがわが家だけでなく奄美も含む広範囲で減っているとすれば、虫が捕食される生態系が何らかの原因例えば大雨や長雨の影響で乱れたいうことも考えられないことはない。
(関連記事)
屋久島方丈記・日誌編::
No.262 ズズメバチ・2014_わが家のトラップ捕獲実績 (2015.01.26)
No.306 スズメバチが出ない日が続いている (2015.09.28)
No.343 スズメバチが出始める (2016.05.02)
.