My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編 (with photo) ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.72  
  2011.10.10  散歩で見かけた畑の情景  
 
  私が屋久島で美しいと感じるものの一つに畑を耕した直後の景色がある。TVのヨーロッパ鉄道の旅などで車窓から見える畑は作物が違うのか異なった区画がいろんな色になった布模様のようできれいである。そんな中に茶色の畑の地が見えるところもあり耕運機の通った後が縞模様に見えるのもきれいだなと思ったことがある。それに似た感じがする。

(写真・上: 耕運機で耕した後の畑)
(写真・下左: 果樹園らしき畑を囲う金網内の犬とわが家の犬)
(写真・下右: 今年になって家の近所で見かけていたような鹿3頭)
 

屋久島の畑は耕してもすぐ雑草が生えてくるし見渡す範囲一面畑というところはない。しかし車窓から見渡すのと違い散歩でそばから見ているから局所的な畑でも耕した直後の景色はそれなりに印象的である。今ごろ耕している畑は多分これから11月ころにかけてジャガイモを作付けする準備なのではないかと思われる。こういう畑の景色は作物を作付けする前にはよく見られるもので、私の散歩道近辺では他にサツマイモのときとかガジュツのときとかに見かけることが多い。

私が犬の散歩で通る道近辺では果樹栽培の畑も多い。果樹園の多くは猿や鹿の害を避けるため金網あるいは電気柵を周囲に巡らしている。金網だけのところなどでは内側に番犬を放しているところもある。大抵の犬は人の動きを追いながらよく吠える。私が散歩で通りかかる果樹園らしき金網の中にも犬が2頭いる。よく吠える犬1頭は遠くから吠え続けるが金網のそばまでは来ない。つながれていて吠え役なのかも知れない。

もう1頭は会った初めの頃は金網のそばで警戒しながら走り回っていたが、何回も通るうちにわが家の犬になついたようである。行く度に道路沿いの金網の内側で座って待つようになってわが家の犬と鼻をすりあわせて交歓するようになった。優しそうなあるいはおどおどした感じがするので番犬としては失格の感がある。金網に囲まれた畑に見放された普通の飼い犬が放されているのかも知れない。他の果樹園の番犬と様子が違うのでこの夏印象に残った。

今年になって朝の犬の散歩で行くわが家近くの空き地で小鹿連れの鹿を見かけることがあった。子連れ夫婦と思われる3頭だが、しばらく静かに見ているとゆっくりそばの林の中に移って行ったが小鹿が林の中からこちらを窺っているのが可愛い感じだった。何回か見かけてからあと見えなくなっていたのだが最近午後の犬の散歩で通る道沿いの草ぼうぼうになった畑の中にその3頭らしき鹿がいてこちらを見ていた。小鹿も成長したようでかなり大きくなっていた。見かけなくなってからの間、有害駆除で鹿撃ちや猿撃ちをするとの集落放送もあったのだが撃たれず生き延びていたようである。

(関連記事)
屋久島生活の断片・日誌編:
  No.163  ジャガイモのこと [2005(H17).02.21]
  No.186  シカのこと [2006(H18).02.27]
  No.213  追い払い犬のこと [2007(H19).03.05]

  
 
 
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